ウシガエルの鳴く日
6月 7日の「ヨシキリの鳴き声 2」という記事で、「人間は太古の昔から、カエルや鳥の声に囲まれて来たので、それをうるさくは感じない遺伝子になってしまったのだろう」と書いた。それはあのウシガエルの鳴き声でも同じで、昼となく夜となく「ブォー、ブォー」と盛大に鳴いているが、案外平気で安眠できる。
中にはウシガエルの鳴き声を知らない人もいて、気味悪がって「何の騒音でしょう?」なんてネットで質問している人までいる。ウシガエルの滅多にいない北海道生まれの人は、本州に引っ越して初めてウシガエルの声を聞くと、本当にびっくりしてしまうようだ。
かくいう私も、山形県庄内地方で暮らしていた高校時代までは、ウシガエルの鳴き声なんて聞いたことがなかった。大学に入って東京に住むようになり、善福寺公園の池の畔ではらわたを震わせるような鳴き声聞いて、「これが噂のウシガエルか!」と、ちょっと感動したのを覚えている。
「うるさくて眠れない」なんて言う人は、自然の音への耐性がないのだろう。あるいはウシガエルは20世紀になってから日本に入ってきた外来種だから、遺伝子がものすごくドメスティックな人は、ダイナミックな鳴き声に弱いかもしれない(などとテキトーなことを言う)。
というわけで、ウシガエルの鳴き声を知らない人のために、裏の川土手で取った音声入り動画をアップしてみた。風の音、ヨシキリの声の中で、一際大きく響いてくるのが、ウシガエルの鳴き声である。途中でモンシロチョウが飛ぶ姿もちらりと映っている。
都会のコンクリート・ジャングルの中で暮らしている人は、この動画でちょっとだけリラックスできるかもしれない。いや、驚いちゃうかな。
夜になるとその鳴き声はさらに賑やかになる。10日の「和歌ログ」にあげたのだが、こんな具合である。(暗くてよく見えないので、画像サイズは小さめにした
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コメント
早速ようつべで楽しみました!良いですね~、良いですね~!花は咲き鳥はさえずり、爽やかな風が頬をなで、ウシガエルはテノールで唄う!
あれっ?あすこに居るのは我が最愛のT中さんでは?T中さぁ~ん(夢想中)
投稿: 萩原ゲンセンカン主人 | 2017年6月18日 22:30
萩原ゲンセンカン主人 さん:
T中さん って、誰だろう?
気になる。
投稿: tak | 2017年6月19日 02:46
あぁ、ウシガエルは家の近くの古代ハスがある公園にもいますが、声はテノールじゃないですね。あえて言うならバスですね。間違えました(恥)
投稿: 萩原ゲンセンカン主人 | 2017年6月19日 10:55
萩原ゲンセンカン主人 さん:
ウシガエルは、どう聞いてもバスですね (^o^)
ちなみに 『筑波山麓合唱団』(永六輔:作詞) では、
セカンドテナー: あまがえる
ベース: ガマ蛙
バリトン: 殿様蛙
テナー: かじか
ということになってます。がま蛙はさらに、コンダクターまで務めていて、筑波山麓の主は、やっぱり 「四六のがま」 なんですね。
さすがにウシガエルは登場しませんね (^o^)
投稿: tak | 2017年6月20日 00:39