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2017年11月に作成された投稿

2017年11月30日

iOS の 「バグ」 を巡る冒険

"iOS11以降で「it」が「I.T」に自動修正される問題が発生中" という、衝撃的とも言える (?) ニュースが流れているが、私の iPhone で試してみたところ、下に掲げた画像のように、そんな問題はまったくないけどなあ。バージョンは最新の iOS 11.1.2 だけど。

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iPhone Mania のニュースでは、下の画像とともに次のように報告されている。


アルファベットで 「it」 と入力すると、候補として最初に 「I.T」 が表示され、選択しなくても自動的に 「I.T」 へと修正されてしまう問題が報告されています。

米メディア MacRumors のフォーラムや Twitter、その他の掲示板などに、この問題に悩むユーザーの投稿が相次いでいます。MacRumor sによれば、iOS11 がリリースされた直後から、指摘されていたとのことです。

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うむ、この画像では確かに、”It" で ”I.T" という変換候補が表示されている。ちなみに、"is" も "I.S" になっちゃうという。しかし私の iPhone では上に掲げたように、ごくフツーに表示されて何の問題もない。

もし本当にこんなバグがあったら、"It" や "is" なんて単語は英語圏では本当にしょっちゅう使われるのだから、やりにくくてしょうがないことになり、もっとずっと大きな話題になっていいはずだが、今のところ、「知る人ぞ知る」程度の話でしかかない。それに繰り返すが、私の iPhone ではそんな現象は生じないのだから、全然問題ない。

「グノシー」というサイトの記事でも、このバグについて紹介した後に「ただ、試してみた私の iPhone ではこのバグは見つかりませんでした」とある(参照)。そんなわけで私としては、「このバグに関するニュースって、本当かなあ。何かの間違いじゃないのかなあ」と思っているのだよね。

何しろ、この「バグ」と称される現象は iOS 11 のリリースされた直後の先月辺りから一部で話題になっているらしいのだが、その修正に関しては一向になされていないというのである。それでますます疑問に思っちゃうわけなのだよね。こんな単純なバグが本当にあるなら、あっという間に修正されていいはずだもの。

ちなみに、MacOS ”High Sierra" の方のバグの、アカウント名に "root" と入力すればパスワードなしでログインできちゃう(参照)というのは、結構ヤバい話なので、バグ修正されるまでは私の MacBook Pro は、滅多なところに放置しないことにした。

【念のため 1】

上の画像で、「メモ」 アプリの画像にしては、入力画面の文字が大きすぎると不信に思われる方もいるだろうが、これは、「設定 − アクセシビリティ − さらに大きな文字」で、文字が大きく表示される設定にした上でのスクリーンショットである。決して偽造写真ではないので、そこのところよろしく。

【念のため 2】

MacOS の ”High Sierra" は、昨日の NHK ニュースでも 「ハイシェラ」 と紹介されていたが、これ、前々から気になって、というか、気持ち悪くてしょうがない。少なくともハイカラじゃない。

"Sierra"(Sherra じゃない)の英語発音は「スィアラ」(「ア」 にアクセントをおく)に近くて(参照)、米国の 「シェラネバダ山脈」(Sierra Nevada) も「シェラカップ」(Sierra cup)も同様に、「スィアラ・ネヴァダ」、「スィアラ・カップ」。

ぎりぎり「シエラ」(「エ」 が小さくない発音)だったら、まだそんなに気持ち悪くならないんだがなあ。

 

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2017年11月29日

シャワー式トイレのボタンに関する考察

最近ふと気付いたのだが、近くのショッピングセンターの男子トイレの便器には、家庭用で一般的な「ビデ」というボタンがないのだった。「おしり」と「止」という 2つのボタンの他は、「水勢」という水流強弱調整のボタンがあるだけだ。

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女子トイレの方の便器には「ビデ」ボタンは付いているのだろうが、男子用なのだから必要なかろうと、コスト削減のために使い分けているのだろう。なかなか涙ぐましい企業努力である。確かに大抵の男は「ビデ」というボタンとは無縁で生きているから、なくても全然困らない。

「しかし」と、私は思ってしまったのである。世の中には LGBT と総称される中でも、トランスジェンダーという人もいる。肉体と心の性が一致せず、肉体的には女性だが心理的には男性で、公共のトイレも女性用に入ることに心理的苦痛を覚えるという人もいるというのである。

個人的には "L"(レズビアン)、"G"(ゲイ)、"B"(バイセクシャル)の友人はいるが、"T"(トランスジェンダー) の人とはお近づきになったことがない。とはいえ世の中には確実にいるのだから、気付いていないだけで私の知り合いの中にだっているかも知れない。というか、確率論的には多分いるのだろう。

そして肉体的には女性だが普段は男性として暮らしていて、女性用トイレに入るのに大きな心理的抵抗があるというトランスジェンダーの人たちにとっては、男子トイレの「ビデ」のない便器は、不親切だったりすることもあるんじゃなかろうか。

というわけで、男性用トイレにも女性用と同じものを設置する方が、ユニバーサルなコンセプトに沿うのではなかろうかと、ふと思ったのである。これはわずかばかりのコスト・カットに優先してもいい課題だろう。

そこまで考えたのだが、その次の瞬間、私の脳裏にこの問題の最も簡便な解決策がひらめいた。「あれ、これってもしかして、座る位置をちょっとずらせばいいだけのことなんじゃなかろうか」

なんだ、そうか。深く考えて損した。とはいえ、やはり根本的にはどちらにも同じ便器を設置する方がユニバーサルではあると思うけどね。

 

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2017年11月28日

オフィスの書類キャビネットのパラドックス

今月 22日に、「モノの整理は、捨てなきゃ始まらない」という記事を書いた。65年も生きてくると、経験則からしてまさにその通りであって、「整理」 という言葉には、「捨てる」 という意味がしっかりと含まれている。世の中では軽い気持ちで「整理・整頓」などと言われるが、「整頓」というのは、まず不要なものを「整理」して(捨てて)、初めて成立するのである。

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昔務めていた某団体では、オフィスで最も便利な場所にある書類キャビネットにきれいに収納されているのは、すべて大昔からある不要書類だった。きれいなはずである。10年以上誰も手を触れていないのだから、乱雑になるきっかけがない。

一方でゴチャゴチャになってしまうのは進行中の「生きた書類」である。一番便利なキャビネットは誰も手を触れない不要書類に占領されているから、必要書類は机や棚の片隅でゴチャゴチャになるしかない。

「大昔の書類は法定の保管期限もすっかり過ぎてるんだから、捨てちゃいましょうよ」と言うと、古株職員が「それはそのうち『創立 50周年記念誌』を作る時の資料になるから、捨てられない」などというのだった。私はそんなものを作る時期が近付いたら、さっさと転職していなくなろうと思った。

いろいろな団体や企業の「創立」または「設立〇〇年誌」という分厚い書物が送られてくることがあるが、実はそんなもの誰も読まない。ずいぶんな金をかけて、その団体や企業の内部の人間だって読みゃしないものをご大層に作っているだけである。そんなものを外部にまで配るのは、はっきり言って書棚のゴミを押しつけているようなものだ。

百歩譲って、古い書類をどうしても保管しておきたいというなら、倉庫の一番奥に眠らせておけばいい。よりによってオフィスの中で最も出し入れしやすい特等席を、そんなもので塞いでおくことはない。便利な収納スペースはその時々の生きた書類が入るべきで、そして常に整理して循環させなければならない。

人は往々にして、きれいに保管された書類の姿を見て満足してしまうが、死んだものをきれいにしまっておいてもしょうがない。さらに今の世の中では、紙の形ではなくデジタル・データとして保管しておけば、場所を取ることもない。「やっぱり紙に印刷してある方が見やすい」などという人もいるが、そんなものどうせ見ない。

ほんのたまに見る必要が生じたとしても、デジタル・データにしておく方が検索しやすい。分厚い紙の書類の中から目指す資料を探し出さなければならないなんて、考えただけでぞっとする。

 

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2017年11月27日

貴乃花という人の、貴重なキャラ

マスコミは連日大相撲の日馬富士暴行問題を取り上げているが、私はこの問題そのものには一向に興味が湧かない。ただ直接的には興味が湧かないものの、貴乃花のファッション・センスに関しては、「この人、やっぱりずいぶんエキセントリックな御仁だなあ」と、なかば宇宙人を見るような思いで見入ってしまう(参照)。 ネット界隈でも、「マフィアとしか思われない」なんて話題でもちきりだ (参照)。

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ジョークの通じない日本では、「ワースト・ドレッサー」というのはほとんど馴染みがないが、要するに「ベスト・ドレッサー」の対極で、「やたらお金がかかっていそうだけど、センスがちょっとね」という感じの有名人に送る賞である。この賞が日本にもあったなら、今年のワースト・ドレッサーは文句なく貴乃花になってしまうだろう。

ただ問題は貴乃花本人が相撲原理主義者で、ジョークなんてほとんど通じない人間と思われることだ。この賞、もらう人間がジョークを解さないと、まったく意味をなさない。ジョークを解さないであの格好ができるというのは、本当に貴重なキャラである。

この人、一緒に酒を飲んでも、全然つまらないだろうなあと思ってしまうのだよね。貴乃花のキャラでは、今回の問題はこじれるしかないだろうが、私としてはこじれるのが悪いと言っているわけではないので、その点は誤解のないようにお願いしたい。むしろこじれにこじれる方がいいかもしれない。

 

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2017年11月26日

サグラダ・ファミリアの思い違い

私は毎日新聞朝刊に連載されている漫画 『桜田です』 のファンで、このコラムでもこれまでそれについて 2回も書いている。("漫画 『桜田です!』 が好きだ" "毎日新聞朝刊の 「サクラダ・ファミリア」(聖なる桜田家)")

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ファン心理が昂じて、2度目のものは "毎日新聞朝刊の「サクラダ・ファミリア」" などと、「聖なる桜田家」扱いにしているほどだ。ところがこの件で、「あれは『サクラダ・ファミリア』じゃなくて、濁点の入る 『サグラダ・ファミリア』 だよ」と忠告してくれる人がいて、ちょっとコケかかった。

スペインの(というか、ビミョーな時期なので「カタルーニャの」としておく方がいいかも)「サグラダ・ファミリア」が、「サクラダ…」ではないことぐらい百も承知の上の洒落のつもりだったのだが、通じなかったようなのである。これだから洒落も案外難しい。

ところでふと思い立って、「サクラダ・ファミリア」でググってみるとどうなるのかと、ちょっとやってみた。検索は「サクラダファミリア -サグラダ」とした。「サグラダ」という正しい表記を除外して、純粋に「サクラダ…」だけが検索されるように計らったのである。

で、その結果は、なんと 108万件が引っかかったのである(参照)。すごいなあ。トップにあるのはなんとまあ、「サクラダファミリア ツアーに関する海外ツアー」というタイトルの阪急交通社のツァー情報だ。うぅむ、海外ツァーのプロにしてこの始末か。4番目にある「サクラダ・ファミリアの賃貸物件情報(山形県山形市/アパート)」というのは、ちょっとアヤシい物件じゃないかと思われかねない。

どうやら日本には、あのアントニオ・ガウディによる教会建築が「サクラダファミリア」だと思っている人がかなり多いようなのである。まあ、スペイン語の "sagrada"(神聖なる)は英語の "sacred" と語源を同じくしているので、間違えてもしょうがないという気もするけどね。

 

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2017年11月25日

北朝鮮漁船の漂着したのは、私の故郷のすぐ北隣

北朝鮮の漁船が秋田県由利本荘市の海岸に漂着して話題になっている(参照)。由利本荘市というのは、私が生まれ育った山形県酒田市からクルマで 1時間もあれば行けるところで、それだけにちょっと身近なニュースのように感じている。

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漂着した漁船には 8人が乗り組んでいるらしく、全員が「北朝鮮に帰りたい」と希望していると伝えられる。一方では命がけで 38度線を突破してくる人間もいる(参照)というのに、図らずも北朝鮮を脱出しながら、また帰りたいと言うのだから、私なんか「なんてもったいない!」と思ってしまう。

今回はこのニュースがやたら目立っているが、実際にはこれに限らず北朝鮮漁船の日本への漂着は近年増えているらしい。この背景には、日本海の日本領海における北朝鮮漁船の違法操業が増えているという事情がある。

さらにその中には、初めから日本を経由して韓国に亡命することを意図しているケースもあり、時折新聞やテレビを賑わせている。ほとんどは日本を経由して韓国に亡命するらしい。やはり言葉の壁のない韓国に行くことを希望するのだろう。

今回はたまたま「純朴な」北朝鮮漁民だったようだが、今後は初めから亡命を狙った漂着がさらに増えるだろう。命がけで、大変なことである。

 

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2017年11月24日

駐車したクルマを、iPhone で探す方法

iPhone には 「iPhone を探す」 というアプリがあって、登録してある Mac や iPad、Apple Watch の位置を地図上に表示することができる。さらに Apple Watch には登録してある iPhone を呼び出す機能があって、アイコンを指でタップすると、自分の iPhone がベルを鳴らす。家の中でどこに置いたかわからなくなった場合など、ちょっと便利である。

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ところで、郊外のホームセンターなどの広い駐車場にクルマを停めた時、どこに停めたかわからなくなってしまうことがある。おぼろげな記憶を辿って探すのに結構な時間がかかってしまうので、しっかりと覚えておかなければならない。

30年以上前、池袋のサンシャインシティ・ビルができて間もなかった頃、クルマをどこに停めたか忘れてしまったことがある。あのビルの駐車場は 1,800台収容可能というほどだから、複数のフロアにわたって結構見渡す限りのスペースとなっていて、その中で自分のクルマに辿りつくのは気の遠くなるような作業だった。1時間近くかかった記憶がある。

うっかり者の私は、駐車位置を忘れてしまうことが結構あるので、クルマにも「iPhone を探す」的な機能が付いていたら、さぞかし便利だろうと思っていた。ところがググって見ると、そんな機能はとっくに実現されていたのである。考えてみれば、そのくらいのことはできて当たり前のことではあった。

Apple のサイトを検索すると、「駐車した車を iPhone のマップで探す方法」というページがある。「車載の Bluetooth アクセサリや CarPlay と iPhone との接続が切れた時点で、マップが車の所在地にピンを打ってくれるので、どこに車を駐めたかがすぐにわかります」とある。なるほど、自分のクルマが CarPlay 対応車種か、そうでなければ Bluetooth アクセサリを搭載していなければならないわけね。

ところが残念ながら、私のクルマは CarPlay などというものに対応していないみたいだし、Blutooth アクセサリも搭載していない。ということは、クルマの位置をマップに登録するためだけの専用の Bluetooth デバイスを購入しなければならないわけね。

ググって見たところ、"Automatic Parked Car Finder" と 「見つ Car~る BSBT4PT03」 というのが見つかった。どちらもシガーソケットに差し込んで使うタイプである。つい先日も自分のクルマを探して広い駐車場をウロウロしてしまった身としては、買っておいてもいいかもしれない。

 

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2017年11月23日

モノの整理は、捨てなきゃ始まらない

昨年 5月に 「ワードローブの「戦線縮小」が楽しい」という記事を書いた。手持ちの服をどんどん少なくして、洋服ダンスをスカスカにすることに喜びを感じているのである。着ることのない洋服で収納スペースを埋めていてもしょうがない。

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昨年 5月の段階では、冠婚葬祭用の黒いスーツは 春夏物 1着だけにしているものの、普通のスーツはまだ春夏物と秋冬物をそれぞれ 1着ずつ持っていた。これについて「普通のスーツも秋冬物は処分してもよさそうな気がするが、さすがにそこまではまだ踏ん切りがついていない」と書いていたが、近頃ようやく踏ん切りがついた。

冬の冠婚葬祭でもヒートテックの下着を着れば春夏物で十分なのだから、普通のスーツだって同じだろう。どうせ着る機会はそれほどないのだから、2着持っている意味がない。ただ、処分するにも滅多に着ないだけに新品同様なので、さすがにもったいないから、リサイクルショップに持ち込もうと思っている。

近頃、妻もようやく大量の服の整理をしようと思い始めたようで、「物の整理」のための特集が組まれた雑誌 2冊を購入していた。「暮らしに無駄のない人は整え上手」という特集の『クロワッサン』と、「捨てる 持たない暮らし』という特集の『日経おとなの OFF』である。

この 2冊、私もちょこっと読ませてもらったが、『クロワッサン』の方は 「上手に整理して、お洒落に収納しましょう」というコンセプトで、相変わらず「雰囲気のもの」という印象だ。いくら上手に整理しても、モノがあふれかえっている状態に変わりはない。「モノを持つのが好き」というままだと、これは絶対に解決できない。「モノを持つのがうっとうしい」ということにならないといけない。

一方、『日経おとなの OFF』の方は最初から大上段に 「捨てる」と言い切っているだけに、読んで実際に役に立つ。「捨てずに長く上手に使いましょう」という、一見美しいコンセプトに留まる限りは、結果として絶対にモノが溢れる。実際問題として、モノの整理は捨てなきゃ始まらないのである。

問題は、「捨てることによる罪の意識」である。私もこれから逃れるために、スーツはリサイクルショップに持ち込もうとしているわけだが、どうせまともな値段が付くはずもなく、単に「無駄に捨ててはいませんよ」というアリバイ作りに過ぎないと自覚している。

人にあげようと言っても、今どきは皆、モノがありすぎて困っているのだから、持ち過ぎることのストレスを、他人に押しつけるだけの話だ。もらって嬉しいのはすぐにサイズが小さくなってしまう子供服ぐらいのものだが、我が家はもうその段階を卒業して久しい。

本当に、服と書類はよほど意識して捨てまくらないと、あっという間に増える。一見ゴミには見えないが、要するに 「不要品」 なのだから、ゴミの山の中で暮らしているのと変わりないことになってしまうのである。

 

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2017年11月22日

コンビニのアップル・デニッシュを巡る冒険

実は私はアップル・デニッシュというものが好きで、クルマで遠出して小腹が空いた時など、コンビニで買って食べるのは決まってこれである。おいしいアップル・デニッシュが買えるのは圧倒的にセブンイレブンで、ほかのコンビニでは扱っていなかったりするので注意が必要だ。

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ただ、セブンイレブンなら必ずおいしいアップル・デニッシュが買えるかというとそういうわけでもなく、店によってはおいてないところもある。そうした店舗ではたまたま切らしているというのではなく、いつ寄ってもないので、そもそもそうした方針の品揃えなのだろう。コンビニの品揃えというのは、よくわからないところがある。

さらによくわからないのは、同じセブンイレブンでも、アップル・デニッシュの種類がいろいろあることだ。よく見かけるのは、小さめの四角形のデニッシュが 4個入ったパッケージと、大きめの三角形のものが 1個のものだ。商品名は前者が「りんごデニッシュ」で、後者が「りんごのデニッシュ」と、微妙な違いがある。

さらに以前は、「小さなアップルデニッシュ」という商品名のものがあった(参照)。これは上述の 4個入り「りんごデニッシュ」とどこが違うのかわからない。単に商品名が変わっただけという気もする。

運転中に小腹を満たすには、4個入りの「りんごデニッシュ」が食べやすい。三角形の「りんごのデニッシュ」は、運転しながら食べるにはちょっと大きすぎるので、できれば「りんごデニッシュ」を買いたいのだが、立ち寄った店には大きな「りんごのデニッシュ」しかなかったりすることが結構ある。

つまり同じセブンイレブンでも、(1) 「リンゴのデニッシュ」 と 「リンゴデニッシュ」 の両方が置いてある店、(2) 「リンゴのデニッシュ」 のみ扱っている店、(3) 「りんごデニッシュ」 のみの店、(4) どちらも扱っていない店と、4種類あるのだ。

どうしてこんな無駄なオペレーションにしているのか、わけがわからない。私としては「りんごデニッシュ」に統一して、すべての店舗で取り扱ってくれるとありがたいと思っているのだが。

 

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2017年11月21日

「ユビキタス」が死語になった今、気をつけること

この度の座間市の事件で 「容疑者は遺体の解体の仕方をスマホで調べた」というニュースがあった。それを聞いて「スマホには遺体の解体方法まで書いてあるのか、けしからん!」と怒った人がいたという話があるが、この「スマホで調べた」という言い方を文字通り受け取れば、ある意味もっともな話である。

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実際には、スマホにそんな物騒なことが書いてあるわけではなく、「スマホでインターネットにアクセスして調べた」というのが誤解を生じない言い方である。スマホに罪はないが、言い方によってはスマホに問題があるような印象を残しかねない。

例の日馬富士の暴行問題でも、ぶち切れたきっかけは、貴ノ岩が説教をされている途中で、ついスマホに反応してしまったということのようだ。スマホがないと暮らせない人種と、ガラケーすら使いこなしていない人種の間では、こうした行き違いが生じる可能性が大いにある。

私なんか例えば講演会に参加していても、話の内容に馴染みがなかったり、ちょっと疑問を感じたりすると、すぐに尻ポケットから iPhone を取り出して調べてみないと気が済まない。当然ながらあまり目立たないようにチョコチョコっと手早く済ませるわけだが、中には堂々とやったりする人もいる。こんな場合、講演会の講師が日馬富士だったりしたら、ボコボコにされてしまうだろう。

最近は大学教授の間でも講義中のスマホに対する反応が分かれているらしい。頭の固い教授は講義中のスマホは御法度だが、「周囲に迷惑さえかけなければ、自由に使っていい」という教授もいる。ちょっと辞書を引くのと同じと位置付ければ問題ないが、そうした認識がないと話がややこしくなるわけだ。

前世紀末は「ユビキタス」という言葉がもてはやされて、「そのうち、いつでもどこでもインターネットにつながっていられる世の中になる」と言われていたが、それはあっという間に実現されてしまった。今やあまりにも当たり前すぎて、「ユビキタス」は死語になった(参照)。

ところが、それが当たり前でない人にとっては、いつまで経っても「スマホは異物」なのである。だから、当たり前のスマホをいじるにも、注意が必要なのだ。

 

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2017年11月20日

私は 「がん家系」 には属していないみたいなので

"「がん家系」 に属するかどうか、判別する 3つのポイント" という記事がある。それによると、がんになる要因は「老化により DNA に傷がつく加齢要因と、親から原因遺伝子の変異を受け継ぐ遺伝要因」の 2つが主なものだという。

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私の父と父方の伯父・伯父は 4人のうち 3人が肺がん、1人が 舌がんで死んだし、母方の伯父 2人も胃がんで死んだ。 だから私は「自分はがんになる遺伝子を受け継いでいる」と信じて生きてきたのである。

ところが舌がんについては定かではないが、肺がんと胃がんは、肝がんとともに、遺伝リスクが小さいとされていて、喫煙とアルコールという生活習慣の要因が大きいんだそうだ。そういえば、父方の 3人はかなりタバコ好きで、母方の 2人は大酒飲みだったからなあ。

そうなると、私の「がん家系」のリスクは小さい。とくに私はこの 40年以上、タバコは 1本も吸ってないし、最近は酒もあまり飲まないから、肺がんにも胃がんにもなりにくいだろう。

私は今日の今日まで「肺がんか胃がんで、あっさり死ねるだろう」と思っていたのだが、どっこい、そうは問屋が卸してくれないようなのだ。別の死に方も想定しておかなければならない。ちなみに遺伝要因の強いのは、大腸がんなんだそうだが、身内には大腸がんになった者は 1人もいない。

私は生きるのも死ぬのも苦にならない。死ぬならいつでも OK と思っている。面倒なのは、死に至るまでの闘病プロセスだ。だから病に伏せている期間はできるだけ短くして、あっさり死にたい。ところが、胃がんにも肺がんにもなりにくそうだとなると、その他の死に方があまり現実味を持って想定されないので困っている。

何しろ 65歳の前期高齢者になっても、ブログの更新を 13年以上 1日も休まずに済むほど丈夫で健康なので、この分だといつまで生きるか知れたものではないのである。生き続けるのは苦にはならないとはいうものの、ある程度のところまで行ってしまったら、きっと面倒くさくなるだろう。

そのあたりの折り合いをどう付けて行くかが、高齢者の仲間入りをした人間にとっての重要課題になるだろうという気がする。

 

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2017年11月19日

茨城はイメージ最悪だが、案外住みやすい?

先月は 「茨城県が 5年連続で「魅力度ワースト」の指定席に」というニュースを伝えたが、そうかと思うと、日経 BP 総研というところの調査によると、茨城県南にある守谷市(ウチのすぐ隣の市)が「住みよい街」ランキングで 1位になったのだそうだ。(参照 写真は「つくばエクスプレス」 の守谷駅)

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さらに東洋経済による「住みやすさランキング」では、関東・東北ブロックで茨城県の守谷市、つくば市がそれぞれ、2位、3位に入っている(参照)。ちなみに 1位は千葉県の印西市というところだった。抽象的な「魅力度」では、茨城県は最悪だが、具体的な「住みやすさ」ということだと、かなり上位にランクされるもののようだ。

そりゃ、茨城県は、気候はいいし、雪はめったに降らないし、首都圏にそこそこ近いし、「住みやすさ」という点ではポイントが高い。イメージは最悪だが、棲んでみれば悪くないというわけだ。

ただ、この「住みやすさ」の調査というものには、ちょっとしたカラクリがあって、駅の周辺にそこそこお洒落な公園があり、病院や医者がきちんと集積していて、学校や商業ビルもあるということだとポイントが高くなるらしい。その逆に、風俗店や小汚い横丁があったりすると、ポイントが下がる。

守谷市の街作りは、意図したものか、あるいはたまたまそうなったのか知らないが、こうした条件をうまく満たしている。要するに「小洒落た街並み」と「安心感」が両立しているというわけだ。茨城県南の新興都市は、つい最近まではスカスカの状態だったのを都市計画でうまくまとめたという歴史があるので、こうした「住みやすさ」といった調査には高得点を得やすいもののようなのである。

 

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2017年11月18日

日馬富士の 「ビール瓶暴行事件」 のわけのわからなさ

横綱日馬富士の「ビール瓶暴行事件」というのは、つくづくわけのわからないニュースである。日馬富士はただただ謝るばかりだし、被害者の貴ノ岩という相撲取りも詳しいことはあまり語らない。その師匠の貴乃花は被害届を出したまま、何を考えているのかよくわからないし、周囲の証言はそれぞれ食い違うしで、付き合いきれない。

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新聞でもスポーツ面の相撲担当記者なんかは「なにしろ相撲界のことだからなあ」と妙にわかっちゃってるのだろうが、社会面担当の記者なんかは「相撲界って、一体何なんだ?」と呆れていることだろう。世間の常識があまり通用しない。

当初は日馬富士という力士の「酒癖の悪さ」が取り沙汰されていたが、時が経つにつれて、相撲協会という組織のわけのわからなさの方がそれ以上に際立ってきている。つくづく「割り切れない業界」と言うしかない。

当初のニュースでは「ビール瓶で殴った」とあり、そうかと思うと、同席していた白鵬は「殴っていない、ビール瓶は手からすべり落ちた」と言うし、「馬乗りになって 30発ぐらい殴った」という証言もあれば、「それほど殴っていない」という話もある。「両者はすぐに和解し、翌日には貴の岩も元気に巡業に参加していた」という証言があるかと思うと、親方の貴乃花は被害届を出して「徹底抗戦」なんて言っているらしい。

そもそも、普通の酔っ払い同士の喧嘩なら、馬乗りになって 30発も殴る前に周囲が止めに入る。本当に 30発も殴ったというなら、周囲がおもしろがって眺めていたとしか思われない。よくよくヤバい状態になって、初めてマジにやめさせたんだろう。てことは、日馬富士という相撲取りは、よほどぶち切れていたものと見える。

まあ、殴られたとかぶち当たったとかいう場合の怪我は、翌日よりも 2日ぐらい経ってからの方が痛みが増す場合もあるとはいえ、この場合は当初の診断をした医師までもが「そんなに休場するほどのことか?」と首を捻っているというのだから、部外者としては、もはやあまり深く考えるのも馬鹿馬鹿しくなる。

元々わかりにくい相撲協会の体質だが、さらにここにきて、貴乃花というエキセントリックな異分子が、ますますわかりにくくしているという印象だ。

 

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2017年11月17日

飲食店の受動喫煙対策の大幅後退

飲食店の受動喫煙対策で、厚労省の原案が大幅に後退してしまうらしい。まったくもって、「厚生労働省」という名の付くお役所のやることと思えない。

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もっともこれは、自民党のオッサン議員の抵抗によるものらしい。自分たちが飲み屋や飲食店で好きなだけ煙草を吸いたいので、「規制強化は中小飲食店の存続に関わる」なんて言って、完全禁煙に反対しているのだ。

オッサン連中は、店舗面積 150平方メートル以下なら喫煙を認める方向で持っていきたいらしい。それならそれでいい。こちらはそうした店には立ち入らないようにするだけだ。しかし問題は、地方都市での外食である。

私は出張で地方都市を訪れることが多いが、小さな街ほど受動喫煙対策を行っていない飲食店が多い。ドアを開けて店に入っただけで「うっ!」となるほど煙だらけのことが少なくないのだ。そんな店でメシなんか食いたくないので、コンビニ弁当を買って、ホテルの部屋で済ませることも度々である。

つまり喫煙対策をしっかりしていない飲食店は、スモーカーにはありがたいだろうが、今や人口のマジョリティとなった非喫煙者を閉め出していることになる。自ら「機会損失」をしているわけだ。私としては「勝手に損してろ!」と言うばかりである。

高校時代の同窓会に出席すると、今や完全少数となった喫煙者は、会場の外でちまちまと寄り集まって煙草を吸っている。ちょっと前までは会場の隅っこで細々と吸っていたが、今やそれもできない雰囲気になっているのだ。

ところがなぜか、自民党のオッサン議員連中だけは堂々と、そうした健全な流れに逆らっているようなのである。権力を持ってしまうというのは恐ろしいもので、我々はこんな連中に政治を任せているわけなのだ。

 

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2017年11月16日

仕事用名刺から固定電話番号を外した

私はいつまでもぐだぐだとフリーランスとして仕事をしていて、一応自宅をオフィスとして使っているのだが、このほど自分の名刺から固定電話番号を削除して、住所の他はケータイ番号とメルアドだけにした。

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ちょっと前までは FAX 兼用電話を使っていて、名詞にも "TEL & FAX" としてその番号を表示していたのだが、最近 FAX を取り外して小さな固定電話だけにしたので、この表示自体が具合悪いものになっていることに気付いたのである。(参照

で、「& FAX」の文字を削除するだけに留まらず、「いっそのこと、まるごと消しちゃえ!」とばかりに、「電話はケータイに一本化」ということにしたわけだ。電話で伝わりにくい面倒くさい話は、FAX ではなくメールでお願いすることになる。

「FAX がないと、不便だろう」と言われることがまだあるが、そんなことはない。大抵のことはメールで事足りるから、事実この 2年以上 FAX なんて使ったことがない。今どき仕事上で 「FAX でないと困る」なんて言い出すような相手は、とても安心して付き合えないし、インターネットの使えない個人相手だったらとくに急ぐこともないから郵送すればいい。

3年ぐらい前までは、両親の世代の親戚が固定電話にかけてきていたが、彼らのほとんどは既にあの世に行ってしまい、その子どもの世代は大抵ケータイで連絡を取り合っている。フリーランスの身としては、仕事上の通話もほぼ 100%ケータイだし、固定電話を使うことはほとんどない。

時々固定電話にかかってくるのは、99.9% がアヤシい営業電話か選挙の投票依頼なので、最近は出ないことにしている。大事な仕事の話なら、初めからケータイにかかってくるので、それで全然不都合はない。

じゃあどうして何時までも固定電話回線をもっているのかといえば、インターネット回線とセットで契約してしまってあるので、いつまでもそのままになっているだけだ。そのうち取り外してしまうことになるかもしれない。

【12月 2日 追記】

とりあえず、我が家の固定電話の呼出音のボリュームを「ゼロ」にした。つまり、電話がかかってきても何も聞こえない「消音」設定にしたのである。

固定電話にかかってきても出ないことにして久しいが、留守電を聞いてもまともな着信は 1件もない。ということは、呼出音なんかが鳴る設定にしていたらうるさいだけで、「消音」にしてもまったく不都合はない。

本当に、そのうち固定電話は外すことになるだろうと思う。

 

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2017年11月15日

七五三を巡る冒険

今日は七五三なんだそうだ。慣習では数え年の 3歳と 7歳で女の子、5歳で男の子のお祝いをするということになっているようだ。我が家は娘ばかり 3人で、数えてみると昭和 58年から平成 5年までの 11年間に、6回も七五三参りをしたわけだ。この間は平均 2年に 1度以上で、お宮参りにもすっかり慣れてしまった。

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最近では男女平等という建前なのか、男の子も女の子も 3回祝うこともあるらしい。そんなことだと、我が家は 11年間で 9回もお宮参りをするところで、とくに昭和 60年からは 7年連続と、結構な負担になってしまうところだった。こればかりは男女平等でなくて本当によかった。

ところで私自身は七五三を祝ってもらった覚えがない。私の同窓生もほとんどそんな記憶がないという。この行事は比較的歴史が新しく、Wikipedia によると、「天和元年 11月 15日 (1681年 12月 24日) に館林城主である徳川徳松(江戸幕府第 5代将軍である徳川綱吉の長男) の健康を祈って始まったとされる説が有力である」 とある。奇しくも最初の七五三は、新暦ではクリスマス・イブだったのね。

そして「現在では全国で盛んに行われているが、元来は関東圏における地方風俗であった」とある。昭和 20〜30年代初期という時代は、私の生まれた陸の孤島、山形県庄内地方までは伝わっていなかったものらしい。雑誌やラジオなどで「七五三」という行事があることを知ってはいたが、自分たちとは無関係のものと思っていた。

私が高校生になる頃には、庄内でも七五三がちらほら祝われるようになっていた記憶があるので、ということは、関東から伝わってくるまでに 280年以上のタイムラグがあったわけだ。日本も結構広いものである。ちなみに仙台出身の妻は七五三を祝ってもらったという。さすがに仙台は東北の東京である。

 

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2017年11月14日

都道府県魅力度ランキングで、山形県は東北最低らしい

先月 11日付で "茨城県が 5年連続で 「魅力度ワースト」 の指定席に" という記事を書いたが、よく調べてみると、私の生まれた山形県は、東北 6県の中で魅力度最低なのだそうだ。産経新聞が今月 13日付の記事でしっかり伝えてくれている(参照)。

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例の「都道府県魅力度ランキング」というのは、東京の民間調査会社の「ブランド総合研究所」というところがまとめているものらしいのだが、この調査の結果は、東北では宮城県の 13位が最高で、以下は青森県 17位、秋田県 24位、岩手県、福島県がともに 34位。そして山形は 38位だったらしい。

要するに、私が現在居住する茨城県は魅力度が国内最低で、生まれ育った山形県は東北で最低なのだ。つくづくアピール度の低い地域に縁があるみたいなのである。

もっとも山形県といえども、ずっとこんなに評価が低かったわけでもないらしく、この調査が始まった 平成 21年には 24位で、岩手県や福島県よりは上位だったようだ。ところがこの 8年の間に徐々に低落傾向を示し、昨年は 37位、今年は 38位となってしまったという。

山形県以外の東北 5県は、それなりに観光誘致などのプロジェクトを強化しているが、山形県では吉村美栄子知事が「このランキングを知らなかった」というのだから、まあ、呑気なことである。「きてけろくん」というゆるキャラを作って、少しはアピールしているつもりらしいが、ほとんど知られていない。

しかし、まあ、山形県出身の私としては、それでいいんじゃないかと思う。妙におかしなことをして観光客を呼び集めるより、自然体でのんびりやっていくのが、山形県らしい。こんな調査で上を狙うより、悠々と下位に甘んじている方が精神衛生にいいんじゃないかとまで思っている。

 

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2017年11月13日

「地球温暖化」というより「極端化」という印象

今月になってから、比較的いい天気が続いて、我が家の太陽光発電が順調に働いてくれている。先月に比べるとありがたい限りである。下の写真の左上が今月 12日までの推移、右下が先月の実績だ。これを見ると、先月は 11日以後の天気が思わしくなく、とくに 25日までの 2週間の発電実績は惨憺たるものだった。

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グラフのオレンジ色は発電量が消費量を上回っていることを示し、水色はその逆を示す。先月半ばは水色基調で、13〜16日と、21〜22日なんて、遅くやってきた台風 21号と 22号の影響で、ほとんどまともに発電していないことがわかる。その後も晴れが続いていない。天気が悪いと洗濯物を乾かすのに乾燥機を使うので、電力使用が増えてマイナスが拡大してしまう。

ところが月末の 30日から 11月にかけては一変して、晴れ基調が続いているのがわかる。こうして太陽光発電のモニターをチェックするだけで、近頃の天気はかなり極端な傾向に振れていると読み取れる。

10月から 11月にかけての季節は、ちょっと前までなら 1年で最も過ごしやすい季節だった。台風シーズンは過ぎて、暑くもなく寒くもなく、夏の疲れを取るのに絶好の季節だったのである。ところが最近は、9月末まで暑い夏が続き、10月の声を聞くと、夏と初冬が交互に繰り返されるので、かえって疲れる。

今年の 10月初めなんてやたらと寒い日が続いて、「いきなり冬が来ちゃった気がするね」なんて言っていたのに、急に思い出したように 2週続けて週末台風が荒れ狂い、南の暖かい空気をまき散らした。それが一段落すると、また寒気が吹き降ろしてきて、私は 11月初めは北海道に出張していたので、雪道の運転をする羽目になった。

関東も今週末には冬の寒さになるらしく、最近は心地良い秋の季節感を感じる日数が本当に減っている。「地球温暖化」 なんていうから紛らわしいが、実は 「極端化」 なんだという思いが、年ごとに強まっている。

 

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2017年11月12日

バスの終点 1つ手前で乗客がいなくなっても……

毎日新聞が 「<岐阜バス> 終点手前で運行打ち切り 行政指導受ける」というニュースを伝えている。私はこのニュースの前半部分を読んで、「終点の 1つ手前で乗客がいなくなった場合は、終点まで行かずにそこで運行を打ち切るように」という行政指導を受けたのかと思ったが、何と、話は逆だった。

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ニュースによると、岐阜バスは、各務原市役所前から新那加駅北口へ向かう路線で、終点の一つ手前の新那加駅で乗客がいなくなったため、運転手が自主的判断で運行を打ち切ったのだそうだ。空のまま終点まで走っても、時間と燃料が無駄なだけで、さらに無駄な運行を打ち切れば CO2 排出減少にもつながるのだから、私としては「グッジョブ!」と言わせてもらいたいほどのことだ。

ところが、道路運送法では事前に届け出をすれば終点の一つ手前で乗客がいなくなった際に運行打ち切りを認められているが、岐阜バスはこの届け出をしていなかったために、問題視されてしまったのだという。

岐阜バスの総務部長は「公共交通機関としてあってはならないことで、再発防止に努める」と語ったというのだが、いやいや、「あってはならない」なんてことでは、全然ないだろう。私としては、「このフレクシブルな対応の、どこがいけないの?」と言いたいぐらいのものである。これで不利益を蒙る人が、どこにいるというのだ。

それに、「終点の 1つ手前での運行打ち切り」という措置の「事前届け出」なんて、そんなの間に合うわけがないから、非現実的すぎる法律と言わざるを得ない。お役所、杓子定規すぎるだろう。私としては妙ちくりんな道路運送法の方を早急に改正することを強く求めたいと思う。

【11月 13日 追記】

ちょっと検索してみたところ、岐阜バスというのはかなりクレームの多いバス会社らしい(参照)。元々評判の悪いバス会社への「見せしめ」みたいなものかもしれないが、それとこれとは別と考えたいよね。

 

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2017年11月11日

「留辺蘂 (るべしべ)」 という地名

今月 1日から 5日まで、北海道に出張していて、とくに 3日から 5日まではレンタカーを借りて網走、北見、置戸(おけと)方面を走り回った。北海道の地名というのはアイヌ語に漢字を当てはめたのが多いので、かなり読みにくかったりするが、中でも「留辺蘂(るべしべ)」は、難読の上に書くのも大変そうな字として強烈に印象に残った。

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留辺蘂はアジア最大の水銀鉱山のあった町として、知る人ぞ知る存在であるらしい。地名の由来は、Wikipedia によればアイヌ語の "ru·pes·pe, ru·bes·be" に由来し(参照)、北見市のサイトでは次のように解説されている。(参照

アイヌ語では、道のことを 「ルー」 越える道を 「ルペシュペ」 と称し、本町の場合は佐呂間別川へ越す道の意味で、ペをベにし、シュペをシベにして 「ルベシベ」 と訳し、さらに漢字の 「留辺蘂」 をあて、今日にいたっています。

なるほど、いわゆる「峠」のような地形になっているところを、アイヌ語では「ルペシュペ」と称したわけだね。そう言えば、アイヌ語を研究していた父に聞いた覚えがある。上述の Wikipedia ページによると、日高支庁静内町にも同じ「るべしべ」と読む「碧蘂」という地名があるらしい。これなんか同じような地形が語源なんだろうが、「留辺蘂」に輪をかけた難読地名である。

「蘂」という漢字は、音読みは「ズイ」で、訓読みは「しべ」。一見ものすごく難しい漢字に見えるが、「芯」の下にもう 2つ「心」 を書いて、その下に「木」を書くと分析すれば、覚えやすい。JIS 第二水準漢字で、「るべしべ」と入力すれば、呆気ないほどあっさりと「留辺蘂」に変換される。

ちなみに、「蘂」 という字の下の「木」という部分を取って、くさかんむりの下に「心」を 3つ書いた「蕊」というのが、「芯」 という字の旧字体なんじゃないかという気がしていたが、手持ちの漢和辞書(三省堂 『携帯漢和中辞典』)を調べたところ「蕊」は「蘂」の異体字で、さらにくさかんむりの下に「正」の字を 3つ書く「蕋」という俗字もあるという。ATOK では 3つとも「しべ」と入力して簡単に変換できたのに驚いた。

国語辞書で「蘂」の意味を引けば「花の生殖器官」と出てくる。「おしべ/めしべ」は、本来「雄蘂/雌蘂」と書くものらしい。迂闊なことながら、こんなのはこの年になって初めて知った。いやはや、辞書は調べてみるものである。

とはいえ、同じ辞書でも漢和辞書の方ははうんざりするほど調べるのが面倒なので、普段はできるだけ手を触れないようにしていて、今回久しぶりで開いてみた。中国の人は大変だろうなあ。といっても、中国人は漢和辞書なんて引かないか。

 

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2017年11月10日

ジョナサンの「ヘルシー日替わり和膳」がありがたい

近頃はなるべく(「絶対に」 というわけではない)肉を食わないようにしているので、出張や仕事先で外食する時に、選択の余地がものすごく狭くなっている。いくら手軽だからといって、牛丼やとんかつ定食は避けざるを得ないし、ラーメンも好きなのだが、大抵チャーシューが入ってるので、できるだけ避ける。

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そうなると、いつも寿司や刺身ばかり食うわけにもいかないので、自然にそばやうどんになってしまいがちだ。麺類は大好きだからいいのだが、ご飯ものを食いたい時などは、親子丼やさば味噌定食みたいなものがスタンダードになる。あるいは「たらこスパゲティ」などという変化技か。

とくに地方都市などで幹線道路沿いの「丸亀製麺」以外にはファミレスしか選択肢がないような場合は、「どうして最近の日本の外食メニューは、こんなに肉ばっかりなんだ?」と嘆きたくなる。どんなファミレスも、メニューの中心はステーキとハンバーグなのだ。私はステーキは 10年以上、ハンバーグに至っては 30年以上食ったことがないのに。

ちなみに 10年前に「しゃぶしゃぶ」に嫌々ながら付き合わされた時のことを書いた記事がある(参照)。この頃から徐々に肉食を避けるようになっていたので、最高級の牛肉もまったく嬉しくなかったし、近頃ではほとんど口にしなくなった。

そして今日、東京町田の「ジョナサン」というファミレスで昼食を取った時、「ヘルシー日替わり和膳」というメニューがあると知った(参照)。3種類の定食 (「さば塩さっぱりおろし」「とうふハンバーグ野菜あんかけ」「鶏つくねてりやきソース」)が日替わりで提供され、今日のメニューは「とうふハンバーグ野菜あんかけ」で、さっぱりして悪くなかった。

今日が 3番目の「鶏つくね云々」の日でなくて幸いだったが、最悪、牛か豚でなく鶏ならギリギリ許すことにしているので、何とか OK である。これから仕事先で昼食を食べる時には、ジョナサンがある土地なら迷わずに済む。iPhone で検索すればすぐに探せるからありがたい。

ジョナサンがなかったら、仕方がない。蕎麦か、たらこスパゲティである。

 

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2017年11月 9日

「ロス」 とか 「ヘリ」 とかいう省略形

昨日から新聞に「ヘリ墜落」の見出しが踊っている。奇しくもあの日航ジャンボ機墜落と同じ、群馬県上野村である。

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ところで、この「ヘリ」という言い方だが、元々は新聞紙上の字数制限のためにしかたなく生み出された省略形だと思っている。日常会話でも「ヘリ」なんて言う人がいるが、私はちょっと気恥ずかしくてできない。そして「ロサンジェルス」を「ロス」と省略するのは、その 10倍ぐらい気恥ずかしい。言うまでもなく、「ヘリ」も「ロス」も、(多分)日本でしか通用しない言葉である。

「ロス」というのはその昔、力道山が言い始めて広まったんじゃあるまいかと思っている。その頃ようやく普及したテレビで、「ロスのタイトルマッチで、ブラッシーに勝った」 なんて、意気揚々と語るのを見たような気がする。

それ以来、なんとなく、あまり趣味のよろしくない成金のオジサンとかオバサンが、「ロスに行ったら……」なんて言うのが流行ったような印象がある。こう言っちゃナンだが、あの細木数子センセーあたりにとてもよく似合う言い方だ。さらに「ロスでヘリをチャーターしてよぉ」なんてことになったら、もう目も当てられない。

まあ、ざっと言えば、「ヘリ」の発生元は新聞、「ロス」は力道山ということだと思っている。確証はまったくないけど。

で、新聞というのは「ヘリ」だけじゃなく、ずいぶん乱暴な省略形を使うことが多い。とくに多いのは外国の首脳の名前だ。ブッシュ元大統領は 「ブ大統領」 、オバマ前大統領は「オ大統領」とされてしまっていた。「ブッシュ氏」とか「オバマ氏」とか書けばいいと思うのだが、日本は肩書きが好きだから、見出しでも欠かせないのだね。

で、トランプはまだ「ト大統領」と略されていないような気がしてググってみたところ、朝日新聞の見出しにその表記が見つかった。ところがどうも様子がおかしい。日付も「昭和 25年 3月 1日」なんてことになっているし。本文を読んでみたら、これはトランプではなく、「トルーマン大統領」のことだった。

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ということで、お粗末。

 

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2017年11月 8日

アリナミン V の CM は、「雰囲気のもの」 でしかないのね

クルマを運転していると、アリナミン V というドリンク剤の CM がかなり頻繁に流れる。で、この CM が、なんだかよくわからないのである。

この手の CM というのは、本当によくわからない。今年 5月にも同じアリナミン V 関連で、 "「医薬部外品だから効くんだ」 という CM にビックリ" という記事を書いた。「医薬部外品」というのは「医薬品」に準ずるものというのがフツーの常識だろうから、いきなり 「医薬部外品だから効くんだ」なんて言われると、「じゃあ、医薬品は効かないのか?」と言いたくもなる。

今回は 「ビタミン B1 誘導体フルスルチアミン?  ビタミン B1 より吸収されやすいんだ!」というバージョンである。いきなりそんなことを言われても、「ビタミン B1 誘導体フルスルチアミン」というものがさっぱりわからないこちらとしては、「そんなわけのわからんものより、ビタミン B1 が欲しいんだよ。吸収されやすいからといって、それがどうした?」と言いたくなってしまう。

よく調べれば、この「フルスルチアミン」 いうのが吸収されてビタミン B1 に変わるみたいなことになるらしいのだが、スポット CM ではそこまで説明されないから、単なる 「雰囲気のもの」で終わってしまう。テレビで見ている分には、映像でごまかされてしまうことになるのだろうが、ラジオだと音声だけなので、かなりの違和感なのである。

まあ、要するに「効いたような気がしてくれればいい」というようなものなのだから、「雰囲気のもの」で十分なのかもしれないけどね。

 

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2017年11月 7日

鯉の餌 「バサァ!」 がニュースになるということは

今日の朝に甲府を発ち、200km 運転してようやく自分の家に帰ってきた。10月 31日に出発して以来、8晩ぶりに自分のベッドで眠れる。ここ 5〜6年では最も長い旅だった。

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帰り道はトランプ大統領の来日でゴチャゴチャしているだろうから、都心は避けて外環道を通る方がいいと思っていたが、実際の案内を見ると都心の方が空いていて、急遽ルートを変更して首都高環状線をスイスイ抜けて帰ってきた。余計なことを考えて都心を敬遠する人が多かったためだろう。時には「逆張り」が有効なことがある。

運転しながらラジオを聞いていると、トランプ大統領が池の鯉の餌やりで「バサァ!」っとぶちまけた(参照)なんてことがニュースになっていた。これ、Woshinton Post でも "No diet for these carp as Trump goes all-in on fish food" (鯉にダイエットは要らんとばかりに、トランプはフィッシュフードを一挙にイッた)という見出しで報じられている。

つまりこの行為は、日本でも米国でも「いかにもトランプらしい」と受け取られたようなのだ。「トランプらしい」というのは、早く言えば「大雑把で野蛮で悪趣味」ってことなんだろうが、帰宅してインターネット・ニュースを見ると、この「バサァ!」 を先にやったのは安倍首相の方で、トランプはそれを見習っただけのようだ。つまり安部首相の方がよっぽど 「大雑把で野蛮で悪趣味」 ってことになる。

ビデオも残されているので確認してみると、二人とも初めはチマチマとスプーンで掬っていたのだが、後ろの方から「そろそろお時間です」みたいなマキが入った様子で、最後に枡の底の方に残ったのを一遍に片付けただけというのが真相のようだ。それを写真で切り取ると「悪趣味にバサァ!」になっちゃう。

これが断片的情報のコワいところだ。ただ、餌が残っている時点でマキが入ったとしても、そのまま枡を返却すればいいだけの話で、何もご丁寧に「バサァ!」をしてみせる必要はない。要するに二人は「悪趣味同士」ってことで、それに関して私は疑わないけどね。

ちなみにビデオの方は "Trump, Abe Dump Fish Food in Tokyo Carp Pond" (トランプと安部は、東京の鯉の池で、フィッシュ・フードをバサッとやった) というタイトルだ。きちんと共犯扱いである。

今回の日米首脳会談、こんな馬鹿馬鹿しいフェイク・ニュースを大きく取り扱うしかないほど、内容がなかったってことなのだろう。ただ米国大統領がわざわざ日本まで足を運んでいるのだから、表面的にはほとんど無内容でも、裏ではいろいろないはずがない。

ということは、これからどんなことが表面化してくるのか、北朝鮮がらみのきな臭さもあり、なんだかいやぁな感じがしてしまうのだよね。

 

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2017年11月 6日

「朝食バイキング」 が "MORNING VIKING" というネタ

このところ仕事の都合で旅から旅への旅烏となっていて、忙しすぎてネタを仕入れる隙がない。仕方がないので、昨夜から泊まっているホテルで見かけた「残念な看板」ネタでお茶を濁させていただく。

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このホテルは、いわゆる「バイキング・スタイル」の朝食サービスがあるのだが、朝の 7時からの提供となっているので、夜明け前の 5時には出かけなければならないミッションを抱えている私としては、その恩恵にあずかっていない。悔し紛れに、看板をネタにしちゃおうというわけだ。

おわかりの方は、写真を見ただけで笑っちゃうと思うのだが、「朝食バイキング」の英文表記が "MORNING VIKING" (朝の北欧海賊)と標記されている。せっかく外国人のために英語を添えているつもりなのだろうが、ここまで典型的に残念なのも最近では珍しいかもしれない。

「バイキング」が和製英語で、ほとんどの外国人には通じないってことは、実は案外知られていないのだね。じゃ、英語ではどう言うのかといえば、辞書を引くと "smorgasbord" という単語が出てくる。ただ、「スモーガスボード」なんていうのは、外来語として全然知られておらず、「相撲ガス板」みたいなイメージになってしまうので、日本人の感覚ではえらくこなしにくい。

経験としては、外国に行っても "smorgasbord" なんて単語は一度も聞いたことがないので、やはりあまり一般的な言葉じゃないのかなあと思っている。よく聞くのは "buffet" という単語なのだが、これ、フランス語読みか何かでは「ビュッフェ」という言い方で日本語化している。

しかし「ビュッフェ」というのは、どうも「見晴らしのいい食堂」みたいなイメージで受け取られているみたいで、「バイキング」とはあまり一致していないのが痛恨だ。最近はようやく、ツァーの添乗員などが「このホテルの朝食は『ビュッフェ・スタイル』となっておりますので……」なんて言うこともあるようだが、いわゆる「バイキング・スタイル」のことと受け取ってもらえなかったりして、なかなか定着していない。

それにこの単語、英語では「バフェイ」みたいな発音なので、ますます日本語化しにくいという事情もあって、日本語ではあくまでも「バイキング」なのだね。だからといって、英語で "MORNING VIKING" と表示してもしょうがない、"BREAKFAST VIKING" とでも書いてくれれば、健気な努力の跡だけは偲ばれるのだが。

それからこの看板でもうひとつ残念なのは、値段が「1円」になってしまっていることだ。「¥1.000 (税別)」 と表示されているのだが、「1」の次が「コンマ」じゃなくて「ピリオド」(小数点) なので、「1円ゼロ銭ゼロ厘」ということになっている。私は言葉を文字通りに受け取ってしまうアスペルガー傾向があるので、こういうの、どうもこだわっちゃうんだよね。

アスペルガーに頑固要素の加わった親父がいて、「ワシは看板の表示通り、1円以上はびた一文払わん」 なんて言い張ったらどうなっちゃうだろう。

 

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2017年11月 5日

北海道からそのまま甲州に移動

今日の昼過ぎまで北海道の網走にいて、女満別空港から羽田に戻り、つくばの地の自宅に戻ってクルマに飛び乗り、甲府のビジネスホテルに夜の 10時過ぎに入ったところである。これで六日六晩、自分の家で寝ないということになる。

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網走では雪が降ってしまったので、レンタカーをかなり慎重に運転しなければならなかった。それで自宅から常磐道、首都高、中央道を乗り付いて、ほぼ 200km の夜道を運転したのだから、ちょっと疲れ気味である。その上、明朝は 4時に起きて 5時には出かけなければならない。

というわけで、今夜は早めに休ませていただく。お休みなさい。

 

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2017年11月 4日

ビジネスホテル品定め 2

先月 31日から長期出張に出ている。それも 1カ所にとどまるのではなく、あちこちに移動するので、泊まるホテルもいろいろだ。今回は早めに予定が決まっていたため、概ねお気に入りのホテルを予約できた。こんなことばかりでもないので、今回はラッキーである。

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最近は、できれば全国チェーンの「ドーミーイン」か「スーパーホテル」を予約するようにしている。しかしどちらも人気が高いらしく、ハイシーズンはすぐに予約で一杯になるのでなかなか思い通りにはいかない。

ドーミーインとスーパーホテルの共通点は、大浴場があることだ。私は身長が 180センチ近いので、ホテルの部屋の小さなバスルームは苦手で、できれば大浴場のあるホテルを選びたい。この 2つのホテルの大浴場は、清潔で設備が整っているので気持ちよく入れる。

そしてもう一つの特徴は、どちらも朝食がビュッフェ形式で、しかも食材が新鮮で豊富と言うことだ。東横インでも無料朝食が出るが、それはパンと飲み物程度の間に合わせでしかないことを思えば、この 2つのチェーンの朝食サービスは充実している。とくにドーミーインは地元の新鮮な食材がフィーチャーされて満足度が高い。

スーパーホテルはエコ関連のシステムが行き届いていて、余計なサービスはしない代わりに、必要なサービスはしっかりしている。そして希望によって枕などのオプションがあるので、結局のところ満足度が高い。

別に、この 2つのホテル・チェーンから広告料をもらっているわけではないが、まあ、ちゃんとしたシステムとサービスを心がければ、客の方が勝手に宣伝してしまうというものである。

禁煙ルームの指定ができず、タバコ臭い壁紙がベロベロに剥がれかかり、薄っぺらなパンチカーペットがじっとりと締めっぽく、バスルームの浴槽がやたら小さくて、エレベーターがやたら遅くてガタつくなんていうホテルは、しっかりと個人的なブラックリストに入れてある。二度と予約しないために。

 

【2022年 3月 ⒏日 追記】

この記事は当初「ビジネスホテル品定め」というタイトルで登録していたのだが、2010年 5月 13日付に同じタイトルの記事があることに気付いた(参照)ので、とりあえず「ビジネスホテル品定め 2」というタイトルに変更した。


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2017年11月 3日

今敢えて、「ビックカメラ」は、なぜ "Big Camera" じゃないのか

家電量販店の 「ビックカメラ (Bic Camera)」が「ビッグカメラ(Big Camera)」ではなく、濁らない「ビック」だというのは既にかなり知られた話になっているが、それでもまだ間違える人がいるというのは、「バッグ(bag)」と 「バック(back)」 が区別できないお年寄りがいるのと同様、しょうがないことだろう。

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「ビッグ」じゃなくて「ビック」なのだというのは知られているが、それではなぜそうなのかということについては、まだほとんど知られていない。とはいえその説明は既にされていて、同社のサイトに次のようにある(参照)。

「Bic」はバリ島のスラング(俗語)です。「大きい(Big)」の意味を持つ一方、ただ大きいだけでなく中身を伴った大きさ、という意味もあります。「限りなく大きく、限りなく重く、限りなく広く、限りなく純粋に。ただの大きな石ではなく、小さくても光輝くダイヤモンドのような企業になりたい」という希望をこめて、「ビックカメラ」と命名しました。

ここでは 「バリ島のスラング」で、"「大きい(Big)」の意味を持つ" などとされているが、「英語の "big" から生じたスラング」とは明言されていない。ところがいつの間にかいろいろなページで、しっかりと「(オセアニア、インドネシア、バリ島などで使われる)英語のスラング」とか「英語の方言」とされてしまっている。Wikipedia では次のように解説され、一応「(要出典)」とされている(参照)が、とにかく曖昧な情報の伝聞というのは、コワいものだ。

会社の公式発表では「ビック(bic)」とは英語の方言で「(外見だけでなく中身も)大きい」の意である(元はbig)。創業者の新井隆司は、バリ島を訪れた際に現地の子供たちが使っていた「ビック、ビック」という言葉に、「偉大な」という意味があると聞いて社名に使ったと述べている。

私は英語のページをしらみつぶしに調べてみたが、「"bic" が "big" のスラングで、『中身の伴った大きさ』を意味する」なんてことを裏付ける記述はついぞ発見できなかった。何しろ「中身の伴った大きさ」だったら、"great" というよく知られた言葉があるのだから、妙な言い方をする必要はない。

そもそも "big" と "bic" の発音の違いなんて、音韻学的にはかなり微妙なもので、だからこそ「バッグ」と「バック」の区別も付きにくいのである。いろいろなページで 「創業者の新井氏がバリ島で現地の子どもたちの使う "bic" という言葉を聞いて、印象に残った」などとされているが、ちょっと観光で行った先の子供たちの言葉の、微妙な発音の違いに「おや?」と思うほど注目したなんて話は、にわかには信じがたい。

そんなことを思いながらもう少し検索していたところ、「科学技術のアネクドート」というブログに "ビックカメラ」社名の由来に「バイクバイク」説も" という記事があるのを見つけた。少し引用させて戴く。(「アネクドート」とは、ロシア語の小話をさす 参照

この件について、米国の言語学者で、オックスフォード大学出版の英語辞典の編集などに携わったことのあるベン・ジマー氏は、彼のブログでつぎのように推察しています。

「(中略)私は、新井氏の『ビック』には英語とは関係ない、より考えられうる原因があると思っている。インドネシア語で、非常にありふれたことばのひとつが『バイク(baik)』であり、『よい、素晴らしい』を意味するのだ。『バイク』は会話ではしばしば『バイク、バイク』のようにくりかえして使われる……」

このブログの筆者、漆原次郎氏は、子どもたちが「バイク、バイク」と早口でしゃべれば、「ビックビック」と聞こえがちとして、「バリ島の子どもたちがしゃべっていたことばが『ビック』と聞こえたからこそ、『ビックカメラ』の社名は誕生したのでしょう」と結論づけている。それならあり得ることで、私はとりあえず、この説を支持しておこうと思う。

ちなみに私は、「大きなカメラ」なんて持ち歩きたくない。そしてボールペンで有名な "Bic" の名称は、創業者の名前、Marcel Bich (マルセル・ビック)に由来しているが、これはフランス語のつづりをそのまま使ったら、英語の "bitch" と紛らわしいので、"Bic" にしたのかもしれない。

 

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2017年11月 2日

Apple Watch を買ってしまった

このほど Apple Watch (アップル・ウォッチ) を買ってしまった。今年 4月の「腕時計だけはスマホに置き換えられない」という記事の末尾に 「あまり大きな声では言えないが、そのうち Apple Watch を買ってしまいそうな気がする」なんて書いてしまったが、半年で実現してしまったのである。

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そんなに早く買ってしまうつもりもなかったのだが、実は 4月の記事の写真に載せておいた腕時計を、どこかに落としてしまったようで、今回の北海道出張に出る前に急遽腕時計を買わなければならない羽目になってしまったのである。で、「どうせ買うなら、いずれは買うことになるだろう Apple Watch にしてしまおう」 と思ったのだ。

その前に、一昨年の 6月、つまり Apple Watch が世に出始めて間もない頃から 「Apple Watch は買う意味があるかも」 なんて書いていたのだから、いずれこうなるはずだった。腕時計を落っことしてしまったというのも、実は Apple Watch に早く買い換えるための、潜在意識のなせる技だったのかもしれない。

というわけで、私は PC の MacBook Pro、iPad、iPhone、Apple Watch と、アップル製品 4つを連動させて使う、結構ヘビーな Apple ユーザーになってしまったのだが、まだ全然使いこなせていない。そのうち慣れれば、尻ポケットから iPhone をそんなに頻繁に取り出さなくてもいいぐらいに使いこなすことになるのだろうが、使い始めてまだ 4日にしかならないので、全然そこまで行っていない。

ここまでの印象を報告させていただこう。私の購入したのは 38mm タイプ、つまり小さな方 (大きいのは 42mm タイプ) である。店では 「男の方は 42mm タイプを買われることが多いです」 と薦められたのだが、それだと何となく悪目立ちしそうな気がして、さりげなく小さめの方を選んだ。これだとリストバンドは女性用の短めのが標準で付いていたが、付属の長めのものに付け替えたら、実にしっくりくる。

「小さめだとタッチしにくい」 という声もあるようだが、印象としてはそんなこともなく、快適に使いこなしている。バッテリーのもちが心配だったが、「毎晩お休みの時に充電するのがお薦め」 なんて言われた割に、思った以上にもちがいい。2日間は余裕でいけそうだ。もっともこれからもっとヘビーに使いこなして、さらに多少はバッテリーもヘタるだろうから、やはり「毎晩充電」を基本とする方がいいだろうとは思う。

見たところ、おもしろそうな機能もたくさんあるのだが、それについては使いこなしてからおいおい報告しようと思っている。

 

続きを読む "Apple Watch を買ってしまった"

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2017年11月 1日

世界はどんどん暑くなる

毎日新聞が「英医学誌 温暖化で健康被害増 熱波、デング熱感染など」というニュースを伝えている。ちょっと前までは「温暖化になれば寒冷地帯でも農産物ができるからいいじゃないか」なんてノー天気なことを言う人がいたが、そんな問題じゃないというのは、ここにきて明白になっている。

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記事は次のように伝えている。

今回の報告書によると、00年以降、極端な高温が数日以上続く熱波にさらされる 65歳超の人口は約 1億2500万人増加。デング熱を媒介する蚊の生息域が広がり、1990年以降、毎年5000万~1億人の感染者を生んでいると推定した。

おいおい、冗談じゃない。私は今年で 65歳になっちゃったんだぞ。「極端な高温が数日以上続く熱波にさらされる」ってのが、どんな基準で言ってるんだか知らないが、実感としては既に十分さらされている気がするから、「約 1億2500万人」 の中に、私はきっと入っているんだろう。他人事じゃない。

単に熱波にさらされるというだけじゃなく、「石炭火力発電所などから出る大気汚染物質の影響で、15年には日本を含むアジア 21カ国で計 80万人が死亡したと推計」したとされているのだから、尋常じゃない。再生可能エネルギーや電気自動車の普及を例にして、「低炭素社会へ移行する転機だ」 と強調されているが、そんなの、今になって急に言い出しているわけじゃない。

「火力発電は温暖化ガスを排出するから、原子力発電が必要なんだ」 と言う人もいるが、とんでもない。原発は温暖化ガス排出しないかも知れないが、処理技術の確立していない核廃棄物をどんどん増やすだけでなく、排水が余計な筋道抜きに海水を直接どんどん暖めて、周囲の環境を破壊し続けていることを知ったら、そんな寝言は言えない。

私は今、仕事で北海道に来ているのだが、今日の札幌は妙に暖かい。防寒対策なんて必要じゃなかったと言いたくなるほどだ。聞けば、今年の夏もずいぶん暑かったという。

そういえば、近頃は夏場に北海道に出張しても、避暑気分には全然なれない。北海道の人も「暑い暑い」とこぼしている。ただその後に「北海道なのに」と付け加えるのが決まり文句みたいになっているが、そのうち、この決まり文句も死語になるだろう。

これから世界はますます暑くなってしまう。もうとっくに、後戻りできないところまできている。覚悟しなければならない。

 

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