瑞穂市長の「下着が見えるほど」発言の底流にあるもの
なんだかネット界隈で、岐阜県瑞穂市の市長の「下着が見えるほど」発言がやたら話題になっている。フツーに考えると、公式の報告会という場で、なんでまたよりによってこんな発言をしなければならなかったのか、さっぱりわからないが、一部の(あるいは多くの)オッサンの感覚というのは、このくらいズレまくっているということの証左と考えれば納得がいく。
オッサンたちの集まりでプレゼンをする機会がたまにある。ごくフツーにパワポを使って、ごくフツーの言葉遣いで、ごくフツーに説明していると、どうでもいいところで「ワハハ…」と手を叩いて笑うオッサンがいたりする。
「ここ、別にウケるところじゃないんだけどなあ」と思いながら話を進めるのだが、それはごくフツーの言い回しが、妙にオッサン的なツボにはまっちゃったのかもしれない。まあ、たまたま思わぬツボにはまっちゃうのは仕方ないとしても、別にあんなに大袈裟にウケてくれなくてもいいのにと思ったりする。
当のオッサンとしては、長時間の緊張持続に慣れないものだから、何かきっかけさえあれば一度笑ってリラックスしときたいなんて思っていたのだろうが、意外なところでことさらなウケ方をされると、話の流れの邪魔になってうっとうしい。こちらはちゃんと笑ってもらうところも用意しているから、そこまでガマンしてくれればいいのに。
逆にミーティングなどで、オッサンのおもしろくもなんともないオヤジギャグに、お付き合いで笑ってあげなければならないなんてこともある。ちゃんと笑ってあげないと、同じような話をウケるまでしつこく繰り返されてうんざりするので、早めに満足させてけりをつけなければならない。
今回の瑞穂市長の発言なんかは、オッサン同士の酒を飲みながらのトークなんかでは、案外ウケたりするのかもしれない。ネット界隈では「セクハラになるかもしれないけど」なんていう悪趣味な前フリまで問題になっているが、オッサン・トークではこれが案外絶妙の「クスグリ」として機能するなんてことになりかねず、まったく付き合いきれない世界である。
問題は、あの市長のような「団塊の世代」というのは、昔から数の勢いに任せて突っ走ってきた世代なので、自分たちの「ノリ」がどこででも通用するなんて勘違いしていたりすることだ。今回はよりによって、公式な報告会に「オッサンのノリ」を適用してしまい、 「キモい発言」をするという最悪のケースになってしまったわけである。
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コメント
私もオッサンですけどオッサン嫌いです。
>自分たちの 「ノリ」 がどこででも通用するなんて勘違いしていたりすることだ。
静かに楽しめる和食の店に行ったはずなのに、周囲の迷惑も考えず「ギャハハッ」と大声で笑い、話をしているのはオッサンですね。20秒に一回は大声で笑ってますね。
目の前にいる人と話をするのに何故にあそこまで大声になるんだろう、あそこまで大声で笑う話の内容は一体何なんだろうと不思議ですね。多分、私には理解できないようなネタで笑っているんでしょうね。
投稿: ハマッコー | 2018年11月 9日 00:20
ハマッコー さん:
本当にオッサンの団体というのは、「ダハダハ笑い」がうるさいですね ^^;)
この年代のオッサンとオバサンは、なかなか厄介です。
投稿: tak | 2018年11月 9日 18:31