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2018年12月22日

「いらっしゃいませ、こんにちは」という挨拶を聞かなくなった

最近ふと気付いたのだが、コンビニやスーパー、ファミレスなどに入った時に、あの一世を風靡した「いらっしゃいませ、こんにちはぁ〜」という妙な挨拶を、ほとんど聞かなくなった。おかげで私はストレスが軽減されて、かなり清々している。

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私が「いらっしゃいませ、こんにちは」という挨拶を嫌悪していることは、このブログの古くからの読者ならとっくにご存じだろう。それについて書いた記事は、ざっと検索しただけでゴロゴロ出てくるが、代表的なのは、次の 3本である。

「いらっしゃいませ こんにちは」 を巡る冒険  (2005年 3月 5日)
馬鹿が利口を指導している (2007年 1月 10日)
ビジネスマナー屋の妄言 (2015年 6月 16日)

本当に、上に挙げた最初の記事を書いた 2005年、つまり 13年ぐらい前までは、ちょっと買い物しようとしてコンビニのドアを開けると、店内のあちこちから「いらっしゃいませ、こんにちはぁ〜」という妙な挨拶が乱れ飛んできていた。それを聞くだけで、私は憂鬱な気分になっていたものなのである。

それが、いつ頃からか廃れてしまった。本当にいつ頃からなのか、私はまったく意識せずに今日まで来てしまったのだが、本当に「文字通りいつの間にか」、ほとんど聞かれなくなってしまっているのである。

あれだけ妙ちくりんな「定番接客言葉」になっていたものが、こんなにまであっさり消えてしまうというのは、嬉しいことだが、一方では信じられないほどのことだ。しかし信じられないことほど、あっさり生じてしまうのが世の中というものである。

一時は「こんな変てこな言葉が、日本の定番になってしまうのか」と、すっかり諦めていたのだが、こうしてみると、世の中まんざら捨てたものじゃない。

2007年 1月 10日の「馬鹿が利口を指導している」という記事で指摘しているように、あのけったいな挨拶は、コンサルタントと称する馬鹿な人種が「コミュニケーションの始まり」なんぞと言って指導していたもののようなのである。私はこの記事の中で、「そもそも、コンビニで店員と客がのべつ本格的に『コミュニケーション』なんか始めたら、仕事にならないじゃないか」と嘆いている。

で、その「コミュニケーションの始まり」とやらがすっかり廃れてしまった今、10年以上前にエラソーに指導していたコンサルタントの連中は、どんな顔をして商売しているのだろうか。まあ、多分、昔のことなんかすっかり忘れて、また新たなデタラメの種を考えているのだろうね。

 

【2019/12/23 追記】

ほぼ 1年後に 2本の関連記事を書いているので、お読み頂きたい。

喉元過ぎれば「いらしゃいませ、こんにちはぁ〜」を忘れる

ケッタイな挨拶の絶滅から学ぶこと

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コメント

takさまごきげんよう~
私は思ったのですが、きっとtakさまの記事を読んで
わ!たいへんだぁ~~!!って思った人がいて
だんだん消えていったのだと推察します!
だってtakさまの見えないふぁんは多いから。

投稿: tokiko | 2018年12月23日 19:03

tokiko さん:

そりゃ、買いかぶりってものですよ (^o^)

ただ、ネットの世界ではこの妙ちくりんな挨拶への反論や反感がやたらと多かったので、多くの客商売の企業がそれを見て、「やばいかも」 と思ったということはあり得るでしょうね。

本当に、世の中、まんざら捨てたものじゃありません。

投稿: tak | 2018年12月23日 19:36

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