鯉の餌 「バサァ!」 がニュースになるということは
今日の朝に甲府を発ち、200km 運転してようやく自分の家に帰ってきた。10月 31日に出発して以来、8晩ぶりに自分のベッドで眠れる。ここ 5〜6年では最も長い旅だった。
帰り道はトランプ大統領の来日でゴチャゴチャしているだろうから、都心は避けて外環道を通る方がいいと思っていたが、実際の案内を見ると都心の方が空いていて、急遽ルートを変更して首都高環状線をスイスイ抜けて帰ってきた。余計なことを考えて都心を敬遠する人が多かったためだろう。時には「逆張り」が有効なことがある。
運転しながらラジオを聞いていると、トランプ大統領が池の鯉の餌やりで「バサァ!」っとぶちまけた(参照)なんてことがニュースになっていた。これ、Woshinton Post でも "No diet for these carp as Trump goes all-in on fish food" (鯉にダイエットは要らんとばかりに、トランプはフィッシュフードを一挙にイッた)という見出しで報じられている。
つまりこの行為は、日本でも米国でも「いかにもトランプらしい」と受け取られたようなのだ。「トランプらしい」というのは、早く言えば「大雑把で野蛮で悪趣味」ってことなんだろうが、帰宅してインターネット・ニュースを見ると、この「バサァ!」 を先にやったのは安倍首相の方で、トランプはそれを見習っただけのようだ。つまり安部首相の方がよっぽど 「大雑把で野蛮で悪趣味」 ってことになる。
ビデオも残されているので確認してみると、二人とも初めはチマチマとスプーンで掬っていたのだが、後ろの方から「そろそろお時間です」みたいなマキが入った様子で、最後に枡の底の方に残ったのを一遍に片付けただけというのが真相のようだ。それを写真で切り取ると「悪趣味にバサァ!」になっちゃう。
これが断片的情報のコワいところだ。ただ、餌が残っている時点でマキが入ったとしても、そのまま枡を返却すればいいだけの話で、何もご丁寧に「バサァ!」をしてみせる必要はない。要するに二人は「悪趣味同士」ってことで、それに関して私は疑わないけどね。
ちなみにビデオの方は "Trump, Abe Dump Fish Food in Tokyo Carp Pond" (トランプと安部は、東京の鯉の池で、フィッシュ・フードをバサッとやった) というタイトルだ。きちんと共犯扱いである。
今回の日米首脳会談、こんな馬鹿馬鹿しいフェイク・ニュースを大きく取り扱うしかないほど、内容がなかったってことなのだろう。ただ米国大統領がわざわざ日本まで足を運んでいるのだから、表面的にはほとんど無内容でも、裏ではいろいろないはずがない。
ということは、これからどんなことが表面化してくるのか、北朝鮮がらみのきな臭さもあり、なんだかいやぁな感じがしてしまうのだよね。
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コメント
それにしても報道カメラマンのシャッター音の五月蠅いことといったらありゃしない。二人が大雑把にエサをやる様子を記録したのもその成果なんでしょうが、日本のそれは異常ではないでしょうか、もしかしたら世界共通?
エリザベス女王が来日した時も女王に向かってフラッシュを発光しまくって ”もういいんじゃないの” と怒らせてしまいましたね。
カメラがデジタルになってから撮影枚数がほぼ無制限になり増々ひどくなったようです。
カメラメーカーはシャッター音の静かなカメラを開発する意欲が全くないようです。残念!
投稿: ハマッコー | 2017年11月 8日 00:01
ハマッコー さん:
メディアのカメラは、確かに遠慮がなさすぎるかもしれませんね。連写モードだと、さながらマシンガンです。
シャッター音に関しては、音を静かにすると気付かないうちに撮影されてしまうという問題もあるので、なかなか難しいところだと思います。
投稿: tak | 2017年11月 8日 18:40