私のブログ作法
今回はちょっと「企業秘密」っぽいテーマになってしまうが、私がこのブログの記事を書くときに気をつけている「ブログ作法」みたいなことに触れてみようと思う。
最もこだわるのは、実は「字数」である。このブログみたいに「毎日更新」というスタイルだと、「ほんのたまにアクセスして、じっくり読む」というよりも、毎日ではないにしろ、「頻繁にアクセスしてさっと読んでくれる」人を「メイン読者」と想定してしまう。長時間かけてじっくり読み込む覚悟を決めて来てくれる人のことは、あまり考えていないのだ。
かく言う私も、しょっちゅう読みに行くブログは、あまり長文でないものが多く、せいぜい 1,500文字が限度だ。そのくらいだと、2〜3本まとめ読みしてもそうは疲れないが、それを大きく超える長文はよほど退屈させない内容でない限り、正直言って根負けしてしまう。「後で読もう」なんて思っているうちに忘れてしまうのが関の山である。
というわけで、私のブログもできるだけ 1,200〜1,500文字程度の分量に抑えてある。20世紀的な言い方だと、400字詰原稿用紙でぜいぜい 3〜4枚というところだ。
書いているうちに興が乗りすぎて、つい長くなってしまうこともあるが、そんな場合は公開する前に推敲して、徹底的に文章を削る。ということは、つい長文を書いてしまうとそれだけで時間がかかり、さらに推敲に倍ぐらいの時間がかかるので、初めから「できるだけ簡潔に」を心がけて時間の節約をしている。何しろ毎日のことなのでね。
そして、これはブログの世界ではごくフツーのスタイルになっているが、パラグラフごとにほぼ 1行分ぐらいのスペースを空ける。そして 1パラグラフはできれば 2〜3センテンスにとどめ、PC の標準画面で 7〜8行以上にわたる長いパラグラフには絶対にしない。
これは、50歳を過ぎてやや老眼気味になってからブログを始めた私の特殊事情かも知れない。とにかく細かい字が長々と連なるパラグラフで、しかも全体がだらだらと長文だったりするテキストを PC 画面で読まされるのは、目が疲れて付き合いきれないのだよ。自分が「堪らんなあ」と思う苦行は、読者にも強いたくない。
文体としては硬からず柔らかからず。これは「中間的」という意味じゃなく、硬軟両方の文体を意識してない交ぜにする「折衷主義」で、ちょくちょく口語体を交えちゃったりもする(こんな具合にね)。これはモロに私自身のパーソナリティから来ることなので、そんなヤツと思って付き合っていただきたい。
それから内容だが、これはもう、親サイトが「庄内拓明の知のヴァーリトゥード」というぐらいだから、「禁じ手なし」で、興味が向けばどんなことでも書く。だから私のブログには「専門分野」というのがない。強いて言えば、「言葉」にこだわった内容というのが多いかもしれず、時には自分で「アスペルガー 1步手前」と言うほど意固地になったりもしてしまう。
ただ、「我ながらやりすぎかな」と思ったりした場合は、翌日か翌々日は解毒剤代わりにごく軽いテーマで書いたりすることも多い。何日にも渡って執念深くこだわりすぎると、何より書いている自分の方が疲れてしまうからね。何度も言うが、何しろ毎日のことなので。
| 固定リンク
「ウェブログ・ココログ関連」カテゴリの記事
- 親友を空港に置き去りにした "AITA"(あ痛!)な女性(2024.09.23)
- 2本のブログで 「21年連続毎日更新」を達成(2024.12.25)
- 「増田」と名付けられた界隈の印象(2022.09.29)
- 昨日はココログのサーバがダウンしていたので(2022.06.27)
コメント
はい、仰るとおり。
私も毎日楽しみにしている人間のひとりです。
文章は読みやすく、量もちょうどよく、何より面白い!
いつもありがとうございます。
投稿: るー | 2018年9月12日 21:13
私も気付けば、はや十数年…ほぼ毎日、takさんのこのブログを読み続けている、自称初期メンバーです(笑)
ホント毎日、楽しく読ませていただき、また参考にもマメ知識にもさせていただいております。
いつもありがとうございます。
投稿: もりけん | 2018年9月12日 22:29
るー さん、もりけん さん:
ご愛顧のほど、ありがとうございます。励みになります。
投稿: tak | 2018年9月13日 23:15
いつもお世話になり、誠にありがとうございます。
takさんのことを、勝手に「電脳師匠」と崇め(奉って)おります。
自身のブログでなんとか追いつこうと思っておりますが、いかんせん前後不覚的な思考に陥る場合が多く、なかなか実践できません。
今後とも勉強させていただきたく、よろしくお願い申し上げます。
(…にしては、度々無礼にあたる発言、なにとぞご寛大なるご容赦を頂戴いたしたく、謹んで陳謝を申し上げるとともに、今後ともよろしくご指導ください。)
投稿: 乙痴庵 | 2018年9月14日 21:57
乙痴庵 さん:
過分なお言葉、恐縮です。乙痴庵さんのコメントには、時々ハッとさせられるものがありますよ。
投稿: tak | 2018年9月14日 22:25
テヘヘ。
投稿: 乙痴庵 | 2018年9月15日 00:18