博多の繁華街に漂う生臭さの正体
一昨日に続いて、「肉を食わない」ことに関する話題である。今日は博多ラーメンの話だ。
佐賀の街を歩いていた時から、何となく生臭いというか、もっとひどい形容をしてしまえば「ウンコ臭い」というか、あまりいい感じではない臭いがすると思っていたのだが、博多に移動して、その臭いの元がはっきりと特定できた。九州のラーメンは博多ラーメンを筆頭に「豚骨スープ」が多いため、ラーメン屋からその独特の臭いが漂っているのである。
博多にはこれまでに何度も来たが、この臭いは、今回初めて気になった。今年の 3月に来た時はモロに博多の街に滞在したわけではなく、北九州市と太宰府で仕事があって、博多の街は宿泊しただけだったから、あまり気にならなかった。それに、今年の春は肉食を全面的に止めて間もない頃だったので、まだ体が変わり切っていなかったのかもしれない。
ところが今回は肉食を止めて 1年近く経っているせいか、豚骨系の臭いがかなり気になった。喫煙者がタバコ臭さに気付かないようなもので、普段肉を食べ付け、豚骨系スープに親しんでいると、博多の繁華街に漂うあの臭いに鈍感になるもののようだ。自分自身、肉を食っていた頃は全然気にならなかったのである。
今回博多で会った人の中にも、肉食をしない人がいて、彼は「豚骨系スープのラーメンは博多名物的な位置づけなので、あまり声高には言われないけど、実は案外『臭い公害』と感じている人は少なくないんです」と言っていた。日本人の多くが喫煙者だった頃には、「タバコ臭さ」なんてあまり話題にならなかったのと同じ構造だと思う。
ただ喫煙者は減っているが、肉食は減らないどころかますます増えているので、全体的には博多の繁華街に漂うあの「生臭さ」は、今後もあまり問題にされずに経過してしまうような気がする。
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コメント
自前でスープを作るお店は、独特の臭気を発してしまいます。
とんこつラーメン好きの身としては、店に臨む前段階でこの臭気を察知すると、ワクワクする方であります!
ただ、アタリハズレは時の運です…。
東京単身赴任時代、あのドブ臭いと言うか燻蒸生ゴミ臭いと言うか、「獣臭のスレた臭い」が結構なポイントで、勝手に脳内マップへインプットした経験は懐かしいなぁ…。
最近はセントラルキッチン方式で、出来合いスープのお店と自前スープのお店の区別が難しいところ。なかなか見極められません。(田舎在住なんでまず自前スープのお店には巡り会えません)
そうか!博多に自前スープのお店が多いとしたら、そりゃグウと迫ってくる臭いもスザマジキコトとなるんでしょうねぇ。
投稿: 乙痴庵 | 2018年8月28日 19:32
乙痴庵 さん:
なるほど。 ある意味 「さすが博多!」 ってことではあるんですね (^o^)
投稿: tak | 2018年8月28日 21:05