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2019年1月 2日

中国経済の冷え込みの影響が出始めてるらしい

私は日本中いたるところに出張で行く機会があるのだが、いわゆる「観光地」と言われるところのホテルは、今や中国人旅行者で一杯の様相を呈している。とくに京都と奈良の観光スポットやホテルでは、大きな声の中国語しか聞こえない状態だ。

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ところが実は、マンハッタンとパリにあるデザイナー・ブティックは、ブランド中国経済の冷え込みによって失速し始めているのだという。とくにルイ・ヴィトンやバーバリーなどの高級ブランドが打撃を受けているらしい(参照)。

こんな話を聞くと、日本の「バブル経済期」の状況を思い出してしまう。あの頃は、世界中が日本人の大盤振る舞いを当て込んでいて、それまで日本人なんて決して歓迎していなかった欧米の高級ブランド・ショップが、掌を返したように日本人の嗜好に合わせた品揃えをするまでの変わり身を見せていた。何だかんだと言っても、世の中、金の力で動いてしまうのである。

ところが最近では、中国内で高級品を破格の値段で放出するアウトレット・ストアが増えていることもあり、旅行先の高級ブティックで散財する中国人は減っているというのである。バブル期の日本人もモロにそうだったが、求めているのはデザインなどの「商品的価値」なんかじゃなく、「高級ブランドのラベル」でしかないから、経済がちょっとアヤシくなると、安い方に流れる。

とくに最近の経済というのは、「本当に必要な品物が売れて経済が潤う」という次元にはなく、「余った金の使い道としての投資が一人歩きする」という状態である。つまり「物の動きと連動して金が動く」のではなく、単に「数字が動いているだけ」に近いのだから、なんらかの情報によって数字の動きが鈍ると、とたんに経済全体が打撃を蒙る。

そんなこんなで中国経済が冷え込んでしまうと、とたんに世界中が冷え込み始める。私自身は、前世紀の「バブル経済」の恩恵にはほとんど浴していない(逆に、外資系団体なんかにいたので、円高による打撃でひいひい言っていた)代わりに、バブル崩壊でもまったく打撃を蒙らずに済んだ。金の問題の妙な動きには、積極的に関わらない方がいい。

中国の経済冷え込みが本格化すると、日本の観光地も少しは静かになるかもしれない。

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