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2017年4月 5日

病気への無知が病気をしない秘訣

前に「カタカナ名前の食い物がわからない」と書いた(参照)が、もう一つ、病気の名前にもまったく詳しくない。いろいろな病気の名前を聞かされ、「はあ、そうですか、それは大変ですね」 なんて言っても、申し訳ないが、実は何がどんなに大変なのかさっぱりわかっていないのである。極端な話、風邪と腹痛と花粉症以外の病気は知らないみたいなものだ。

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例えば「クモ膜下出血」という病気に関して、若い頃に「腹の中にある膜なんでしょ」と口走って、「それは横隔膜だ」と笑われて間違いと知ったが、その後ずいぶん長い間、漠然と目の奥あたりの病気と思っていた。最近になって「それは網膜だ」とダメ押しされ、ようやく脳のどこかの内出血と知ったばかりである。

ただ、 「クモ膜」が脳のどの辺りにあるかまでは見当も付かず、興味もないので調べてみる気にもなれない。たとえ知ったところで自分ではどうすることもできないし、カタカナ名前の食い物同様に、すぐに忘れてしまうだろう。とにかく病気に関してはとことん無精である。

これほど病気に無精でいられるのは、自分が健康で、ほとんど病気をしないからこそだろう。病弱でしょっちゅうあちこち具合が悪くなっていたら、無関心では到底いられない。

ただ、病気をしないから無関心でいられるというよりも、その逆に無関心だから病気もしないのだという方が正しいような気もする。病気に興味がないから、「無理したら風邪引いちゃうんじゃないか」とか「こんなものを食ったら、血圧が上がるんじゃないか」とかいう心配をまったくしない。心配しないからストレスもなくて、そのおかげで病気にもかからないのだと思う。

病気になっちゃうんじゃないかという心配をほとんどしない代わりに、病気になっちゃうような生活習慣もない。煙草を止めて 40年近くになるし、近頃は酒を飲むのが億劫だ。肉やコレステロール、脂肪まみれの食い物も、嫌いというわけじゃないが、口に入れるのが面倒くさい。

酒や煙草はストレス解消に役立つという人もいるが、あれは、酒や煙草を嗜まないとストレスが溜まる生活習慣に陥っていることの言い訳と思っている。その状態で無理に禁酒禁煙をしようとしたら、それがさらなるストレスになってしまうだろう。

どんなに忙しかろうが、基本的に心根の奥底では「のほほん」としていられることが、病気をしない秘訣のような気がしている。

 

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コメント

私の小さな自慢は、入院歴がないことです。
24年前に階段を踏み外して足首にひびが入って通院治療したのが唯一の怪我ですね。病気はありません。

主治医に ”最近胸がときどき痛むんです” と訴えても”そんなん気にしない、気にしない” で終わりです。
ずいぶんやる気のない医者だなあと思っていましたが、案外それが正解かもしれませんね。

投稿: ハマッコー | 2017年4月 5日 21:35

ハマッコー さん:

そういえば、私は一度だけ盲腸の手術で 1週間入院しました。

昔のこととて、診断されたその日のうちに外科医に送り込まれて手術でした。今なら散らしてしまって、手術なんかしないんでしょうけどね。

それにしても主治医の先生は、なかなか豪傑ですね (^o^)

投稿: tak | 2017年4月 6日 22:20

特に不健康な生活をしていたでもない両親を50代でくも膜下出血で亡くした私としては、「のほほん」として健康を維持していられるのはよほどの幸運に恵まれた人だけなのではないか、という気がしてなりません。

……なーんて、ろくに健康診断すら受けず、50歳にして一度の入院も手術も経験していない「のほほん」流の私が言っても説得力ありませんが(笑)(点滴は一度だけありますが、中身は生理食塩水でした)

投稿: 山辺響 | 2017年4月10日 14:04

山辺響 さん:

定期的に健康診断を受ける人よりも、受けない人の方が健康で長生きするというデータもあるそうですよ。

やはり「のほほん」 がいいんだと思います (^o^)。

投稿: tak | 2017年4月10日 16:35

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