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2019年1月12日

今年の冬は寒いと言われるが

先日、無農薬野菜作りをしている友人の畑に立ち寄ると、冬とはいえ、白菜、ナバナ、パクチーなどが元気に育っていた。帰りに野菜をもらって帰ったが、やはり無農薬で育てたものは確実においしい。

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彼の話によると近頃かなり寒いので、野菜の生育が例年に比べて少し遅れ気味らしい。11月頃に発表された気象庁の季節予報では「この冬は暖冬になる見込み」とのことで、確かに 12月の初旬までは暖かめだったが、中旬から急に気温が下がり始めて、年明けはずっと寒いままだ。

前にも何度か書いたことだが、明日か明後日の天気予報はかなりよく当たるようになったが、3ヶ月予報、いわゆる「季節予報」はなかなか当たらない。ここ数年のことを思い出してみても、当たらない確率の方が高いので、まともに信じない方がいいという印象だ。

ただこの冬は「厳冬」とは言わないまでもかなりの寒さに違いないが、昭和の終わり頃の寒さに比べると、それほどのものではない。私が東京杉並区からこのつくばの地に移転してきたのは 37年前の昭和 57年、つまり1982年のことだったが、あの頃の寒さはこんなものではなかった。

冬になると我が家の裏の川土手には毎朝びっしりと霜柱が立って、それを踏んで歩くと足が 3センチぐらいザクッと沈み込んだものだ。クルマのフロントガラスも真っ白な霜に覆われて、内側からしばらくヒーターの風を当てて溶かしていたものだ。最近ではそんなことになる朝は滅多にない。

家の中も暖房を切るとかなり冷え込んでいたので、引っ越して最初の冬、慌てて見るからに分厚い羽布団を買い込み、それを毎晩かけて寝ていた。しかし近頃ではその特別誂えのような羽布団はあまり使うこともなくなり、とくに冷え込む夜に出してかける程度のことになっている。つくばの冬は確実に暖かくなっている。

地球温暖化の傾向は、夏よりも冬の気温上昇において顕著なのだと言われている。昨年の夏は 40度越えの酷暑を何度か記録したが、冬の場合はしのぎやすい方向への変化だからなのか、あまり話題にはならない。

この程度のことで「今年の冬は寒い」というのは、ちょっと前の感覚からするとちゃんちゃらおかしいことなのかもしれない。

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