「指づめ注意」 というステッカーが廃れてしまった
今回は関西から折り返して東北に向かう 2泊 3日の強行軍出張を終えて、さっきやっと帰宅した。東北方面は大雨が心配だったが、なんとか晴れ間を縫って仕事を完了できた。自分自身のしぶといまでの晴れ男振りがありがたい。
ところで、東海道新幹線の車両で、ドアの横に上の写真のようなステッカーが貼ってあるのに気付いた。「指はさみ注意」 という大文字の下に 「ドアのすきまに手や指を淹れないでください Watch your fingers」とある。それにしても「指はさみ注意」とは、なかなか苦しい表現だ。
JR 東日本の車両だと、「開くドアに注意」とか「ドアに指を挟まないように」などの表現になっているように思うが、大阪管内ではもっとどぎつかった。私が 20代の頃、大阪に本社のある会社に勤めていた頃は、大阪の電車に乗ると「指づめ注意」というステッカーが貼ってあって、これにはなかなか馴染めない思いがしたものだった。
「まるで極道の世界ですな!」と言うと、大阪の同僚の反応は「なんで? これでフツーやんか」と、あっさりしたもので、これはこれで当たり前の大阪弁なのだと知った。しかしその表現も今ではすっかり廃れたようで、大阪の電車に乗っても、もはや「指づめ注意」というステッカーはあまり見られない。
それはそれで、ちょっと寂しい気もするのだよね。
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コメント
昔の大阪では、“指詰め注意”の文言に加えて包帯した指から血が滴り落ちてるイラストが描かれていましたね。これは分かり易かった。外国人にも意味は通じたでしょう。
しかし、極道の世界を想起させるから廃れたんでしょうね。
“指はさみ注意”はピンとこないですね。“指の引き込まれに注意”の方がいいのかなと思います。
加えて血がしたたり落ちているイラストがあれば完璧。
投稿: ハマッコー | 2018年5月19日 10:31
ハマッコー さん:
この類いの注意書きは実際にはほとんど必要ないことなのでしょうが、万が一事故があった場合に、「当方としては、きちんと注意を呼びかけていましたので、過失はありません」 と主張するためだけのものなのだと理解しています。
投稿: tak | 2018年5月20日 00:17