都会への親和性を失ってしまった
讃岐と京都への二泊三日強行軍出張を終え、夜も更けてから帰宅した。歩きの行程も長く、荷物もかなりの重量だったので、体力を使う旅だった。新幹線で東京に降り立ち、つくばエクスプレスへの乗り換えのために秋葉原の街に出た時には、そのあまりの雑踏に「うわぁ、こりゃダメだ!」と思った。
関西では案外すいすい移動できたのに、東京の秋葉原の街が、もうダメなのである。大学入学以来、40年も東京の空気を吸い続けた自分が信じられない。もう東京では暮らせない体になってしまったことを、しみじみと実感する。
思えば、高校を出て 18歳で、単身上京したのである。田舎の街を出て、東京で暮らしたくてたまらなかったのである。そして30歳手前まで都内に生息し、それから茨城県のつくばの地に家を買って移り住んだ。しかしそれからもずっと、鉄道の定期券をもって都心に通い続けたのである。
ところが今となっては、自分でも信じられないほど東京という都会への親和性を失ってしまった。今回大急ぎで旅した四国と関西の街では、土地の人たちと濃密に接してもあんなにしっくり来ていたのに。
自分は東京という都会からは卒業したのだと思う。もう東京は、乗り継ぎか、美術館や劇場に行くという用事しかない。都会は人間の暮らすところではなく、時々出かければいいところである。
空があり、土があり、山があり、川の流れる土地に住居を構えて、本当によかったと思っている。
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コメント
あたしも一応東京(のはじっこ)在住だけど、いやいや、秋葉原なんてまだマシですよ!あたしなんて、渋谷なんか行ったら、方向はわかんないわビルばっかしだわ緑はないわ人はうじゃうじゃいるわその隙間をクルマは轟音をあげて走り回るわ、クルマ優先地帯だからどこ行くにもあたしの大嫌いな歩道橋を渡らされるわ発狂寸前!(おいおい)こういうところで働ける人をマジで尊敬しちゃうわ!昔、町田町蔵(現:作家の町田康)もそんなことを言ってたけどね!
田舎者ばんざ~い(おいおい)
投稿: あ ほ う さ ぎ | 2017年4月22日 22:31
あ ほ う さ ぎ さん:
今や、インターネットはあるし、どこに行くにもささっと行ける交通網はあるし、年がら年中都会にいる必要は全然ないですね。
「だったら、田舎の方がずっといいわ」 というのがフツーの感性だと思うのですが、コンクリート・ジャングルの中でないと落ち着けないという人が結構いるのに驚きます。
投稿: tak | 2017年4月23日 23:49
東京は特別ですね。
私の場合、たびたび訪れるのは京都や那覇、宇都宮、茅野といったあたりで、そのへんの都市ならけっこう快適に過ごせます。
東京はね……(といいつつ、都心で働いている私ですが)。
投稿: 山辺響 | 2017年4月25日 14:37
山辺響 さん:
京都、那覇、宇都宮、茅野 は、いいですよね。
東京は、まあ、単なるメシの種ということで (^o^)
投稿: tak | 2017年4月25日 20:11