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2017年4月27日

「ぜひぜひ」 に関する考察

数年前に、「言葉のインフレ」 ということを問題にする記事を複数書いた (参照 1参照 2)。とくに言いたかったのは、「是非是非」という繰り返しと、すすり泣き程度で「号泣」と表現する風潮への違和感である。とくに最近の話し言葉では「是非」の一言でさえ大げさに感じるような話でも、「是非是非」と繰り返すのがほとんどお約束のようになっている。

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「号泣」という言葉の本来の意味は、「大声を上げて泣き叫ぶこと」、つまり「大泣きすること」である。ところが最近は、声を上げたわけでもないのに「号泣」と伝えられることが多くあって、まさに「言葉のインフレ」そのものだ。

これに関しては、7年前の ”「号泣」 という言葉がインフレを起こしてる” という記事で触れたように、近頃は「号泣」を「声を押し殺し大量の涙を流して泣くこと」 と誤解している人が増えたことによるもののようだ。要するに「感極まった」という条件さえあれば、実際にはすすり泣き程度でも「号泣」と言われてしまいがちになっている。

で、思ったのは、「是非是非」の方も、本来の「是非」という言葉を知らずに使われてしまっているんじゃなかろうかということだ。なにしろ Yahoo 知恵袋に "「是非お願いします」ってどういう意味ですか?" なんて信じられない質問が寄せられる世の中だから。

この質問をした人にとっては、多分「是非」と「ぜひぜひ」(敢えてかな表記にする)は別の言葉なのだ。テレビなどで 「ぜひぜひご応募下さい」と言われても全然疑問を感じないのだろうし、自分でも「ぜひぜひ来てね」なんて言っているかもしれない。ところが「是非お願いします」と改めて漢字表記されると、「それ何?」と思ってしまうのだろう。これはちょっとすごいことだね。

ネットの表記をググってみると、「是非是非」という漢字表記が「ぜひぜひ」のかな表記よりも多くなっているが、これはきっと、打鍵時に漢字変換システムが勝手に変換してしまったことによるのだろうと思われる。書いた人の頭の中では、多くの場合「是非」と「ぜひぜひ」は別の単語なのだ。きっとそうだ。

ちなみに私自身は、「ぜひぜひ」 というのは気持ち悪くて使えない。

 

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コメント

繰り返すことによって気持ちを強調してるわけね。まぁいいんじゃないの。勝手に言わせとけば(適当)。
あたしがむかつくのが「ほぼほぼ」ってやつ。「ほぼ」は「おおむね」ってことだから、繰り返しは「おおむね」の度合いが増すってことなのかしら。「まぁだいたい。そうかもね」みたいな? それとも逆に「かなり100%に近い」ってこと? あ~わかんない。だから「ほぼほぼ」って言われると、バカにされてるみたいでむかつくの。あぁ腹立つぅ~(←アホ)

投稿: のうさぎまりこ | 2017年4月28日 00:11

私も「ほぼほぼ」苦手です。
初めて聞いた際は頭の上に「???」が浮かんだ事を思いだしました(苦笑)。

あとは、やたらめったら必要でもないにも関わらず英語を使いたがる方苦手です...そんな理由で私は小池百合子さんが...。ま、関東民では無いのであまり影響は無いですが~。

投稿: Senna | 2017年4月28日 15:09

のうさぎまりこ さん:

>繰り返すことによって気持ちを強調してるわけね。まぁいいんじゃないの。勝手に言わせとけば(適当)。

「ぜひぜひ」 の場合は、気持ちの強調というより、単に上滑りになってるだけという気がします。
(「是非」 というだけでもよっぽどの強調表現なのに)

私は逆に 「ほぼほぼ」 はあまり抵抗がないなあ。
テキトーな表現ではありますけど、どうせテキトーな場面でしか使わないないから、ま、いいんじゃないかと。
シリアスな場面で使われたら、机叩きそうですけどね (^o^)

投稿: tak | 2017年4月29日 20:35

Senna さん;

「ほぼほぼ」 に関しては、上のレスで述べたとおりです。

小池百合子さんって、リアルタイムで長時間聞いたことがないので、知りませんでしたが、そんなに横文字好きだったんですか。

彼女は、あの独特の顔の角度と視線(下手に出てるようで、実はしたたかな角度) がクセものだと思っています。あれ、一体どこで身につけたんだろう ?

投稿: tak | 2017年4月29日 20:38

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