高齢者の運転の危うさ
先日、近くの田舎道をクルマで走っていると、目の前にやたらノロノロ、ヨロヨロと走るトヨタ車がいる。時速 30km そこそこで、しかもかなりの蛇行運転だ。居眠りならクラクションを鳴らして起こしてあげようかと思ったが、赤信号のかなり手前で停車したので、眠ってるわけじゃないらしい。
あまり近付きたくないので、かなり間隔をおいて止まると、後ろのトランクの上に、「高齢者運転標識」(いわゆる 「もみじマーク」)が貼ってあるのに気付いた。ただ、真後ろに貼ってくれればすぐにわかるのだが、トランクの上に (つまり空に向かって「上向き)に) 貼ってあるので、よほど近寄らないと気付かない。一応スマホで写真を撮っておいたのだが、小さな写真じゃほとんどわからないよね。
高齢者になると運転における咄嗟の判断が危なっかしくなるので、後続車に意識させるために「もみじマーク」を貼るということになっているのは、今さら言うまでもない。しかし、そもそもそれを「どこに貼るのか」という判断からして危なっかしくなっている老人もいるのだと知った。貼った自分からはよく見えたのだろうが、後続車両からは甚だ見えにくいのである。
こうなってしまうと、「恐れ入ります。私は『もみじマーク』を貼る場所すらまともに判断できなくなった高齢者ですので、後続車は十分お気を付けください」ってな意味になってしまうわけだ。しかしそのことに気付くためには、赤信号で停車してよくよく注意してみなければならないのだから、困ったものである。
このケースではもみじマークなんか見えなくても、一見して十分に危なっかしいので、誰も近付こうとすらせず、妙な意味で問題なかったと言えなくもないのだが、確かに年を取ると、いろいろな点で判断がおかしくなってしまうもののようだ。とにかく近頃、高齢者がアクセルとブレーキを踏み間違えて、歩行者の列や店舗に突っ込んでしまうなんていう事故が少なくなくて、思いやられる。
私も既に「前期高齢者」になってしまっているので、いつまでも「自分は大丈夫」なんて「正常化の偏見」で安心していないで、きちんと意識して気をつけようと思ったわけなのである。
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コメント
もみじマークって、あのもみじのデザインでよかったと思うんですけれどね。
何を間違って、あのウインドウズの出来損ないみたいなマークになったのかが解せません。
枯葉を想起させるって、実際若葉に対する枯葉の意味なんだから当然だろうに…。
(´・ω・`)
投稿: ひろゆき王子 | 2018年7月18日 23:13
ひろゆき王子 さん:
まったくですね。
この件に関しては、過去に何度か書いています。
https://tak-shonai.cocolog-nifty.com/crack/2010/06/post-dd75.html
https://tak-shonai.cocolog-nifty.com/crack/2010/09/post-4fae.html
https://tak-shonai.cocolog-nifty.com/crack/2014/12/post-9f7a.html
投稿: tak | 2018年7月19日 07:23