「日本人に英語をマスターされると困る人たち」 がいるらしい
Facebook に、下のような「これすごすぎる・・・」という書き込みが表示された。どうやらお金を払っていろいろな人のタイムラインに表示させる広告らしい。
それにしても「戦後、日本人に英語をマスターされると困る人たちが隠し続けた英語の学習法が判明! 毎日 5分だけで OK なその理由とは?」というコピーがすごい。英語教育にまで「陰謀史観」が持ち込まれているとは、恐れ入った。
この関連では、こんなのも見つかった。ちなみにこの「早川千尋」というアカウントはこの書き込みのためだけのもののようで、プロフィル写真の横顔がべっぴんさんすぎるほどで、しかも実在の人物かどうかはまったくアヤシい。
クリックすると表示されるのは「スマホ留学」というサイトで、社名は「株式会社イングリッシュライフ」ということのようだ。英語教育の会社が「英国的生活」という名前なのは、思わず笑っちゃいそうだが、ここでは敢えて「ふむふむ」とだけ書いておく。
おもしろいのは、その「スマホ留学」のサイトに飛んでも、「戦後、日本人に英語をマスターされると困る人たちが隠し続けた英語の学習法」ということにさっぱり触れられていないことである。それって、一体どんな人たちなのだろう。
とにもかくにも、この学習法を開発したという「塩原祥之」なる人物が、よくまあ「戦後、日本人に英語をマスターされると困る人たち」という闇の勢力によって抹殺されなかったと思うばかりである。それは、その学習法に大した効果がないということの証左に他ならないという理窟も成り立つだろうけれど。
「スマホ留学」 というサイトに飛んで、このシステムのおかげでペラペラしゃべれるようになったという人たちの動画を見ても(聞いても)、「今さらこの程度のかわいらしい英語をしゃべるために、20万円も使ったのか」とため息をつくばかりだが、これ以上は野暮になりそうなので、これでおしまい。
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コメント
「速度学習中(in English)」もそうですが、英語を本当に必要とする人なら、教材なくても身につきますよ。
「トッ・テモ・簡単!」とやっている「教材売りつけ」の宣伝、「簡単な訳ないだろう!」とツッコミを入れつつ、「買う人いるんだなぁ」と思う次第です。
しかし陰謀説まで出てくる広告とは、怪しさ増し増しですね。
投稿: 乙痴庵 | 2018年5月26日 08:02
乙痴庵 さん:
この 「スマホ留学」 も、教材費は 20万円ぐらいするそうです。なんだかもったいないなあ。
投稿: tak | 2018年5月26日 21:43