「脱肉食」を巡る冒険
完全な菜食主義というわけじゃないが、肉をありがたがる食生活には、近頃ものすごい違和感を覚えている。「肉パス!、魚でも資源枯渇気味の鰻、マグロなどはパス!」という食生活なので、下の写真のような広告を見るとぞっとして、「うわぁ、勘弁しておくれ!」と言いたくなる。
別に「好き嫌い」で肉を避けているわけじゃないので、それしか食うものがなければ仕方なく食いもするが、最近はどんな高級肉でもおいしいとは感じられない体になった。「妙なものを口に入れちまったなあ」という気がするだけなので、高い金を払う甲斐がない。
普段は外食するにしても蕎麦、うどん、魚料理などを選択するようにしている。「それじゃ食うものが限られてつまらないだろう」という人もいるが、私としてはあれこれ迷わず、余計なものを食わずに済むので、かえってありがたい。決してやせ我慢じゃなく、しみじみそう思える。食い物に目移りして選択に時間がかかるなんていうのは、最も馬鹿馬鹿しい時間の無駄遣いと思っている。
ただ、問題もある。ところによって、とくに小さな地方都市などに出張すると、ラーメン、焼肉、揚げ物以外の食い物を提供してくれる店がものすごく少なかったりして、食事する店を探し当てるのに一苦労することがあるのだ。こんな状態では、ビーガン(完全菜食主義者)なんかは外食はほとんど不可能だろう。
例えばラーメンなんか、「肉料理」のカテゴリーじゃないと思われがちだが、近頃は必ず大きなチャーシューが入っていたり、豚骨で出汁を取っていたりして、実はかなり肉食のかたまりみたいなメニューなのだ。私としては最近、魚介系出汁の名店でチャーシュー抜きを頼んだりすることがある。
巷では「多様化の時代」なんて言われているが、実は肉食を避けたい者にとっては、ちっとも多様化なんかしていない。 大きな一つの流れの中での小さな差別化で多様化してるつもりになっているだけで、そこから一歩でも外れたら「異端」「希少」扱いなのだ。
まあ、今日のこの記事みたいに「脱肉食」を地道に訴求していって、世の中が変わるのを待つしかない。昔は「禁煙、せめて分煙しよう」なんて言っても、「そんなの無理!」とはねつけられたものだが、今になって、ちゃんと 「喫煙はカッコ悪い」 という風潮の世の中になってきたじゃないか。
「お肉大好き!」なんて、カッコ悪くて言えない世の中だって、そのうちきっと来るさ。
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コメント
此のチラシ、少々猟奇的なものを感じてしまふのは私だけでせうか…(冷汗)
投稿: 萩原千間 | 2017年4月 6日 23:40
萩原千間 さん:
肉食自体がそもそも猟奇的だったりして (^o^)
投稿: tak | 2017年4月 7日 17:31
私も牛肉は食べなくていいな。豚肉も、家ではよく食べるけど、食材として便利だからというだけで、身体が求めるというわけではない。しかし鶏だけは食べたい(笑)
魚は家庭での食材としては手間がかかるんですよね。和食中心なら行けそうだけど、共働きだとどうしても夜はパスタとかになってしまうので。
投稿: 山辺響 | 2017年4月12日 09:50
山辺響 さん:
うぅむ、魚は売り方、こなし方を考える必要がありそうですね。
投稿: tak | 2017年4月12日 11:18