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2017年7月21日

マクルーハン 生誕 106周年なんだそうだ

Google に行ってみたら、見慣れぬロゴが表示されていて、ちょっとクリックしてみると「マーシャル マクルーハン 生誕 106周年」と表示された。「ふ〜ん、そういえばそんな人いたなあ」 ぐらいの感覚だが、よく考えてみると、私自身も案外影響を受けているのかもしれない。

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マクルーハンが生きていたのは 1911年から 1980年までの間だから、死んでからもう 40年近く経つ。フツーの社会学者だったら、「過去の人」扱いされてもおかしくない。しかし私の学生時代に出てきた彼の新しい主張は、今でも新鮮さをもっている。

私はお恥ずかしいことに、マクルーハンの著書は 1冊も読んでいない。しかし彼のアフォリズム的なもの言いはかなり注目されていて、「メディア自体がメッセージである」「テクノロジーやメディアは人間の身体の『拡張』である」 「メディアには『ホット』と『クール』がある」などはかなり知られている。

とくに「メディア自体がメッセージ」というのは、「なるほど」と頷ける。同じニュースでも、新聞、ラジオ、テレビ、インターネットなど、異なるメディアを経由すると受け取り方が確かに違う。というか、異なる受け取り方をするそれぞれの人間が、受け取る際にメディアを選択していると言っていいだろう。そのため、メディアは受け手に合わせてさらに明確な特性を得ることになる。

さらに「テクノロジーやメディアは人間の身体の拡張」というのは、私の考え方のベースみたいなものともなっている。大昔に書いた「コンピュータは 『脳みその大腸菌』」というのは、栗本慎一郎氏の思想にヒントを得たものだが、元々はマクルーハンの思想ともいえる。この記事は 15年前の日付となっているが、元になったのはさらにその 5年前に書いたコラムである。

マクルーハンが死んでから 17年後だ。それを思うと、マクルーハンってすごい。

マクルーハンはとてもキャッチーなフレーズをどんどん提供してくれていたが、そのスタイルこそがメディアの変化を先取りしていたのだろう。彼の時代にインターネットがあったら、ものすごい影響力を発揮していたと思ってしまう。

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