「田中宏和運動」 から思い出したことなど
昨日は憲法記念日だったこともあって、15年も前の 5月 3日の毎日新聞の「余録」をダシにした私のテキストを紹介したが、今日は正真正銘の今年の 5月 3日の毎日新聞の記事の関連で書く。
おもしろいなと思ったのは 「ハマりました 同姓同名集め 不思議な親近感で連帯」という記事だ。既にあちこちで有名になっている「田中宏和運動」についての話である。もちろんネットでも読める (参照)。
大手広告代理店に勤務するという田中宏和さんが、同姓同名集めの運動を始め、これまで 114人の「田中宏和さん」と会ったというのである。目指すは同姓同名を一つの会場に集めた人数でギネス記録を更新することなのだそうだ。
ちなみに 2011年に 67人の「田中宏和さん」を集めた集会を開いた実績はあるというのだが、米国のカリスマ主婦、Martha Stewart の集めた 164人に負けている。幹事の田中宏和さんは SNS で既に約 200人の「田中宏和さん」と知り合っているというから、記録更新の可能性はある。
ところで、私の知り合いでは、「田中さん」は本当に数え切れないほどいるが、「田中宏和さん」は 1人もいない。別の字の「田中弘和さん とか「田中広和さん」とか「田中浩和さん」さえもいないのである。1人ぐらいいてもいいのになあ。
その 「田中浩和運動」 の公式サイト "tanakahirokazu.com" に行ってみると、
「田中広一(たなかひろかず)」
「田仲宏和」「中田和宏」あたりの
「ニア田中宏和さん」の情報も歓迎です。
とある。
それで思い出した。毎日新聞と言えば、「田中宏さん」という記者がいらしたではないか。彼は日本のファッションにいち早く関心を抱き、1980年代の「東京ファッション」が世界で注目された時期に、三大紙の紙面で真面目にファッションを紹介した人である。私が知り合った時には「編集委員」という肩書きだった。
まあ、失礼ながら言ってしまえば 「ファッションのオールドタイマー」 的な印象はあったが、メジャーな新聞でファッションをまともに取り上げた功績は大きい。
ただ、インターネット以前の人なので、「田中宏 ファッション」でググっても、まともなページはほとんど引っかからない。同じ毎日新聞出身の鯨岡阿美子さんよりは若いんだろうが、それでも一時代以上前の人という感覚になってしまい、今の毎日新聞の記者だって彼のことは知らないだろう。
彼の著書『よそおいの旅路』(タイトルからして、オールドタイマーだよね)は、中古本情報がちらほら見つかるだけだが、何しろ 30年以上前の発行なので、表紙画像も見られない。世の中、変わってしまったのだなあ。
【5月 9日 追記】
しまった、忘れてた。我が故郷の隣の鶴岡市の市会議員にも、田中宏さんがいらっしゃるんだった。(参照)
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