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2017年6月29日

稲田防衛相の使命感を巡る冒険

稲田防衛相周辺が炎上の真っ最中だ。都議選候補の選挙演説で「自衛隊としてもお願いしたい」と、つい口走っちゃったというのだから、そりゃ、やっぱり問題だ。

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もし小池都知事が特定候補の応援で 「東京都庁としてもお願い」なんて言ったら、自民党は大騒ぎして追求するだろうが、身内の話は躍起になって火消ししようとしている。政治の世界というのは、かくまで身勝手で付き合いきれないものである。

稲田さんという人は過去にも問題発言のタネには事欠かない人で、今年の春には「教育勅語の精神を取り戻すべきだ」と国会で発言してしまっている(参照)。日の丸とか靖国とか、教育勅語とかがよほどお好きのようなのである。

彼女は、心の底では「自分は究極的には決して間違ったことは言ってない」と確信しているのだろう。だからつい余計なことを言ってしまう。ただしそれは彼女の強い「情念的思い込み」のほとばしりというものなので、政治という一応曲がりなりにも(曲がり過ぎなりにも?)「論理の世界」とされている場では、「超法規的過ぎて、問題だよね」という話になってしまいがちだ。

彼女は早稲田大学法学部卒で司法試験にも通っているのだから、決して「お馬鹿さん」というわけではないだろう。しかしユングの性格分類論(参照)によれば、あのタイプの女性の「頭の良さ」というのは、えてして「論理性」からではなく、「直感的ひらめき」や「感情論(好き嫌い)」みたいなところからくることが多い。

というわけで、彼女は彼女自身の使命を果たすべく心の底から真剣に発言しているのだろうが、何しろ「個人的直感」や「好き嫌い」をソースとしているので、普遍的な論理性のみならず常識にも欠けてしまいがちだ。志を同じくする安倍さんの覚えはめでたいようだが、フツーの目で見れば「ちょっとイタい人」ということになってしまう。

彼女の大好きらしい「教育勅語」に関して言えば、冷静に読めば、左翼の方々が蛇蝎の如く嫌うほど悪魔的文言が連なっているわけじゃない。むしろそこに書いてある通りに生きたら、世間では「立派な人」として尊敬されるだろうとさえ思う。(参照

しかしだからといって、それをそのままま現代の教育現場に復活させる必要はない。新しい理念も加えつつ、別の言葉で書き直せばいいのであって、ナマのままの「教育勅語」を復活させようという主張には、別の「添付ファイル」みたいなものがあると見られるのも自然のことだろう。迂闊に受け入れたら、妙なウィルスに感染しちゃいそうだからね。

個人的には「教育勅語」には「自由」に関する言及がないのが不満で、これをそのまま金科玉条とされたらかなわんなと思う。

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コメント

連投スマソ、的な?
まあ女系家族で育った身として言わせていただくなら、そもそも女性に「論理性」を求めるのは無理な相談だと思います。大臣といえどもね。以前にも書いたと思いますが(知らねえよ)女性とは「感情もしくは自己の都合で動く生き物(差別じゃありませんよ)」なので。いいか悪いかとかの問題じゃなくね。
それにしても、稲田ちゃん(友達かよ)」にとっては、自衛隊は「いざという時には身を挺してくれる、私のかわいい息子たち」なんでしょうね。(おいおい)

投稿: 萩原ゲンセンカン主人 | 2017年6月29日 22:22

自衛隊の富士山麓で開催される火力演習を、幼稚園の子供の遠足に付き添う母親のようなファッションで観閲してる映像を見た時にはぶったまげました。

ふにゃっとしたピンク色の手編みのハット(リボン付き)に同じくピンクのスーツですからね。彼女の周囲にいる自衛隊員はどんな気持ちなんだろうかと同情を禁じ得ませんでした。
前々から危ないオバサンだなと危惧していたオバサンがまたまたやってしまいましたね。

「日本初の女性総理か」という声も一時はありましたが、今では安倍政権のお荷物でしかない。政治家の仕事をなめてるとしか私には思えない。安倍さんが大好きな文言「女性が輝く社会」が遠のいていく。

投稿: ハマッコー | 2017年6月29日 22:31

萩原ゲンセンカン主人 さん:

それに関しては、記事中でも

>彼女は彼女自身の使命を果たすべく心の底から真剣に発言しているのだろう

と書いてあるように、彼女は 「大まじめ」 であるようなのですよね。

(だからこそ、ますます始末が悪いのですが)

投稿: tak | 2017年6月30日 15:04

ハマッコー さん:

まあ、とにかく世間の常識には疎いオバサンのようですね ^^;)

投稿: tak | 2017年6月30日 15:06

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