学校では図書館と図書室の違いは「どーでもいい」ことらしい
何度か書いているように私は「アスペルガー一歩手前」みたいなところがあるから、小学生の頃から「図書館と図書室は別物」と思っていた。だから同級生たちが学校の「図書室」を平気で「図書館」と呼ぶことにかなり抵抗があり、自分自身は必ず律儀に「図書室」と言っていた。
図書館と図書室の違いは、読んで字の如しである。「図書館」というのは独立した一つの建物で、「図書室」というのは、大きな建物の中の「部屋」 ということのはずだ。
だから私は「学校の建物の中の『部屋』が『図書館』であるはずがないじゃないか」と、小学校 1年生の頃から頑なに考えていて、その考えは今日の今日まで変わらなかった。ところが、この思い込みはどうやら間違いのようなのである。
Wikipedia に「学校図書館」という項目があり、次のように書かれている。
学校図書館法 (昭和28年法律第185号) の第2条において定義がされており、「学校図書館」とは、学校において、図書、視覚聴覚教育の資料その他学校教育に必要な資料(図書館資料)を収集し、整理し、及び保存し、これを児童又は生徒及び教員の利用に供することによって、学校の教育課程の展開に寄与するとともに、児童又は生徒の健全な教養を育成することを目的として設けられる学校の設備とされている。
「学校図書館法」という法律には「学校の設備」と書かれており、「独立した建物」とは一言も書かれていない。つまり、建物の中の一室で、どこからどうみても「図書室」としか言いようがなくても、法律上は「学校図書館」というもののようなのだ。こりゃまた、驚きである。
私が幼いときからこだわってきた「図書館と図書室の違い」というのは、法律的には「どーでもいいこと」とされてしまっているのである。これを知って私は、かなり憮然としてしまったね。これだから、法律の条文というのは反発したくなるところ満載なのだ。
今日の今日というもの、アスペルガーの度がもうちょっと高かったら、神経症になってしまうところだった。
| 固定リンク
「言葉」カテゴリの記事
- 和菓子、薬、滑舌訓練等々 ・・・ 「外郎」を巡る冒険(2024.12.11)
- 「図に乗る」というのも、突き詰めるのは難しい(2024.12.01)
- 新幹線車内での富士山案内アナウンス、英語バージョン(2024.11.30)
- Bluesky で英語のネット・スラングを学べた(2024.11.24)
- 紛らわしいカタカナ言葉 -「リスキリング」とか(2024.11.19)
コメント
勝手な推測ですが、library を「図書館」と翻訳したのがそもそも誤解のもとなのでしょうねぇ~。
カップ焼きそばを「焼いてない」っていうのも同じ理屈なのかも。。。
投稿: るー | 2019年1月25日 12:06
るー さん:
ははあ、カップ焼きそばって、焼いてないわけですね。なるほど!
これまでなんだかわけのわからない違和感を覚えてましたが、それですね!
投稿: tak | 2019年1月25日 19:18