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2017年5月 6日

「紫外線 5月最強説」 は、やっぱり俗説のようだが

昨日は久しぶりで長時間自転車に乗り、今日は今日で、長時間にわたってエンジン式草刈り機で雑草を刈った。両日ともに炎天下で半袖だったので、急に日焼けしてしまい、風呂に入ると上腕部がジンジンする。

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何しろ東北日本海側の出身なので、日焼けに弱い。肘から先の方がかなり赤くなっていて、何もしなくてもヒリヒリする感じだ。周囲の連中は、「tak さん、急に日に焼けちゃったね」 「5月は 1年中で一番紫外線が強いっていうから、気をつけなさいよ」 なんて言う。

だが、ちょっと待て。日焼けに気をつけろというのはいいが、「5月は 1年中で一番紫外線が強い」 というのは、都市伝説だと聞いたことがあるぞ。実感としても、真夏の方が日焼けしやすいし、肌のヒリヒリ感もずっと強いじゃないか。

というわけで、例によっていろいろググってみたところ、やはり「5月が一番強い」というのは、俗説だとわかった。気象庁のデータも駆使してわかりやすく説明してあるのが、「五本木クリニック 美湯皮膚科」 というところのサイトである。

ちょっとだけ手短に紹介すると、紫外線には UV-A(長波長紫外線)、UV-B(中波長紫外線)、UV-C(短波長紫外線)の 3種類あり、このうち UV-C は、地上にはほとんど到達しないので、問題とすべきは UV-A と UV-B である。

そして UV-A は、地上に届く紫外線の大部分を占め、皮膚の奥まで届いて、しみ・シワ・たるみの原因となる。一方、 UV-B は紫外線全体に占める割合は少ないが、日焼け・シミの原因となり、皮膚への悪影響がより大きい。

で、日焼けには赤く腫れたようになってしまう「サンバーン」と、小麦色に焼ける「サンタン」とがあって、今回の私のような「サンバーン」は、80%ぐらいが UV-A によるものであるらしい。

日焼けマシンで照射されるのは UV-B らしいが、これは皮膚への悪影響 (皮膚がんとか) の懸念があるため、米国では州によって未成年者(18歳以下)の使用が禁じられているという。

つまり UV-A による日焼けは、ヒリヒリして痛いけれども、皮膚がんになる可能性は小さい。とはいえ、実際の紫外線は別々に届くわけじゃないから、UV-A をどっさり浴びるということは、UV-B もそれなりに浴びているというわけだ。

で、肝心の気象庁統計だが、実は紫外線の種類ごとの測定はしていないので、紫外線全体の統計しかない。そしてその統計を見ると、紫外線は 5月に急に増え始めて、6月の梅雨の時期にちょっと減り、7〜8月に最大となる。つまり、「紫外線は 5月が一番強い」というのはやはり俗説、都市伝説の類いのようだ。

「5月の紫外線って、意外に強いんだよね」というのが、いつの間にか「5月が最強」になってしまったらしい。まあ、俗説が生まれるって、こんなようなパターンが多いのだろう。とはいえ 5月は急に日焼けしてしまうことが多いから、やはり気をつけるに越したことはない。

 

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