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2018年12月 8日

老人性難聴というもの

昔から付き合いのある 6〜7歳年上(つまり 72〜73歳ぐらい)の人に、耳の遠くなっている人が多いことに驚く。現役、あるいは OB としても仕事を続けていてしょっちゅう会う機会のある人は、ほとんど耳が確かなのだが、家に引っ込みがちで久しぶりで会う人ほど、聞こえにくくなっているような気がする。

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Medical Note というサイトの「老人性難聴とは―加齢のみが原因ではない」という記事には、年取って聞こえにくくなるのは「有毛細胞の減少など内耳の機能の低下だけではなく、脳の中枢機能の低下、そしてことばを認識する認知機能の低下が合わさって起こっている」とある。なるほど、これでは家に籠もってしまっている人ほど聞こえにくくなっているように思われるのも道理だ。

さらに、「音源の定位:つまり音がどの方向から聞こえているのかがわかりにくく、大勢で同時に話しているときに会話を聞き逃してしまう」ことがあり、「ゆっくりと話してもらわないと理解しづらい(時間分解能の低下)というのも老人性難聴の特徴」とある。なるほど、だから何人かで談論風発している時に、こうした人は取り残されがちになる。

Medical Note の記事では「老人性難聴は加齢だけではなく、酸化ストレスによって進行が早まることが分かっています」とあり、その酸化ストレスを避けるためには、「強大音を避ける」「バランスのよい食生活:カロリー・塩分をとりすぎない」「適度な有酸素運動」「禁煙」が有効であるとされている。

ということは、大音響のロックをイヤフォンで聴きまくり、ファーストフードだけで生きていて、運動不足の上にスモーカーという人は、若いうちから難聴になってしまっても不思議ではないということだ。幸い私は、この 4つの項目の 1つも当てはまらない。

上述のサイトはメディカル専門だけに、難聴が発生したら早いうちに補聴器を上手に使う方がいいと推奨されている。しかし手っ取り早い対策としては、脳の老化を避けることの方が有効なんじゃないかという気がするのだよね。

要するに、年を取っても家に閉じこもってばかりいないで、いろいろなことに興味をもって人との関わりを維持することが大切なんじゃあるまいか。難聴防止ばかりでなく、ボケ防止のためにも。

 

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