鳥海山と飛島
らむねさんが当ブログのコメント欄に、9月 29日のブラタモリで、私の故郷である「山形・酒田」が放送予定であると書き込んでくれた。さっそく NHK のサイトで確認してみると、なるほど、日本海沖の 「飛島」 まで足を運んで撮影したもののようだ(参照、「あすか」じゃなく、「飛島(とびしま)」ね。念のため)。
どうでもいいことかもしれないが、この記事、「No.113」じゃなく「#113」となっているのが気に入った。さすがタモリさんである。これについての詳細は、私の 11年前の記事、「"#" は 「シャープ」 じゃないんだって」を参照されたい。
そして、これは決してどうでもいいことじゃないのだが、らむねさんの情報によると、「やまがた 庄内 観光サイト」というサイトの「飛島で満喫!」というページの冒頭の画像の文字が、「鳥海山・飛島ジオパークへ行こう! 飛鳥で満喫」となってしまっている。冒頭で 「鳥海山・飛島」と言ってるのに、続けて「飛鳥(あすか)で満喫」とは、「責任者、出て来い!」と言いたくなってしまう。
さらにややこしいことには、酒田には「飛鳥(あすか)」という地名もちゃんとあるのだよ。「酒田市飛鳥」(さかたしあすか) でググると、最初に「山形県酒田市飛鳥」がランクされるが、2番目に 「飛島 (山形県) - Wikipedia(「とびしま」 ね。念のため)が表示されてしまう(参照)。Google としては(自動的に)気を利かせたつもりなんだろうけど、結果的にややこしさに輪を掛けてしまっている。
「飛島」という名前の由来は、鳥海山の噴火で飛んでいった噴出物の塊が日本海に落ちて島になったからという、ちょっとあり得ない話が伝えられている。子どもの頃に聞いた昔話にこんなのがある。(以下、庄内弁を日本語に翻訳済みだが、庄内の民話の最初と最後のお約束、「昔あったけど/とっぴんからりんねけど」は、オリジナルのまま)
昔あったけど。ある朝、鳥海山が目を覚ますと、隣の月山の方が高くなっていて、「どうだ、俺の方が高いぞ」と威張るのだった。鳥海山はそれに腹を立て、全身に力を込めると大地震になり、さらに噴火して、再び月山より高くなった。その噴火で飛んで行った土の塊が海に落ちて島になったので、「飛島」 と言うんだと。とっぴんからりんねけど。
なにしろ鳥海山という山は、日本海岸からいきなり立ち上がって標高 2236メートルになるという独立峰である(参照)。それでこんな話も生まれたのだろう。
そして飛島(「とびしま」 ね。念のため)というのはなかなかいいところで、私は大昔に 1度しか行ったことがないが、死んだ父は海釣りが好きだったので、何度も渡っていた。最近の飛島がどんなになっているのか知りたいが、なかなか行く機会がないので、ブラタモリを見て確認してみたい。
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