« 河野太郎のヘボ役者ぶり | トップページ | 答えにくい質問もしてこそのジャーナリズム »

2018年12月13日

「今年の漢字」は「災」 だそうだ

毎年この季節になると一応の話題になって、すぐに忘れ去られるのが「今年の漢字」というやつだ。そして 2018年は「災」という字になったらしい。(参照

1812132

まあ、今年はずっと天災続きだったから、この字でもいいかなという気もするが、実際にアナウンスされた「『災』 の字が選ばれた理由」というのは、FNN によるとこういうものだった。

災害の経験から全国的に防災意識が高まり、多くの人が自助、共助の大切さを再認識した年、仮想通貨の流出、スポーツ界のパワハラ問題、財務省決裁文書改ざんなどが発覚し、多くの人がこれからの出来事を人災や災いととらえたためだという。

「多くの人が自助、共助の大切さを再認識した年」 というのは、なんだか優等生すぎる文言に思える。そしてそれ以上に 「仮想通貨の流出、スポーツ界のパワハラ問題、財務省決裁文書改ざんなど」 までこの 「災」 という漢字の内容に含めるというのは、「ちょっと盛り過ぎかな?」 という印象だ。

このイベントを主催する日本漢字能力検定協会も、平成 7年から 23年もやり続けてしまうと、妙に「権威」という色合いを付けてしまいたいという意識が強まっているんじゃないかという気がする。私としてはこの種のイベントには、「権威」よりも「ウィット」を期待したいのだがね。

何しろ一般公募で最も応募数の多かった漢字を「今年の漢字」とするという建前を明らかにしているから、その応募結果がいかにダサイものになってしまっても操作するわけにいかない。そうなると、主催者なりの意図を無理にでも盛り込んで、それなりのストーリー付けしてしまいたくなるのも無理からぬことなのだろう。

思い起こせば 2014年(消費税率が 8%に引き上げられた年)の「今年の漢字」が「税」と決まった時、私は次のように書いている。(参照

近頃毎年発表される「今年の漢字」、2014年は「税」という漢字なんだそうだ。あんまり「まんま」すぎて、「夏とかけて何と解く?」 とふられたお馬鹿なアイドルタレントが、つい「暑いと解きます」なんて言っちゃった時みたいな、何とも言えない脱力感を覚えてしまう。

もう少し無理なくウィットを感じさせる「今年の漢字」を選定するには、単なる多数決じゃなく、少しはセンスのある文化人を加えた選考をする方がいいんじゃないかなあ。

|

« 河野太郎のヘボ役者ぶり | トップページ | 答えにくい質問もしてこそのジャーナリズム »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

かつて今年の漢字の選出に一役買っていた者です(笑)
この応募、団体で受検する学校や塾からの応募がかなりの割合を占めていて、子供に漢字を考えさせるイベントとしてはそれなりの価値はあるかなと思ってます。

例えダサくても(笑)単純な多数決でいいんじゃないでしょうか。変に文化人とか入れると、流行語大賞みたいに妙な偏向がおきないとも限りませんし。
ただ、そうですねえ、「過去10年以内に選ばれた漢字は次点もありうる」ぐらいはあってもいいかなと思います。
4年おきに「金」って、ねえ(笑)

投稿: らむね | 2018年12月14日 02:57

公募のランキングを無視して「高輪ゲートウェイ」が選ばれてしまうような例も考えると、「今年の漢字」のように一過性のものは単なる多数決でもよいのかもしれません。

もっとも、SNS上の悪ふざけ的なノリ(↓参照)で妙な字に票が集まってしまった場合に、どのような理由付けをするのか心配ですが。

https://diamond.jp/articles/-/187915

投稿: 山辺響 | 2018年12月14日 10:34

山辺響さん
なるほど、こんな事件もあったんですか。考えさせられますね。

これほど悪ふざけでは無いのですが、私の地元南足柄市では8年前に「キンタローマン事件」というのがありまして(笑)
いまでもググるとすぐに見つかります。
ざっくり書きますと
・南足柄市が「金太郎」のキャラクターデザインを公募
→何十個もの”ゆるキャラ”と、ひとり”スーパー戦隊もの”の金太郎が最終候補で、市民が投票
→少年男子の圧倒的支持で”スーパー戦隊もの”キンタローマン優勝
→”大人の事情”(お饅頭の包装に適さない、など)により”ゆるキャラ”が結局優勝(出来レースか!?)
→神奈川新聞がすっぱ抜き”炎上”

という悲劇のヒーローです(笑)
しかし炎上後は着ぐるみも作成され、中の人も適宜交代しながら現役、人気者です。市民フェアみたいな場では縫いぐるみ調よりも子供が集まるんですよねえ。(消防団として参加したときも、スリムな若手が中に入ってますw)
昔、遊園地でヒーローショーをやっていましたけど、やはり子供が好きになる普遍的なものがあるんでしょうね。

投稿: らむね | 2018年12月14日 12:26

らむね さん:

なるほど。選考結果に 「幼さ」 の印象が付きまとうという気がしていましたが、その理由がわかりました。

「選考委員に文化人」 と言ったのは、「権威的な文化人」 ではなく、「シャレのわかる文化人」 という意味ですので、そのあたり、よろしく。(どうせ私の意見の通るわけはありませんが)

投稿: tak | 2018年12月14日 12:58

山辺響 さん:

なるほど!

私としては戦略によっては面白い漢字の応募総数を飛躍的に増加させることも可能という意味で理解してしまいました (^o^)

投稿: tak | 2018年12月14日 13:00

らむね さん:

キンタローのキャラに関しては、結局、公募の結果を素直に受け入れた方が得策だったかもしれませんね。

投稿: tak | 2018年12月14日 13:02

さすがに「死」「殺」「姦」「淫」あたりは上位に来ても外されるんでしょうか。

去年は「堕」がいいなぁと思っていた私です。そろそろ「狂」あたりも上位に入ってきて良さそう。

投稿: 山辺響 | 2018年12月17日 10:01

山辺響 さん:

このイベントも、そろそろ手垢が付きすぎているかもしれませんね。

主催者としては金もかけてるし、パブリシティ効果も大きいので諦めたくないでしょうが。

投稿: tak | 2018年12月17日 18:14

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「今年の漢字」は「災」 だそうだ:

« 河野太郎のヘボ役者ぶり | トップページ | 答えにくい質問もしてこそのジャーナリズム »