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2017年5月31日

「女性宮家」 について考えてみる

女性宮家創設云々がやたら問題になっている。なんだか知らないが、万世一系の天皇の血筋が継承されるためには、宮家は男系でなければならないという声が大きいようなのである。

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これ、「愛国」を自称する人の多くが主張することなのだが、男性の染色体は XY で、女性は XX であるために、神武以来の血筋が連綿と続いていることを保証するのは、「男系」 による天皇の継承でなければならないというのである。女系で継承されると、「Y」 の遺伝子が途切れる可能性があるので、「万世一系」 が保証されないというのだ。

私としても天皇家の継承は重要だと思っているが、XY 染色体云々というのは、「なんだかなあ」と思ってしまう。個人的には「万世一系」って、そんな純粋生物学的な問題と考えたことはない。そうしたフィジカルな要素よりも、もっとメタフィジカルな、つまり文化的、精神的、理念的な要素の継承の方が重要と考えるのだ。

天皇の正当性を担保するのが Y 染色体というような議論は、即物的すぎる気がするのだよね。もし仮に、日本の天皇家が女系で継承されたとしても、世界のどこの国が 「日本の天皇は神武以来の Y 染色体が途切れているかも知れないから認めない」 なんて言い出すというのだ。

私が天皇を敬愛するのは、ひたすら天皇の人徳によるものである。神武以来の Y 染色体保持者であるからなどとは、考えたこともない。

 

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