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2017年7月 3日

都議選は「団塊の世代の尻尾の勝利

都議選の結果が出て、都民ファーストが勝って自民は負けるとは元々思っていたのだが、私の予想を遙かに超える「都民圧勝、自民惨敗となった。小池さんがずいぶん大きな風を巻き起こしたのだね。私はこれを「団塊の世代の尻尾」の勝利と思っている。

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この選挙の公式的な分析についてはいろいろなマスコミが書いているから、私なんかがどうこう言うことはないが、今回の投票率に関して、先月 6日の「都議会選に関する世論調査の結果」という記事で次のように書いている。

「投票に行きますか」という設問への回答では、「必ず行く」が 64%。「たぶん行く」が29%で、合計すれば 93%となるが、これは 「ウソばっか!」と言いたくなる数字でしかない。これまでの選挙でも、「必ず行く」という回答から 20%ぐらい差し引いた投票率にしかならないのが常だ。ということは、今回の都議選も、40%台の投票率に落ち着くだろう。

いつもの都議選の投票率は本当に 40%台という低レベルなのだが、今回は前回比 7.7%アップの 51.28% になったのだそうだ。数字自体はまだまだほめられたものじゃないが、前回比 7.7%アップというのは、ちょっとしたものだ。それだけ関心が高く、いつもは投票に行かない人まで足を運んで、「都民ファーストの会」に 一票を投じたのだろう。

小池さんに関しては、私は「何をさせてもそつのない人」と思っていて、そのことに関しては "「万歳三唱の作法」 を巡る冒険" "月イチの午後 3時退社より、毎日定時退社の方が" という記事の中でちらっと触れている。「何をどう言えば伝わりやすいか」「何をどうすれば文句が出ないか」をよく知っている。

これは彼女のマスコミを通じてのキャリアから学んだこと以上に、世代論的なものがあると思っている。私は彼女と同年同月に生まれているようなので、その辺りの感覚がわかるような気がしていて、昨年の 8月に "「団塊の世代の尻尾」の都知事が生まれることについて" という記事で詳しく書いている。

我々の世代(個人的に「団塊の世代の尻尾」と表現してきたのだが)は、「数に任せて『行け行けドンドン』で突き進む団塊の世代」のしでかした数々の行為の、惨憺たる結果を間近で見続けてきた。それだけに、団塊の世代にはかなり批判的なのである。つまり結構な慎重派で、後始末が大変になりそうなことはできるだけ避けるという傾向がある。

築地問題で手間がかかったのも、そもそもそういうことだと理解している。団塊の世代の連中が問題の多い豊洲に勢いだけで決めてしまったことには、私は昔から大いに批判的だった。それがようやく「ちょっと待てよ」という雰囲気と状況になったので、彼女としては十分時間をかけて検討したということなのだろう。まあ、今回彼女が出した結論に関しては、まだどうこう言うほど詳細には知らないのだが。

最大の問題は「小池チルドレン」の今後である。「○○チルドレン」というのは、私の知る限り "Woody Guthrie's Children" 以外にまともなことにならない(参照)。役立たずの員数合わせだけということだと、次の選挙でぐちゃぐちゃになる。この辺りのことも小池さんはわかっているから、しっかり手は打つだろうが。

 

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