精神年齢の他に「主観年齢」ってものがあるらしい
今年の夏の誕生日で 66歳になったが、他人からは「実年齢より 10歳は若く見える」と言われることがある。まんざらお世辞というわけでもない証拠に、10歳以上年下のオッサンにタメ口聞かれるのはしょっちゅうで、実年齢がバレた途端に「えっ、そんなに先輩だったんですか?」なんて恐縮されたりする。私としてはちっとも気にしてないのだが。
同年代の連中に比べると体力的にも無理は効く方で、結構重い物でもヒョイヒョイ運ぶし、頭の働きもそんなにはジジ臭くなっていないんじゃないかと思っている。「いつまで丈夫でいられるか」を案じるより、「このままだと、いつまで生きちゃうか、知れたものではない」なんてことの方が心配になったりしている。
とはいえ近頃は体力の衰えが少しは気になり始めていて、自転車でヒルクライムをして「今日はかなり調子よく登れたな」なんていい気分でタイムを確認した途端に、「えっ、こんなにかかっちゃってたの?」とがっかりすることもある。真夏の草刈りなど、一日中肉体労働をすると、夕方過ぎには気絶の如き眠りに落ちている。
「きっと精神年齢が若いんですね」なんて言われたりすることもあるが、あながちそういうわけでもない。そもそも年齢はあまり気にしたことがないし、ということは当然ながら、自分の「精神年齢」なんてものも考えたこともない。
そんな風に考えていたところ、"老化を左右するのは実年齢より 「主観年齢」、 健康にも影響か" という記事に目が止まった。「主観年齢」 という言葉は初めて聞いたが、「精神年齢」は気にしたことがないので、「主観年齢」という言葉の方がしっくりくる。
この種の話題は往々にして「気持ちの持ち方が大切」「ポジティブに生きよう」なんて、単なる精神論みたいなものに陥りがちで、科学的な実証は問題外ということが多いが、この記事はデータに基づいたものという印象だ。筆者もちゃんとした科学ライターのようだし。
研究によると、大半の子どもや若者は、実年齢よりも主観年齢の方が高いが、この傾向は25歳前後で逆転し、主観年齢が実年齢よりも低くなる。そして 30歳までに全体の7割が実年齢よりも若いと感じるようになり、それ以降は差異が広がる。
「ふぅん」と思うばかりである。確かに私も、実年齢よりは若いと感じてはいるが、「じゃあ、自分では何歳ぐらいに思ってるんだ?」と聞かれても答えようがない。時には 25歳ぐらいのような気がする一方で、きちんと還暦過ぎという気がすることもある。
記事は「一部の心理学者は、低い主観年齢は自己防御力の一例で、加齢の否定的なステレオタイプから自分を守ろうとしているのだと言う」としている。ふぅむ、なるほどね。「主観」と言っても、自己意識というのはなかなか一筋縄ではいかない。
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コメント
「いえいえ、まだ40代の働き盛りですから!」と言ってみたり、「おい、50前のオッサンにハードル高いことを言うなよぉ!」と言ったりする、場面に応じて責任回避を表明している自分が居ます。
ちなみに本人は、「初老じゃない!40前のお兄さん的オッサン」と自分に言い聞かせる、若く勢いのあるつもりの「初老駆け出し者(48になります)」にございます。
年齢?細けぇこたぁいいんだよ!
ときどきの都合で、世間の迷惑にならん様に過ごすだけです。
投稿: 乙痴庵 | 2018年11月 2日 20:10
乙痴庵 さん:
年齢というのは、なかなか都合のいいものでありますね (^o^)
ちなみに私は、クルマにつける 「もみじマーク」 に憧れております。
投稿: tak | 2018年11月 2日 21:54