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2017年5月24日

熱中症と風邪っぴき

夏日が続いて、熱中症で搬送される人が続出と報じられる一方、周囲では風邪っぴきが多く、マスクをして咳き込む姿が気の毒なほどだ。これ、日毎の気温変化や朝晩の寒暖の差が大きな原因となっているらしい。

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夏日を記録した日の夕方に帰宅して食事をしてから、一日の疲れでついうとうとしていると、寒さで目を覚ますことがある。日中はあんなに暑かったのに、夜になると少々冷えてくる。まだ「熱帯夜」になるほどの、念の入った暑さになっているわけではないのだ。宵の口がが寝苦しくても、夜明け頃には布団を一枚足したくなるほどになる。

さらに、一昨日あたりまでの暑さから「平年に近い気温」なんてものに戻ると、「涼しい」とか「肌寒い」とか感じる人もいる。そんなこんなで、気温の変化が人間の体に結構なストレスを及ぼす。敏感な人ほど風邪をひきやすい。

よく「季節の変わり目」なんて言い方をするが、近頃はその言い方がそぐわなくなった。実体としては「変わり目」というより、季節感が大幅に行ったり来たりする時節なので、体が付いていけないと感じることがよくある。「温暖化」なんて言い方も適切ではなく、実感としては「極端化」に他ならない。

私は近頃、ちょうどいい具合に馬鹿になってきているので、風邪をひかない体になってしまっているようだ。「馬鹿は風邪をひかない」というのは、体が鈍感だと風邪もひかないというぐらいの意味なのだと思っている。こちらはテキトーに年を取って、頭も体も鈍感になってしまっているようだ。

しかしあまりにも鈍感だと、夏になって気温の変化に気付かず、知らぬ間に大きなストレスを体に強いていたりする。それで限界値を超えてしまって風邪に結びつく。「夏風邪は馬鹿しかひかない」という諺は、そんなところから来ているのだろう。

いくら馬鹿になっても、風邪には気をつけようということだ。

 

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