台風 13号が去った
台風 13号が去った。茨城県つくば周辺では昨日からかなり風が強まり、とくに日が暮れてから夜中過ぎまでは、聞いたこともないほどの大きなごうごうという風の音が鳴りひびいて、沖縄あたりの人は毎年こんな音を聞いているのだろうが、東北生まれ、関東暮らしとしては、正直なところ結構緊張した。
心配された雨は時々大粒の雨が叩きつけるように降るだけで、それほどのこともなく、ただひたすら風だけが強かった。夜が明けてみると、我が家の屋外に設置された給湯器の手作りの覆いなど、いろいろなものが庭に散乱していた。強風で吹き飛ばされてしまったようで、ホームセンターで資材を買って、作り直さなければならない。やれやれ。
こんな強風が吹いたのに、雨は大したことがなかったというのは、強い雨雲が台風の中心より東側の海上に集中して、西側の陸地ではあまり発達しなかったためらしい。その代わりに、風だけが吹き荒れたというわけだ。暖かい海面から立ち昇る水蒸気が雨雲を作り、陸地ではそれがなかったのだという。
台風が来る前は 2〜3日、涼しく感じるほどの曇り空が続いたが、去ってしまえばまた元の暑さである。「好きな季節は?」と聞かれて 「夏!」 と答える子どもは、今年激減してしまったんじゃあるまいか。
それにしても今年の台風は、なんだかいつもとコースが違うような気がする。お馴染みなのは、南の海上から北西に進んで沖縄や九州、四国の辺りを通り、その後に北東に向きを変えて、弱まりつつ東日本に向かうというものだ。ところが今年は、いきなり東海から関東付近を目指して来るような気がする。とくに先日の 12号なんていうのは、それから西日本に行ってしまった。
何しろ温暖化で、地球の自然環境はおかしくなってしまっているらしいから、これからも「これまでに経験したことのない」という、最近お馴染みのフレーズで形容される気候現象が頻発するのだろう。気が重くなってしまうではないか。
今月後半はやたらと出張が相次いで、関西と九州と山陰に行かなければならない。台風とタイミングが重ならないように祈るばかりである。
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