カメムシの話
一昨日の和歌ログは、カメムシについての歌だった(参照)。外出先から帰宅したら、クルマのボンネットにカメムシがひっついていたのである。どこかから飛んできたのか、あるいはクルマの移動中にひっついて、そのまま連れて来てしまったのか、とにかく、久しぶりでカメムシに遭遇したのである。
カメムシという虫に出会ったことのない人は幸いである。というのは、邪険に追い払ったりすると、突然ものすごく臭い体液を放出するのだ。ましてや、間違えて踏んづけちゃったりしたら大変だ。「ヘッピリムシ」という異名まであるのだから、その嫌な臭いが想像されるだろう。
だから、ちょっと「怒り肩」風の茶色や緑色の小さな虫を見かけたら、あまり強引に追い払ったり潰したりしない方がいい。一昨日は放っておいたところ、いつの間にかどこかに飛び去ってくれたので安心した。
というわけで、私の中では「カメムシって、嫌な奴」と思い込んでいたのだが、徳島博物館の「カメムシのはなし」というページを読んで、認識を新たにした。カメムシには、「よいカメムシ・わるいカメムシ・ただのカメムシ」があるのだそうだ。
ちなみに、この写真のカメムシは「クサギカメムシ」といって、豆類を食い荒らす害虫だそうだ。逆に「ハナカメムシ」の仲間は害虫を補食してくれる益虫らしい。そして意外なことに、セミやタガメもカメムシの仲間なんだそうだ。確かに、似ていると言えば似ている。そして彼らは「ただのカメムシ」ということになっているのがおもしろい。
とはいえ「よいカメムシ・わるいカメムシ・ただのカメムシ」と色分けしても、それはひたすら人間の都合で言ってるだけだ。人間というのはかくも勝手なもので、当のカメムシにすれば余計なお世話なんだろう。かまわず放っといてもらうのが一番と思っているはずだ。
人間でも「いい人」と「悪い人」というのがいて、お隣の半島の北側の太った人は、世界有数の「悪い人」扱いされている。カメムシと違うのは、世界中から かまってもらいたがっているらしいという点だ。最もうっとうしいタイプである。
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コメント
小学生の頃、緑色のカメムシを怒らせてしまいまして、ひどい目に遭いました。怒らせてはいけないものの内のひとつですね。
ところで、MS-IMEで「かめむし」と入れても、「亀虫」「椿象」には変換されませんね。
投稿: ハマッコー | 2017年9月17日 01:11
ハマッコー 様:
緑色のカメムシもいますね。印象では、茶色よりも臭い気がします。エラい目に遭いましたね ^^;)
私は Atok を使ってますが、ちゃんと 「椿象」 「亀虫」 と変換されます。MS-IME は、所詮 Windows の 「オマケ」 だと思っています。
投稿: tak | 2017年9月17日 21:18