伊丹市の小学生がヤマカガシに噛まれたというニュース
兵庫県伊丹市の小学生がヤマカガシに噛まれて一時重体に陥ったというニュースは、当初噛まれたのは公園内ということだったが、後になって 「山林内にある参道」だったと訂正された(参照)。都市部の公園内で噛まれたんじゃないと知って、多くのヘビ嫌いはちょっと安心しただろう。
ヤマカガシというヘビが毒をもっているとは知っていたが、マムシやハブより強い猛毒だとは、今回のニュースで初めて知った。ただマムシほど攻撃的じゃないので、あまり知られていなかったのだろう。
ヘビに噛まれた小学生というのは、山林内の参道で見つけたヘビを捕まえる際に左手の指を噛まれ、リュックサックに入れて公園に行き、血を洗い流した後に、友人宅でリュックからヘビを取り出そうとして、今度は右手首を噛まれたというのが真相のようだ。昔の腕白坊主の経験からすると、これ、ちょっと扱いが無防備すぎる。
捕まえるにしても、できれば木の小枝などを使えば噛まれる危険性は減るし、リュックから出す時に手首を噛まれたというのも問題だ。もしかしたら無造作にリュックに手を突っ込んだんじゃあるまいか。最近の子はヘビの扱い方を知らないのかなあ。
昔はヘビとみると捕まえて振り回し、叩きつけて殺してしまわないと気が済まない子もいたが、私としてはそんな残酷なことをしたくないので、せいぜい木の枝でちょっかい出して遊ぶ程度だった。大抵のヘビはそんなことをされるとすぐにシュルシュルと逃げるが、マムシは気が荒いので向かってくるらしい。「らしい」というのは、私は幸か不幸かマムシに遭遇したことがないので、向かってこられた経験がないのである。
今の家に引っ越して来た約 35年前頃は、この辺りでもヘビをしょっちゅう見かけたが、最近はほとんど見ない。一昨年の 5月に久しぶりで玄関先に現れた時は、つい嬉しくなって写真に撮り、この欄の記事にした(参照)。上の写真は、その時のものである。
そういえばその昔、隣家の雨戸の戸袋に棲み着いたヘビを駆除してあげたこともある。あの時は戸袋を覗いたら鎌首もたげて威嚇してきたので、一瞬マムシかと思ってひるんだが、そうじゃなさそうだったので庭箒の柄にからませて引きずり出し、尻尾をもって裏の川土手に放り投げた。殺生は好まないので、本来の居場所に戻してあげたわけである。
ところが世の中には、マムシ大好きという人もいる。妻の弟嫁の実家の親父さんは、マムシを捕まえて焼酎に漬け、「ヘビ焼酎」を作るのが趣味だった。家に行くと、台所に一升瓶がずらりと並び、その底にはとぐろをまいたマムシが沈んでいたという。実は私もそのヘビ焼酎を 1本戴いて、今でも怪我の特効薬にしている。臭いが強いから、そう滅多には使わないのだけどね。
その親父さんも、6年前の東日本大震災の津波で亡くなった。合掌。
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コメント
へび焼酎=けがの特効薬
↑
本当に効くのですか?
昔、薬が乏しかった時代、蛇の毒を逆手に取れば薬になるに違いないという信じ込みからの民間健康法だとばかり思っていました。
そう言えば、実家の近くに「蛇専門店」があって、ショーウィンドウにホルマリン漬け様の「まむし」やら「スッポン」やらが飾ってあり、そこを通るたびに(高校の通学路だった)見ないように意識していました。流石に今はもうありませんけれど。昭和時代の記憶です。
投稿: K.N | 2017年8月 3日 09:40
K.N さん:
少なくとも私の印象では、本当に効きます。
ちょっとした切り傷、擦り傷ごときでは、ものすごく臭いので使いませんが、「これ、ちょっとヤバいなあ」 というぐらいの傷だと、ヘビ焼酎に頼ったりします。
それから頑固な吹き出物とかだと、「これしか効かない」 というほど信頼しています。ガーゼにしみ込ませて絆創膏で貼っておくと、きれいに治ります。
ただ滅多に使わないので、我が家の床下収納には、たっぷり入った焼酎の中でマムシがとぐろを巻いた一升瓶が、20年以上眠っています。孫子の代までもちそうです (^o^)
投稿: tak | 2017年8月 3日 10:04