舛添前都知事の書道の腕が大したことないのは事実だが
netgeek というサイトに "【悲報】 シルク舛添要一、書道がド下手な上に「金」の字を間違える" という記事があった。テレビ番組に出演した舛添前都知事が、月収 11万円と生活苦を訴え、書道の腕前を披露するために「お金」と書くことを所望されて、それに応えたという。
で、netgeek では "こっこれは…! はっきり言ってド下手だ。しかも「金」の漢字を間違えている。「お」の点についても、位置と縦に書いているところがおかしい" と、ツッコまれている。しかし私は舛添さんをかばうわけじゃないが、上手な字じゃないことは確かとしても、続くツッコミこそが「おかしい」と、指摘せざるを得ない。
「金」の字を間違えているというツッコミに関しては、「お前、異体字ってものを知らないな」とツッコミ返せばこと足りる。漢字というのは今の IT の世界の標準フォントだけじゃなく、いろいろの字体があるのだ。石碑にも舛添氏と同じ書き方のものがある(参照)。「お」の字にしても、まあ、こんな風に書かないということもない。
近頃の若いモンは、PC や印刷物でしか字を知らないから、漢字にしてもいろいろな字体があると思っていないようなのだね。これは文化の衰弱の始まりなんじゃなかろうか。
舛添氏が出張経費でのシルク服購入を「書道をする時に普通の服だと腕が引っかかるので」と説明していたことについて、記事は「趣味レベルでも書道はやっていないということが明白になった」としている。しかし、少なくとも「金」を異体字で書いてみせるぐらいには、書道に親しんでいるようなのである。「痛い字」と言っていいほど下手には違いないけどね。
とまあ、ものを知らないと、同じものをみても全く反対の結論に到達することがあるので、自分も含めてよほど注意しなければならない。
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