登山ブームで低山での事故も増えているらしい
登山ブームで、首都圏の低山でも死亡事故を含む遭難が増加していると、読売 Online が報じている。(参照)
警察庁によると、昨年の山岳遭難は 2495件、2929人と、共に過去 2番目に多く、死者・行方不明者は 319人。低山が多い首都圏(東京、埼玉、千葉、神奈川)に限ると、件数、遭難者数とも5年連続増で、昨年は 34人が死亡。今年も遭難は多発しており、最高峰が 400メートル強しかない千葉県でも、5月末までに 3人が死亡した。
昨今の登山者は結構高年齢者が多いようで、元気な人も多いが、中には途中でヨレヨレになっちゃう人もいる。グループ登山でリーダーがしっかりしていればいいが、単独行なんかだとどうしようもなくなるケースもあるだろう。
私が昨年(ありゃ、それとも一昨年だったかな?)付き合った高齢者のグループ登山(赤城山に登ったのだよね)でも、途中でへたり込んでしまった人がいる。回復を待ったので、下山したのは計画より 2時間遅れで、辺りは薄暗くなりかけていた。
よれよれになっちゃった人は、高齢になってから周囲に誘われて登山を始めた人で、見るからに体力がありそうにない。少しは普段からトレーニングすればいいのだが、ほとんどぶっつけ本番だったようだ。
「山を甘く見た」と言えばそうに違いないが、こうした人は単独行なんか絶対にしないから、死ぬなんてこともまずない。危ないのは若い頃に多少登っていて、久しぶりに一人で登ってみたなんて人だろう。いくら若い頃に登っていても、オッサンになって腹が出まくった状態では、途中でへばって当然だ。
それに低山ほど甘く見るから危ない。375メートルしかない鋸山で死ぬなんて、ちょっと考えにくい話だが、考えにくい話だからこそ危ないのだ。
私としても、3000メートル峰にガンガン単独行しまくっていた若い頃に比べたら、体力は相当落ちているし、バランスも悪くなっているのを自覚する。あの頃みたいなハードな山登りなんて到底無理だと思う。低山ハイクで遭難なんて恥ずかしいことにならないよう、気をつけよう。
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