日本列島は桜だらけ
3月 20日から 29日までの 10日間のうち、8日間を九州、関西の旅で過ごして、自宅にいたのはたったの 2日間だった。この 10日間は、関東から西の東海、関西、山陽、四国、九州で桜が咲き始めて満開になる時期だったので、行く先々できれいな桜を眺めることができた。
改めて思うが、日本人は桜好きである。旅の目的地でも桜の満開を間近で楽しめたし、新幹線で移動中も、車窓のあちこちに桜が咲き乱れているのが見える。来月初めは仙台に日帰りで行くので、東北の桜の咲き始めが眺められるだろう。
なんでまた、こんなにも日本中桜だらけになったのかというと、それは明治からこの方、日本人があちこちにせっせと桜を植樹したからにほかならない。吉野の山などの山桜は、そのずっと前から生えていたわけだが、あちこちの公共施設や公園などの、「町の中で花見のできる場所」の桜は、人間がわざわざ植えたものだ。
なんでまた、そんなに桜を植えたのかと言えば、「桜がないと淋しいね」といった感覚から、学校や会社の正門から正面玄関に続く道とか、庭の一番要となるところとか、とにかく目立つところに桜を植え続けてきたのだ。新たに作られた工場の敷地とか、新興住宅地の公園とかいった場所でも、とにかく桜は必ずと言っていいほど植えられる。
桜のメリットは、花の時節が短くて、一斉に楽しんだ後はまったく目立たない無骨な木になり、長々と手間がかかったりしないことである。かくして日本列島はそこら中「お花見のできる場所」になるほど、桜が増えてしまった。
それから、今回の旅で感じたことだが、奈良や京都の観光地が中国人だらけではなくなっていた。いつになく欧米人の観光客の方が、比率的にもメジャーになっていたのである。これって、欧米からの観光客の年間通じての総数が増えたというより、欧米人がこの季節に集中して訪れる傾向があるということなんだろう。
「せっかく日本に行くなら、cherry blossoms の一番きれいな時期に」ということのようなので、桜好きは別に日本人ばかりとは限らないみたいなのである。
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