"The Guide of Goods for a Cozy Room" というフレーズ
マガジンハウスの雑誌に『&Premium』ってのがある。この雑誌のウェブサイト『&Premium.jp』なんてものまであって、その案内ページには 「“The Guide to a Better Life” と宣言して、2013年11月、雑誌『&Premium』は創刊しました」とある。
「よりよい生活への案内書」として、「ファッション、インテリア、日用品、ビューティー、食、旅、カルチャーなど」の情報発信をすることが、この雑誌の基本コンセプトのようだ。で、個人的に「なんだかなあ」と思ってしまうのは、「よりよい生活」というのは「1つ」の方向性しかないというのがこの雑誌の基本コンセプトらしいということである。
とにかく "a Better Life" とあるのだから、好意的に読み取れば「いろいろあるかもしれないけど、オススメはこの一択だからね」という「コンセプトの明確さ」の表現なんだろう。私としては「よりよい生活」というのは多様と思っているので、当然ながら "Better Lives" の方がしっくりくるのだが。
で、その 2018年 3月号で、"The Guide of Goods for a Cozy Room" (もっと部屋を心地よくするためのガイドブック) という特集が組まれている。上の写真が、その特集の扉ページだ。
で、やっぱり「なんだかなあ」と思ってしまうのが、その特集タイトルだ。雑誌自体のコンセプトは "The Guide to ..." と、一応文法的には問題ないフレーズで示されているのに、この号の特集はなぜかこんなふうに、ちょっと 「フツーじゃない言い方」 になっている。
まあ、何を言いたいかわからないわけじゃないけど、どうして素直に ”The Guide to a Cozier room" にしなかったんだろう。あるいはどうしても「グッズのガイド」にこだわりたかったなら、"The guide on Goods for a Cozier Room" がフツーだと思うがなあ。ちなみに "Cozier" と比較級にしたのは、日本語タイトルが 「もっと部屋を心地よくするための」となっているからだ。
まあ、いずれにしても個人的には "Cozier Rooms" と複数形にしたいところだが、むしろ長々言うより "The Cozy Room Catalog" とするのが一番手っ取り早いかも。
まあ、結局は「雰囲気のもの」でしかないようだから、どうでもいいといえばいいのだけどね。
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