カナヘビのロマンスを目撃
今日の記事は、興味のない人にはおもしろくもなんともないものだと思う。いや、それどころか、「気持ちわる〜!」と言って、もしかしたら、もう二度とこのブログには寄りついてくれないかもしれない。だが、そこはそれ、心を鬼にして書いてしまう。
一体何事かといえば、「カナヘビの交尾を目撃してしまった」 という話である。カナヘビというのは、トカゲによく似たは虫類で、肌はカラッと乾き、ぬめぬめしていない。目が可愛らしいので、ペットとしても案外人気がある。私も嫌いじゃない。というか、どっちかと言えば好きである。
そのカナヘビが、我が家の玄関先で 2匹絡まりあっていたのである。よく見ると、片方が片方の後ろ足の付け根あたりに噛みついている。そしてそのままじっと動かない。
「こ、これが噂に聞く『カナヘビの交尾』というものか!」 と、ちょっとだけ感動してしまったのである。いつもならカナヘビを見つけたら、いい年してすぐに捕まえて掌に乗せて遊びたがるクチなのだが、今回ばかりは邪魔をしちゃいけないと思い、とりあえず iPhone で写真を撮るにとどめた。
カナヘビの交尾は、メスがオスの気を引くように寄り添うことから始まるらしい。そしてオスがその気になってしまうと、どういうわけかメスに噛みつくというのである。そこから徐々に本式の交尾に移行するらしいのだ。(参照)
本来ならじっと観察していたかったのだが、残念ながらこの日は昼一番に用があって出かけなければならず、最後まで見届ける時間がない。そこで、玄関の前でこんなのが絡まり合っていたら、もしかして訪ねてくる人が腰を抜かしてしまうかもしれないと、そっと拾い上げて、草むらに移してあげた。
2匹のカナヘビは、私に拾い上げられてもまったく動ぜず、ただひたすら 2匹だけの世界に浸っているようだった。とまあ、今日はそれだけの、解釈のしようによってはロマンチックなお話。
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