茨城県が 5年連続で「魅力度ワースト」の指定席に
恒例の「都道府県魅力度ランキング」で、茨城県が最下位の 47位となり、これで 5年連続の指定席なんだそうだ(参照)。私は茨城県つくばの地にほとんど成り行きで越してきて既に 35年になり、多少は 「地元愛」 みたいな心情も持ち始めてはいるものの、まあ、最下位は順当だろうと思っている。
なにしろフツーのランキングなら「トップは今年も北海道」みたいなニュースになるところだが、どのメディアを見ても「茨城県が 5年連続最下位」という見出しなのだから、これはもう、一種の勲章である。下手に上なんか狙わない方がおいしい。ここまで来たら「10年連続ワースト」を狙う方が、戦略として正解だろう。
上の写真は、だいぶ前に常磐高速道のサービスエリアで買った「ねば〜る君 クリアフォルダー」である。水戸納豆から出たゆるキャラなんだろうが、なかなか全国区には出て行けないようなのだね。どうせ茨城県民は内弁慶なんだから、それでいいだろう。
茨城県でも県南のつくば市中心部だと、最近はかなり洗練されてきてしまった。県外から移転してきた住民が多いから、いわゆる「茨城色」は薄い。それでも一步はずれれば、そこは昔ながらの茨城である。群馬、栃木、茨城の「北関東 3県」は、「関東ではあるが、全然首都圏ではない」という特殊な色合いがあって、中でも茨城県はそれが一番強いと思う。
これが東北地方なんかに行ったら、「田舎の素朴さ」を売り物にできるのだが、茨城県民は決してそれをしたがらない。前にも書いたことだが、御殿のような家に住み、スーパー銭湯にベンツで乗り付けたりして、周囲の連中に「大将、立派なもんだねえ!」と言ってもらうことに無上の喜びを感じるようなのだ。
だったらいっそのこと、その「一生ヤンキー」の気質を極めればいいのである。オッサンになってもジジイになっても、「おらぁよぅ、昔は鳴らしたもんだぜ」ってな雰囲気で行けばいい。ただ、それを「上手に演じる」という器量があるかどうかが、運命の分かれ道だ。
「自らをビミョーに客観視しながら演じる」という「自己演出力」が多少なりともあれば、大阪人みたいになれる。それができず、ストレートすぎるナルシシズムでただ「大将、立派なもんだねえ!」と言ってもらいたがるばかりだと、何年経っても「単純にダサい」ままで終わる。
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コメント
uhm,群馬はまたしても45位に終わってしまったようだ。以前は栄光の47位だったこともあるのに残念。
歌舞伎座前のアンテナショップなんて、群馬を売り込もうなんて気概は全く感じられない。
名産品は下仁田の葱と蒟蒻、嬬恋村のキャベツとレタスか。アンテナショップに顔を出しても魅力が感じられない。今年こそ47位と期待してたのに...。
投稿: ハマッコー | 2017年10月11日 23:39
ハマッコー さん:
栄光の座は、そう簡単には渡しませんよ。
以前、ちょっとだけランクが上がったのは、東日本大震災の翌年の 「同情票」 によるものでしたから (^o^)
投稿: tak | 2017年10月12日 09:24
群馬は45位と書きましたが、実は41位に転落してしまったようです。栄光の座が遠のいていく...嘆かわしい。
投稿: ハマッコー | 2017年10月13日 22:58
ハマッコー さん:
なるほど、それは5年連続最下位の存在感に比べたら、中途半端で何のメリットのない順位ですね (^o^)
投稿: tak | 2017年10月14日 09:30