お酒は卒業しちゃったようだ
一昨日の夜、NHK BS の「美と若さの新常識〜カラダのヒミツ」という番組で、「お酒は "老ける毒" 若さを守る対策術」というのをやっていた。(参照)
早く言えば、お酒を飲んでまず生成される「アセトアルデヒド」という物質は猛毒で、体を老けさせるだけでなく、さまざまながんなどの病気の原因になりやすいということなのだった。なるほど、周囲を見ても大酒飲みは確かに年取って体を壊し、早死にする。
私なんかは、このブログを始めた 14年ぐらい前は毎日酒を飲んでいたが、最近はとんと飲まなくなった。昔は「週に一度は『休肝日』を作りたいなあ」と思いつつ、その願いは全然叶わなかったのである。ところが最近は、週に一度飲むか飲まないかというぐらいなのだから、人間というものは変われば変わるものだ。
私は元々は酒に強い体質ではない。父は「お猪口一杯ならおいしいが、二杯飲んだら死ぬ」と言うほど酒に弱かった。その息子だけに、さんざん鍛えてようやく飲めるようになっても、酒から遠ざかって久しい近頃はまた弱くなった。ちょっと飲んだだけですぐに顔が赤くなる。
顔が赤くなるのはアセトアルデヒドの作用なのだそうで、この毒素を分解する酵素の力が弱い体質だと、なかなか無害な物質にまで分解することができない。つまり私は、この猛毒のアセトアルデヒドをいつまでも体内に残しておきやすい体質のようなのだ。
最近はちょっと飲んだだけでいい気分になり、それ以上飲んだら悪酔いして苦しくなってしまうので、飲んでも適量で済む。NHK の番組では、一日に一合ぐらいなら「酒は百薬の長」として機能すると言っていたので、つまり今の私は、「もうちょっと飲んでもいい」ぐらいのレベルまで「飲まない人」になってしまったわけだ。
飲めばおいしいとは思うが、飲まずにいられないなんて気分には全くならないので、私はお酒は卒業しちゃったということなのだろう。
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コメント
ご卒業、おめでとうございます。(笑)
まだその域には到達できません。
酒飲む→体に悪いから止めろ!→減酒ストレス→酒を欲する→酒飲む→また飲んでるのか!→減酒ストレス…。
ストレス発散とか嫌なこと忘れるための飲酒ではないので、放っておいて欲しいってのが本音ですよ。
体さえ元気なら心は病んでいても構わない「抑制」は、勘弁してもらいたいものです。
どっか悪くなっても医者行かないから、放免してくれ〜。
(酔ってないのに酒癖悪い文面恐縮)
投稿: 乙痴庵 | 2017年7月 8日 17:58
私の若いころは清酒は一合飲むと真っ赤になってふらふらになりました。今は一合までなら何とか飲めます。
風呂上がりに冷蔵庫からビールを取り出しても結局は開栓せずにそのまま寝てしまうことも度々。開栓しても半分しか飲まないことが殆どですね。
アルコールを体が全く求めていません。そのせいか、15歳は若く見られます。アルコールは多分、人体にとって毒なんでしょうね。
投稿: ハマッコー | 2017年7月 8日 20:41
ち、ちょっと待ってください(笑)。そりゃアルコール自体は人体にとって毒かもしれませんが、ビールはビタミンが豊富ですし、日本酒は伝統的な発酵食品ですし、ワインは血行促進やポリフェノールの効果など、それぞれ健康効果があります。私は毎日何かしら飲んでいます。適量をね。
人によってアルコールの処理能力は違いますから、自分の体とコミュニケーションして、飲みたくなければ飲まなくていいし、飲める人は適量を美味しく飲んだらいいでせう。どちらにしても、どうせいつかは死ぬんだから!(笑)
投稿: 萩原無用乃介 | 2017年7月 8日 23:17
乙痴庵 さん:
人によって適量というのはいろいろだと想いますが、NHK の番組によると、日本酒換算で 1合以上は 「毒」 なんだそうです。(それ以下だったら、「百薬の長」 だそうですが ^^;)
お酒が好きな人にとっては 「それっぽっちかよ!」 になっちゃうでしょうね。私も前は毎日飲んでましたから、気持ちはとてもよくわかります (^o^)
酒量の問題でごちゃごちゃ言われるのは、ストレスですよね。私の場合は、ごく自然にいつの間にかこんな状態になったので、「ありゃ、もっと飲みたかったんだけど、ま、いいか」 ってな感じで、これ、図らずもうまくいっちゃったってことなんでしょうね。
投稿: tak | 2017年7月 9日 03:18
ハマッコー さん;
>風呂上がりに冷蔵庫からビールを取り出しても結局は開栓せずにそのまま寝てしまうことも度々。開栓しても半分しか飲まないことが殆どですね。
私も酒量が減る途中で、そんなような段階がありました。翌朝目覚めてみて、「ありゃ、もったいない」 と想うんですが、ビールは一晩過ぎると嫌な臭いの液体でしかないですね (^o^)
多分、似た体質なんだろうなと想います。
投稿: tak | 2017年7月 9日 03:20
萩原無用乃介 さん:
なかなかいい飲み方されているんじゃないかとお見受けします。
私の場合、「飲みたくない」 というより、「ありゃ、飲み忘れちゃった」 って感覚が長く続いていたんですよね。
「飲もう」 とは想っているんですが、翌朝目覚めてみると、「ありゃ、飲みそびれちゃったな」 となって、買っておいた酒がなかなか消費できなくなり、そのうちに、飲むためには意識して 「今日はちゃんと飲むぞ!」 と思わなければならないようになりました。
さらに、「飲むぞ!」 と思うのが 「せっかく買った酒を飲まないのはもったいない」 という意識と裏腹になって、かえってそれがストレスになり、「だったら、初めから飲もうとしない方が、面倒がないか」 ってことに移行してきたというか、そんな感じです。
投稿: tak | 2017年7月 9日 03:27