小学校の「標準服」ってのが 8万円だそうで
"銀座・泰明小 新1年生に「アルマーニ」 保護者の反応は" という毎日新聞の記事の見出しに驚いてしまった。
毎日新聞は次のように伝えている。
東京・銀座にある中央区立泰明小学校(334人)が、4月に入学する新 1年生の 60人から、イタリアの高級ブランド「アルマーニ」がデザインを監修した「標準服」に変更する方針を示し、保護者から疑問や批判の声が上がっている。
何しろ、「標準服は上着やシャツ、ズボンなどをそろえると計約 4万 5000円と現在の 2.5倍になり、セーターなどを加えると 8万円を超す」 というのだから、私が普段仕事で来ている服の 8倍ぐらいの金額になる。さすがに銀座の泰明小学校である。
さらに面白いのが、日刊スポーツに出ている麻生太郎氏の、「まあ、高けえちゃ、高いでしょう。あなたの背広がいくらか知らないが、8万円は高いものだと思う」というコメントだ(参照)。この記事にはさらに麻生氏の次のような「ぶっちゃけ情報」まであって、私としては高く評価しちゃいたいと思う。
その上で、泰明小学校について、自身が自民党の文教部会長時代、児童数が少なかった小学校の統合に当たった経験を持ち出し、「(泰明小を)つぶそうとしたが、銀座のすし店のオヤジから何から『おれの母校だ』とえらい勢いで言われ、これでは銀座を歩けないと思った。えらい伝統のある学校だと思った」との認識を示した。
というわけで、まあ、「フツーのジョーシキ」にはかからない小学校のようなので、私としては 10万円でも 20万円でも「勝手にしたら?」と思うばかりだが、その割に、上の写真がまるで倉庫から出してきたばかりみたい雰囲気で、 笑っちゃうのだよね。
背景などの舞台設定なんかには全然気を使わない小学校のようなのだ。さらに、敢えてこのアングルと背景で撮影したカメラマンの、「無言の主張」も感じてしまったりするし。毎日新聞のカメラマンの「隠れたヒット」だと思う。
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コメント
こんにちは。いつも愉しく読ませて頂いております。
このニュースの価格以外のポイントは画像では。
「え?アルマーニの制服ってどんなデザインなの?」と思う人が沢山いたと思うんですけど、画面は、ご指摘の通り背景や舞台装置に無頓着なのか故意なのか、笑ってしまうような。実物をよく見てみたい好奇心あり。
昭和の男の子の制服、とかお坊ちゃん短パンは英国ボーディングスクールのを取り入れたものですが、画像のは、パンツがすこーし長めのようで安心しました。さすがイタリアブランドかも。
というのは、昭和の制服や坊ちゃんの半ズボンはかなり短くて、冬場には素肌が寒そうに見えるし見た目のバランスが悪いんでは、と友人に話したところ、「日本人は足が短いんだから短めのでいいの」と返された覚えがあります。
投稿: シーター | 2018年2月 9日 12:38
シーター さん:
この制服を着て通学するお坊ちゃま、お嬢ちゃまの姿が、この春のニュースになりそうですが、顔がわからないようにするのは大変でしょうね。
半ズボンの長さに関しては、日本人が西欧人に比して短いのは、膝から下の部分なので、「足が短いんだから短めでいいの」 というのは、ちょっと疑問 ^^;)
投稿: tak | 2018年2月 9日 14:44