艶歌のオッサンが HIPHOP にすり寄ろうとしたけれど
"「政治って意外とHIPHOP」 自民・新潟県連の政治塾ポスターに批判" という記事に、申し訳ないが笑ってしまった。というのも、わずか 6日前に 「艶歌を聞かない若い世代は、選挙に行かない」 という記事を書いたばかりだったのでね。
6日前の記事は、こうしてみると案外タイムリーなヒットだったかもしれない。虫が知らせて書かせてくれたのだということにしておこう。
自民党新潟県連としてはこのポスターで、精一杯若い世代にアピールしようとしたのだろうが、所詮「艶歌しか聞かない人たち」と思われているので、実際の若い世代からしてみると、わかりもしない連中に自分たちの文化が汚されれてしまったような気がしたに違いない。共感を得ようして、反発をくらってしまったわけだ。
というか、おもねるつもりが、結果スベっちゃったというのが、一番かっこわるい。まあ、実は最もセンスがなかったのは、こんなの作っちゃった広告代理店なわけだけど。
私はもうオッサンの年になっちゃってるから(艶歌は聞かないけど)、「はいはい、自民党も少しは若い世代に近付こうとしてはいるのね、かなりズレてるけど」と、笑って済ませてあげてもいいような気もするのだが、当の HIPHOP 世代としてはマジにムカついてしまったのだね。つまりそれほど、政治の世界に対する反感、というか、「まぁったく関係ない世界」と思う意識が強いわけだ。
私は 6日前の記事の最後を "あの世代のオッサンたちが消えてしまわないと、もっと直接的に言えば、あの世に行ってもらわないと、若い世代が政治の世界を 「自分たちと関係のある世界」 と感じるのは無理なのだ" と締めくくったが、本当にそうだということなのだね。
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コメント
そもそも「今までさんざん甘い汁を吸つてきたおつさん逹」と「甘い汁など吸った事も無ひし此れからもないだらう」若者とは価値観が180度違うので、tak先生が仰るとおり、おつさん逹が死滅するまで投票率が上がることはないでせう。此れは自然の法則でせうから、ほつておく以外処置無しでせうね。
投稿: 萩原コバヤシチヨジ | 2017年7月24日 22:35
萩原コバヤシチヨジ さん:
個人的には、上西小百合さんなんて結構 HIPHOP だと思っちゃうんですが、いかんせん、ちょっとズレてるので、小さな違いは大きな違いより軋轢を生じるとの原則通り、エラい反感を買っちゃってますね (^o^)
投稿: tak | 2017年7月25日 17:07