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2018年8月12日

お盆になって思うこと

お盆の帰省ラッシュは土曜日がピークだったようで、昨日のニュースは高速道路の下り線が軒並み 40km 以上の渋滞になったと伝えていた。その余波は日曜の今日になっても続いているようで、小さな子を乗せての運転はさぞ大変だろうと、20〜30年前の自分を重ね合わせて思いを馳せている。

180812

盆になってもまともな里帰りをしなくなって、もう 5年になる。東日本大震災のあった 2011年の 10月に父が死に、翌年の新盆で帰郷して以降は、田舎に帰っても顔を見せる親がいるわけでもない(母は父の 3年前に死んでいる)ので、つくばの地に留まっている。そのかわり、秋の彼岸頃に墓参と寺とのやり取りのために帰ることが多いのだが、高速道路の渋滞がないので夏よりずっと楽だ。

先祖代々の土地にずっと住み続ける人もいれば、私のように縁もゆかりもなかった土地に腰を落ち着けてしまう者もある。人間の社会というのは、このようにして流動性をもつのだろう。ずっと一つ所に住み続ける家系の、江戸時代中期の享保年間からの連綿たる系図を見せて貰ったことがあるが、私の家などは分家の分家みたいなもので、4代遡るとわからなくなる。

若い頃は 70歳を過ぎたら田舎に戻ろうと思っていたが、今となってはそれも億劫になってしまった。先のことは流れでどうなるかわからないが、生まれた土地との縁はどんどん薄れてしまうことになりそうだ。我が家の子どもは 3人とも女で、しかも誰も結婚していないから、家系はそれで途絶えることになりそうだし、そこに執着してもしょうがない。

東アジア的思想では「家」というものの価値感が絶大で、何としてでも存続させなければならないというプレッシャーがちょっと前まではあったようだが、今となってはそれもあまり感じない。こればかりは、流れに任せているほかないよね。

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コメント

ウチの場合で恐縮ですが、ウチの子はひとりっ子で、兄弟どころか従兄弟もいない(きっと)稀有な存在であります。

我が弟は奥さんと死別。かーちゃんの兄夫婦は子を為さず。

ウチの子は来年成人式で、大学卒業してどっかに出てってしまう様なら、「リバースモーゲージ」ってヤツで実家消滅も一つの手として見据えておかないとなぁって思う次第であります。

ただ一応、本家筋に当たるそうなので、「先祖累代の位牌」ぐらいは継いでもらう必要があるかなぁ…。

投稿: 乙痴庵 | 2018年8月16日 21:27

乙痴庵 さん:

ファミリーは続いて欲しいと思わないこともありませんが、私は近頃、「家」 という制度にはあまりこだわらなくなっています。

先祖にも大目に見てもらいたいと思ってます ^^;)

投稿: tak | 2018年8月19日 17:38

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