政治の風向きがようやく変わりかけているようなので
自民党の自民党の村上誠一郎・元行革相が、自衛隊の南スーダン日報問題、加計学園問題、森友学園問題はすべて、「(安倍首相の)お友達というか、心の友に対する人事とか仕事を優遇するというか、それが原因でいろんな問題が起こっている」 と糺弾したという。 (参照)
この今さらながらのように思えるニュースに、まさに今さらながら注目している。首相の身内である自民党内部から、こんなに当たり前すぎる批判がようやく出てきたというのは、ある意味、風向きの変化が出てきたということなんだろうね。
私は今年初め、"当分の間「本籍・改憲派、現住所・護憲派」で行きたい" という記事を書いた。私は基本的には日本は改憲して、自衛隊の存在をきちんと認めなければならないと思っているが、安倍首相的なコンセプトで改憲なんかされた日にはとんでもないことになりそうなので、当面「護憲派」で行くことに決めたのである。
冒頭に上げた 3つの象徴的問題はすべて、国家主義的単細胞のイデオロギーから出発していると言うほかない。この単細胞さ加減については、 『「官報改正」の真実』(集英社新書) という本で、改憲派の小林説氏と、護憲派の樋口陽一氏が揃って、「自民党案では日本は先進国の資格を失う」「国家の根幹が破壊されてしまう」 批判されているので、ご一読をお薦めしておく。
付け加えておくが、「日刊スポーツ」に "田中真紀子氏「相変わらずばか」 安倍政権を痛烈批判" という、いかにもスポーツ新聞的な見出しの記事が出ている。彼女は 「次は誰かな。みんなダメ。日本の悲劇は、いい政治家を育てられない制度になったこと」だと分析しているというのだが、彼女自身を見ていると、まさにそんな気もする。
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