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2018年5月24日

「国民的悪役」 になっている内田というおっさん

先月からずっと忙しくて、日曜祭日もなく、大してお金にもならない仕事で忙殺されていた。連休以後も、5月の最初の 2日間だけは辛うじて休んだが、その他はずっとあちこち出かけてばかりで、今日、ようやく 3週間ぶりの休みである。

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昼前にちょっとテレビのスイッチを入れてみると、どこの局もワイドショーで、例の「日大アメフト問題」の推移を大々的に報じている。とくに当事者の宮川君が独自に誠意の感じられる記者会見を開いたことを受けて、昨日になって日大アメフト部サイドがお粗末な会見をしちゃったものだから、どのワイドショーも「内田ヒドい、井上苦しい」のオンパレードである。

聞くところによれば日大には「危機管理学部」という学部があるというのに、今回のケースではまったく機能していない。思うに日大首脳部はこの件について、「そこまで大袈裟な『危機』じゃない」 と高をくくっていたようなのである。実はその認識不足こそが最大の危機要因なのだが。

昨日の記者会見では「日大のブランドが落ちる」と指摘されたが、実は既に十分落ちてしまった感がある。私には日大出身の知り合いが結構いるのだが、ほとんどは芸術学部出身で、彼らは「日大」ではなくあくまでも「日芸」出身と思っているので、あまりダメージは受けていないみたいなのが幸いだ。(27日追記: 参照

ところで、アメリカン・フットボールについてほとんど知識もなかった世間が、この問題に関してどうしてこんなにも釘付けになっていきり立っているのか、ちょっと横っちょの方向から考えてみた。思うに、今回のケースは、このところ立て続けに起こった「ムカつく社会的事件」とか、あるいは「身近のムカつくおっさん」とかいうストーリーの、最も「ムカつく要素」を、あの内田というおっさんが象徴的に現出しているからなのではなかろうか。

「ムカつく事件の当事者」と言えば、「もりかけ問題」の総元締である安倍首相を筆頭に、その関連の連中、そして一連の「パワハラ、セクハラ事件」の当事者たちも、事件発覚後、一様にとぼけて責任を取ろうとしてこなかった。「会ってない、言ってない、指示してない、知らない」とか「そんなつもりじゃなかった、そんな認識はなかった、気付かなかった」など、ちょっと突っつけばボロボロ崩れるような下手な取り繕いばかりである。

さらに「チョー強力なむかつき要因」は、内田というおっさんの、あのゴーマンさである。多くの人の身近にも、あのタイプのゴーマンなおっさんがいて、そうしたおっさんの多くは妙に権力を握ったりしているので、表立っては逆らいづらい。そうした鬱憤を、「内田ってやつはひどい!」と口を極めて罵ることで、少しは発散できるのだ。

実はその昔、私の仕事関係の付き合いの中にも、あれとそっくりな「ゴーマンなおっさん」がいた。あまり具体的に書くと人物が特定されそうだが、同じ日大出身で、風貌と名前まで、兄弟か親戚じゃないかというほどそっくりというとこぐらいまでは、いいや、この際書いちゃおう。一応ネット検索してみてもひっかからなかったから、そこまで有名なおっさんじゃないってことだね。

私は幸いにも彼とは直接の利害関係がなかったから、適当に離れたポジションをキープしていたが、彼の部下たちは結構大変な思いをしていたようだ。その反動で、彼らは自社の上役にはペコペコしながら、一方で発注先には妙に尊大に振る舞うのである。まったくもう、日大アメフト部の井上某じゃあるまいし。

というわけで、あの内田というおっさんを見ていると、世間で苦労している人たちのいろいろなムカつくイメージが次々によみがえってしまうというのが、彼がここまで 「国民的悪役」 にされてしまっている要因じゃないかと気付いたのだった。

 

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