立憲民主党と Twitter
立憲民主党の枝野代表が、「ツイッターを担当してくれたチームが非常に優秀だった」と語ったという(参照)。選挙期間中から、「立憲民主党には、かなりよくわかった Twitter 担当者がついてるな」と思っていたのだが、枝野さんにこうして名指しで言ってもらえたら、彼らも嬉しいだろう。
「立憲民主党、Twitterフォロワー数で自民党抜き首位に」というニュースの紹介で、「中の人が 1番びっくりしてます」なんて tweet しているのには、脊髄反射的に親近感を抱いてしまったよ。「中の人」なんて言い方は、これまでの政治の世界ではついぞ聞かなかったからね。
政治の世界の「言葉の体系」というのは、とにかく馴染めないものだった。若い層の投票率が低いのは、彼らが政治の世界を「自分たちとは関係のない世界」と感じているからに他ならない。そしてその「関係のない世界」と感じさせる最も大きな要因は、「言葉」なのだと思う。
その点、立憲民主党の tweet は、政治の世界に染まっていない、ナマの人格に近い言葉で語りかけるものだった。この党の Twetter のフォロワー数を大きく伸ばしたのは、この「新しい言葉」である。「新しい言葉」と言っても、ネットの世界では「当たり前の言葉」なのだが。
フォロワーの大部分が「サクラ」だという人もいるが、資金力のない新しい党が、そんなことに大金を使うというのに、私は懐疑的である。事実、私の知り合いは軒並みフォローしているが、別にサクラでもなんでもなく、自発的なものだ。私はそこに新しい可能性を期待してみたいと思う。
願わくは、立憲民主党が、彼らの作った「政治の世界の新しい言葉」を裏切ることなく、「新しい理念」に沿った政治活動を行ってもらいたい。あっという間に政治の世界の言葉に染まってしまったら、フォロワーたちも離れてしまうだろう。
立憲民主党の「中の人たち」には、ネットの声に敏感でいてもらいたいし、ネットの住民も真摯な発言をする方向で行きたいものだ。これは新しい方向性を保証するワンセットである。
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