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2018年4月13日

「机に寝るための便利グッズ」というもの

昼前のラジオを聞いていたら、「机に寝るための便利グッズ」というのを紹介していた。「机に寝る」って、どんなに身を縮こめたらいいんだと、頭の中がモチャモチャになりかけたが、どうやら昼休みなどに机に突っ伏して寝るためのグッズらしい。

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ラジオの音声だけではなかなかイメージがつかめないのでインターネットで検索してみたら、上の画像のようなのが見つかった(参照)。「おひる寝っしょん」という商品名らしいが、決してお昼におねしょするというようなものではない。他にも、腕にクッションを巻き付けて突っ伏して寝るという「らくらく快適腕枕」など、なんとまあ、いろいろな種類がある。

市場には「便利グッズ」と称する商品がいろいろあるが、私の印象ではそのほとんどは、ことさら「便利」というほどのものじゃない。他のありモノで充分に代用がきくし、どちらかと言えばあるだけ邪魔くさい。そのうちどこかにしまい忘れて、頭の中から消え去ってしまうという程度のものである。

で、こう言っては申し訳ないが、この「おひる寝っしょん」は結構かさばるし、「あるだけ邪魔くさい」ものの典型なんじゃあるまいか。そもそもこんなもの、普段はどこに置いとけというのだ。まあ、中には「お昼休みのチョイ寝に欠かせないので、使う時以外はロッカーの最上段に大切に保管してます」なんて人も、稀にはいるかもしれないが。

で、話はそれだけでは済まない。オフィス用品のメーカー、KING JIM が「着る布団」なんてものを出しているというのだ。つなぎの服みたいなイメージの寝袋のようなもので、「大規模災害発生時の帰宅困難者に」という触れ込みである。「靴を履いたまま脱ぎ着することができて、着たまま歩ける」のだそうだ。

しかし大規模災害発生で会社から帰宅困難になった時なんて、実際にはまんじりともせずに夜を明かすことになり、時々うとうとするぐらいで、横になって寝ることなんてまずないだろう。「着る布団」なんてものを会社がまとめ買いしても、何十年経っても 1度も使わずに、倉庫で探し物をする時に「なんか、あるな」と思う程度のものになってしまのが関の山なんじゃなかろうか。

とはいえ、世の中には 「便利グッズ」 といわれるものが大好きで、いろいろ買い揃えたがるタイプの人が少なくないようなのだ。こうした商品はそんな需要に支えられながら、次から次に現れては消えていくのだろう。

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コメント

昔、秋葉原の駅前で、これさえあれば料理も簡単「台所用ベンリグッズ」が実演販売されてましたが、あの手のものは買ってもすぐに使わなくなり、引き出しに仕舞いきりになりさいごは廃棄の道をたどるんでしょうね。

私はあの手のものを貰ったことがありますが、一度も使わずに五年後くらいに廃棄しました。

テレビやラジオで販売している「ベンリグッズ」も実は無価値なので宣伝して魔法にかけないと売れないものですね。

実家が隣家の解体に伴いネズミの被害に遭い、通販でいわゆる「ネズミ撃退器」を一万円で購入しましたが、造りが粗末で日本の港に陸揚げされた時点ではおそらく千円以下のものと判断しました。もちろん効果なしです。
ネズミ対策は粘着式ネズミ捕りが一番ですね。
一、二匹が捕獲されると、他のネズミは警戒して出てこなくなりますね。
「ベンリグッズ」。そんな無価値なものでも通販番組に乗せてやると一定量が売れていい商いになるんでしょうね。

国内の大手メーカーの製品にも怪しいものはありますね。
これさえあればコバエがどんどん取れるというヤツです。
TVCMを信じて買ってしまいました。450円位のものでしたが原価はどうみても20円位でした(多分箱代のほうが高い)結局取れたコバエは3匹でした。
要はコバエが発生しないような環境を作ってやればいいだけのことです。

「便利グッズ」国内に大量の廃棄物を生むだけですね。

投稿: ハマッコー | 2018年4月14日 01:01

ハマッコー さん:

ネズミ撃退機って、なんだか 「ネズミの嫌いな周波数の超音波だかを発する」 とかいうヤツですよね。

あれ、効かないんですね。そうですよね。効いていれば、劇的に普及してもいいはずですからね (^o^)

「便利グッズ」と称するモノは、実用品というよりコレクター・アイテムとか、趣味の品物とか言った方がいいと思ってます。

投稿: tak | 2018年4月14日 20:09

ふむ、オヒスで働くBG(死語)の中には「これこれ!こうゆうのが欲しかったの」てな娘(婆)もいるでせうな。腕を枕にすると、目覚めたあと額が赤くなって、昼休み明けにお客様が来社したとき「くくっ、こやつ、突っ伏して寝ておったな。へなちょこが」と思われるちゃうもんね( ̄ー+ ̄)ニヤリ。これを使えばそうゆうことは無いでせうな。
けどちょっとデザインが無味乾燥でござるな。枕をアライグマとかダックスフントとかの形にすれば、部長さんとかに「愛いやつじゃ。ほめてつかわす」と評価されるかもでござる。
え?拙者でござるか?娘っこならいざ知らず、拙者は建物の中と言えども、このような無防備な姿で仮眠はしないでござる。武士たるもの、常に敵の襲来に備えなければいけませんからな。腕組みをし、薄目を開けてさも起きているような風情で仮眠するでござる( ̄ー+ ̄)ニヤリ

投稿: 萩原無用ノ介 | 2018年4月14日 20:13

萩原無用ノ介 さん:

>腕組みをし、薄目を開けてさも起きているような風情で仮眠するでござる

このワザ、私も身に付けていますよ。なかなか使い道があります (^o^)

投稿: tak | 2018年4月14日 20:31

買った瞬間が満足のピークなので実際に使えるかどうかはどうでもいい、のこころでしょうか。
ちょっと技術が必要な趣味の道具や入門書なんかと似たようなものかもしれませんね。かく言う私も積読本が山とあるのであまり大きな事は言えませんが。

投稿: 柘榴 | 2018年4月14日 23:29

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