魚の「中骨」って、背骨だったのか!
いやはや、知らないことってあるものだ。還暦を遙かに過ぎて初めて知ったことというのがいくらでもある。そのうちの 1つが、魚の 「中骨」 というヤツだ。
マルハの缶詰に 「さけ中骨水煮」 というのがある。確かにコリコリした感触の骨が煮込んであるが、全然問題なく食べられる。私はこの「中骨」というのは、「中ぐらいの骨でも、食べられるように柔らかく煮込んだもの」ということなのだと思っていた。なにしろ「なかぼね」と読むのか「ちゅうこつ」と読むのかさえアヤシかったのだから、困ったものである。
ところがふと思い立って調べてみると、「魚の身の中央を通る骨。魚の背骨」であるというではないか (参照)。何ということか、「中ぐらいの骨」なんかではなく、「中央を通る骨」だから「中骨 (なかぼね)」で、要するに「背骨」であるというのである。
「おいおい、だったら初めから『背骨』と言えよ!」ってなものである。しかし考えてみれば、「中ぐらいの骨って、一体どのあたりの骨なんだ?」と聞かれたら返答に窮してしまうのだから、そもそもまともな考えじゃないよね。強いて言えば 「背骨と小骨の中間」 ってことなのかもしれないが、そこだけ選り分けるというのもなかなか厄介だ。
調べてみると、魚の背骨まで柔らかくして食うには、酢など「酸性の食品」を利用する方法と、「加熱」とがあるという。「水煮」缶詰の場合は、ただひたすら加熱して、骨の組織中のコラーゲンを分解しゼラチン化することにより、柔らかくしてまるごと食べられるようにしたものだというのである。
いやはや、驚いたものである。これからは心して「中骨水煮」をいただこう。本日は酒田から 6時間クルマを運転して帰って来て、疲れたのでこれにて失礼。
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