きのこ狩りの遭難が増える
今年はきのこが豊作らしいのだが、一方できのこ狩りで山に入った人の遭難も増えているらしい。NHK ニュースまで「きのこ狩りで遭難相次ぐ 急斜面などでは注意を」と呼びかけている。
本当に、今年はちょっと山に入っただけできのこがどっさりなっていることに気付く。きのこ好きの人は大喜びだろう。ただ、私は食べられるきのこと毒きのこの区別がつかないので、いかにもおいしそうなきのこが固まって生えているのを見つけても、採ることもせず、泣く泣くそのままにして帰って来ている。
きのこ狩りで遭難するのは、圧倒的に老人が多いらしい。近頃は団塊の世代が軒並み 70代に突入している。若い頃は足腰が達者だったのだろうが、70代に入ればさすがに衰える。自分の体力を過信して山奥に入ったり、急斜面に踏み込んだりして遭難してしまうケースが増えているのだろう。
地方に行けば行くほど平均年齢が上がり、田舎では子どもの姿がほとんど見えず、年寄りばかりである。ちょっと前までは、「どこから見ても年寄り」という 70代半ば以上の層の下に、段階の世代の分厚い層が存在した。せいぜい 60代の元気なオッサン、オバサンたちである。
ところが、最近は彼らが 70代となり、その下の層は急に手薄になっている。つまり、「田舎は年寄りばかり多い」ということがますます明白になってしまったのだ。こうした老人たちが、若い頃のようなつもりで山に入るのだから、遭難も増えるだろう。本当に気をつけなければならない。
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コメント
20年近く前に、「名人」と一緒にキノコ採りで山に入りました。
目の前で「これはハツタケ。これはブナシメジ。」って説明を受けながら…、今でもハツタケって言われても、店頭にあれば「あー」ぐらいは判別できそうですが、山に出ているヤツはさっぱり判りません。
そのときに注意点として強く言われたことは、「単独で山に入るな」ってことでした。
今回って言うか今年の事例は、単独あるいは複数で山に入ってもはぐれた方が、残念なことになったと言う印象です。
滑落やケガだけでなく、食害も多く発生している様なので、やっぱり素人では太刀打ちできないジャンルってことですねぇ。
…近隣の山は、自然薯やアケビもあるのですが、「私有地」とか「市所有」の言葉とともに、立入を制限されてます。
(春先のコシアブラを探しているんですが…自重!)
投稿: 乙痴庵 | 2018年10月15日 19:47
乙痴庵 さん:
本当に、名人のワザには太刀打ちできない世界ですね。
そしてさすがに名人は山の怖さも知っているということで、すごいです。
投稿: tak | 2018年10月16日 00:21