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2017年5月 7日

「100年以内に地球外移住を」 と、ホーキング博士が警告

夕刊フジのサイト zakZak に、"ホーキング博士が警告「人類は 100年以内に地球外移住を」" という記事がある。ホーキング博士によると、「人類が生き延びるためには、今後 100年以内に別の惑星に移住を始める必要がある」のだそうだ。

 

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博士は前々から「今後 1000年か 1万年以内に地球は滅びる」と主張してきたが、今回はそれを 100年に短縮したものだ。「気候の変化、小惑星の衝突で起きる地震や津波、伝染病、人口増加で地球の環境はさらに悪化する」ためだという。

記事は「詳細はこの夏放映される英 BBC テレビの番組で明かされるが、博士は火星などに移住するためのロケット技術や生物学の新たな研究も発表する予定だという」と結ばれている。彼の頭の中には、解決案が既にあるらしい。

ただフツーに考えると、今後 100年以内に他の惑星に移住するとなると、それほど遠くの星まで行くわけにもいかないだろうから、やはり 「火星など」 といった選択肢に限られるのだろう。そうなると、「火星くんだりまで行ってまで、生き延びようとは思わない」とか「火星に行ってでも生き延びたい」という、大きく分けて 2通りの反応が出てくるだろう。

さらに、他の惑星に移住するには大変な金がかかるだろうから、「生き延びたいけど、移住の費用が出せない」という人も出てくるに違いない。国家予算などで全員を移住させることができるとも考えにくいし、経済力などの要因によって 「生き延びられる人」と「生き延びられない人」とに分けられ、新たな、そして決定的な差別が生じるおそれがある。

ホーキング博士の言うように、「今後 100年以内」に他の惑星に移住する必要性が高まるかどうかは、私にはわからないが、いずれにしてもこの地球が未来永劫にわたって人類が住みやすい惑星であり続けることは不可能だろう。既にどんどん住みにくくなっているのは確かなことだしね。

そうなると、我々は「生きる」というテーマについて深く考えざるを得ない。哲学的、宗教的な掘り下げが必要な時代に、既に入っているのだろう。

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