茨城はイメージ最悪だが、案外住みやすい?
先月は 「茨城県が 5年連続で「魅力度ワースト」の指定席に」というニュースを伝えたが、そうかと思うと、日経 BP 総研というところの調査によると、茨城県南にある守谷市(ウチのすぐ隣の市)が「住みよい街」ランキングで 1位になったのだそうだ。(参照 写真は「つくばエクスプレス」 の守谷駅)
さらに東洋経済による「住みやすさランキング」では、関東・東北ブロックで茨城県の守谷市、つくば市がそれぞれ、2位、3位に入っている(参照)。ちなみに 1位は千葉県の印西市というところだった。抽象的な「魅力度」では、茨城県は最悪だが、具体的な「住みやすさ」ということだと、かなり上位にランクされるもののようだ。
そりゃ、茨城県は、気候はいいし、雪はめったに降らないし、首都圏にそこそこ近いし、「住みやすさ」という点ではポイントが高い。イメージは最悪だが、棲んでみれば悪くないというわけだ。
ただ、この「住みやすさ」の調査というものには、ちょっとしたカラクリがあって、駅の周辺にそこそこお洒落な公園があり、病院や医者がきちんと集積していて、学校や商業ビルもあるということだとポイントが高くなるらしい。その逆に、風俗店や小汚い横丁があったりすると、ポイントが下がる。
守谷市の街作りは、意図したものか、あるいはたまたまそうなったのか知らないが、こうした条件をうまく満たしている。要するに「小洒落た街並み」と「安心感」が両立しているというわけだ。茨城県南の新興都市は、つい最近まではスカスカの状態だったのを都市計画でうまくまとめたという歴史があるので、こうした「住みやすさ」といった調査には高得点を得やすいもののようなのである。
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コメント
住みやすさランキングは実際に今住んでいるか、直近五年以内に住んだことがある街について調査した結果だそうですから信頼が置けそうですね。
住んでみたい街ランキングなんて言うのもありますが、横浜、鎌倉なんていうのが上位に顔を出していますがこれはカラクリがあります。横浜は16区、人口は370万人です。雑誌やテレビで紹介される「ヨコハマ」は中区と西区の「港町ヨコハマ」らしい区域だけで横浜の一部に過ぎません。ここに憧れを持つ人が多いようですね。
他は、恵比寿、品川、吉祥寺など狭い範囲を取り上げているのに横浜は16区370万人を一括りにしているのに無理がありますね。
鎌倉は道路は狭いし、江ノ電なんて住民の足だったのに観光客が多くて住民が電車に乗るのに並んでいるそうです。(来た電車に乗れない)
住んだら後悔すると思います。
県別魅力度ランキングは印象が大きく影響していて、群馬、栃木、茨城は人口の多い首都圏に近いからランクが低いのでしょう。(投票者の多くは当然首都圏に多く、彼らからすれば近隣の県には興味は薄くなる)
何とかランキング様々のものがありますが、いろいろなカラクリに注意してランキングを読まないといけませんね。
投稿: ハマッコー | 2017年11月21日 21:46
ハマッコー さん:
なるほど、納得のご指摘ですね。
ちょっと前までスカスカの田舎で、最近になって都市計画が整備され始めた新興都市は、「高得点を得やすいファクター」 を備えやすいので、「住みやすさ」 の点ではランクが上がりやすいです。
逆に鎌倉のような古くからの街並みが幅をきかせた都市は、なかなか大変でしょうね。
投稿: tak | 2017年11月21日 22:56