命に関わる暑さ
今日も朝から、というか、夜中のうちから既に暑い! まだ昼前なのに、外を歩いているだけで、頭がクラクラする。今年の夏は、大袈裟ではなく「殺人的」 である。
昨日は愛知県で、小学校 1年生の子どもが校外学習から帰って来て熱中症で死亡したという(参照)。外回りの仕事をする大人たちは、汗だくになりながら訪問先に飛び込み、エアコンで涼んでようやく生き返っている。ところが多くの小学校はエアコンがないのだから、帰って来ても十分に体の熱を冷ますことができない。個人的には、こんな日の校外学習は中止すべきだったと思う。
件の小学校の校長は、「これまで校外学習では大きな問題は起きておらず、気温は高かったが中止するという判断はできなかった」とコメントしている。しかし「今年の夏はこれまでの常識が通用しない暑さ」というのは、既に世間話の最大の話題なのだから、子どもの命を預かる身としては、思慮不足だったと言うほかないだろう。
このところ、熱中症が原因の死者は、年間 1000人というレベルに達しているという。これは夏の間に限られるだろうから、平均すると 1日 10人は熱中症で死んでいるということになる。まさに「暑さは命に関わる」のだ。
最近、複数の年配の知人に会う機会があったが、彼らは一様に「この夏はエアコンをしっかり点けている。命あっての物種だ」と言う。独り暮らしの老人は「暑さで死んでるのを発見されたなんてことになりかねないから、あまり変な格好しないで寝ているよ」なんて言っていた。
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コメント
教育関係の問題提起を頻繁にされる名古屋大学准教授内田良氏の記事をウォッチしてるのですが、まさにこの事件が起きた当日の朝、このような記事を出しています。
https://news.yahoo.co.jp/byline/ryouchida/20180717-00089626/
なんとも馬鹿馬鹿しい、しかし深刻な理由でエアコン設置が進まないようですね。
「市内全小学校一斉」が予算的に無理なら、学年ごとに進めたら、と少し考えてみたのですが行き詰まりました。
①安全面から全1年生の教室に設置→翌年2年生→翌年3年生・・・これだと1個上の学年は卒業までエアコンが無く、1個下の学年がエアコンを享受するのを指をくわえることになってしまう。上級生から下級生へ何らかの攻撃的な事件が起きるかも。
②公平性の面から、まず6年生に設置→翌年5年生・・・これだともっとも体力の弱い1年生が後回しになり、保護者や地域の反発は必至。
うまくいかないものですねえ。
投稿: らむね | 2018年7月19日 00:59
らむね さん:
本当に、学校においてもエアコンが必要な時代になってしまったと思います。そうしないと、学校に行って体を壊すことになりまねません。
問題は、設置費用の他に電力消費ということもあると思います。
設置費用に関しては、何とか頑張ってもらうということにして、残る問題の電力消費に関しては、学校の大きな屋根に太陽光発電パネルを設置することで解決してもらいたいですね。
エアコンを作動させるのはカンカン照りの日ですから、自前で発電すれば、政府の 「原発再稼働」 なんていう寝言を抑え込めます。
ただ、それだとますます費用の問題が膨らむかなあ。
とはいえ、設置してしまえば電気代が低く抑えられるので、だんだん元を取れるはずですけどね。
投稿: tak | 2018年7月19日 07:27
昨日はすっかり「今シーズンの暑さ日本一」を戴冠した多治見市であります!
多治見市の公立小学校(たぶん中学校も)の通常の学習教室で、エアコンを設置してある教室は「ゼロ!」であります!
(視聴覚教室などの特別教室を除く)
大本営発表。
投稿: 乙痴庵 | 2018年7月19日 19:42
乙痴庵 さん:
いやはや、ご苦労様でした。いや、まだ進行中ですから、ご苦労様です。
マジな話、よっぽど山の中の涼しいところでもない限り、学校のエアコンは必要ですね。昔の涼しい時代と違うんですから。
投稿: tak | 2018年7月19日 20:24